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美玉びーず_@1周年だぁぁあ!
手を引かれながら、獣道を進んでいく。この数十分、下手したら数時間あるかもしれない中、土を踏みしめる音だけが響いていた。 私の運命が確定した日から二日、最低限の荷物だけを持って、私はお父様と山へ来ていた。 家を出る前からのことを思い出す。
広幡香風
広幡役継
お母様…広幡香風は、垂れた目でこちらを見る。私は俯くことしかできなかった。 家族の中で唯一寄り添ってくれたのは、お母様ただ一人。弟である広幡恵主は、まず関わらなかった。私が出ていく時も、興味など無さそうに一瞥するだけだった。
歩いていくうちに空は橙色に染まり、やがて黒が橙色を呑み込んでいった。 言葉を交わさなかったためか、辺りは耳がおかしくなったのかと錯覚するほどに静かで、お世辞にも居心地がいいとは言えなかった。
広幡役継
記憶を反芻していると、お父様が口を開く。いつの間にか山頂に着いていたようだ。
広幡役継
それだけ言い残し、お父様は山を下っていった。 好きに生きろと言っても、趣味と呼べるものはないから、手持ち無沙汰になってしまう。 追いかけるわけにはいかないから、なんとなしに反対方向に進んでみる。よく目を凝らさないと辺りが見えないほどには暗い時間なので、寝床になりそうな場所を探したかった。
梟の鳴き声と足音だけが響く空間はなんとも不気味で、いかにも“出そう”な雰囲気を醸し出している。昼間なら美しいであろう紅葉も、今は霞んでしまっている。鳥が木を揺らそうものなら、思わず小さな悲鳴が出てしまう。怖気づいてしまっているうえに、視界がこの上なく悪いので、寝床となりそうな所は目星も付いていない。 その時、ふっと“何か”が動いた。 感じたことのない気配が、背後から私を狙っている。 危機感を覚えつつも、体は脳の命令を聞かない。 絶叫してしまいそうになるのを抑えつつ、私はゆっくりと深呼吸をする。一刻も早く、この場から逃げ出したかった。 気の所為だと言い聞かせて、一歩踏み出した時
???
この世のものとは思えない声が聞こえた。