夢を見た。それは怖い夢だった
母
遥斗〜起きなさい、もう7時よ
遥斗
うわ、びっくりした
母
何よそんなにびっくりして
遥斗
あ、夢か…
母
ごちゃごちゃ言ってないで早く下降りてきなさい。もうご飯出来てるわよ
遥斗
はーい
ガシャンバリン
母
何してんの?寝ぼけてんの?
遥斗
あぁごめんコップ割れちゃった
母
あ〜もう良いから早くご飯食べて学校行きなさい
遥斗
はーい
遥斗
(いや。それにしても怖い夢だったなぁ…足引っ張られた所が痛い気がする)
遥斗
うわっ!
母
いきなり大声出してどうしたのよ
遥斗
いや……何でもない
(足に痣出来てる…よく見ると手形になってるぞ)
(足に痣出来てる…よく見ると手形になってるぞ)
遥斗
(これって今日の夢で掴まれた所)
遥斗
(あれは夢じゃなかったのか?)
遥斗
(まぁいいや学校行ってこよ)
登校中
茜
おっはよ!遥斗〜!
遥斗
お、おはよう
(今日はやけに元気だな)
(今日はやけに元気だな)
遥斗
茜、なんかあったのか?
茜
なんで?
遥斗
いや、いつもより元気だな〜
って思って……
って思って……
茜
その通り!今日の夢で愛する推し、
○○と結婚する夢見れたの!
○○と結婚する夢見れたの!
遥斗
そ、それは良かったね
茜
遥斗はどんな夢見たの?
遥斗
俺?俺はね…(ゾクッ)
遥斗
(なんか寒気がするな)
茜
ん?どしたの?そんなに暗い顔して
茜
もしかして、好きな子に振られた夢でも見たとか〜?
遥斗
ううん
違うよ……
違うよ……
茜
え〜じゃどんな夢?
遥斗
あのね、今日の夢はね(ゾワッ)
遥斗
(やっぱり夢の内容話そうとすると寒気がする)
茜
ねぇ大丈夫?顔、青いよ?
遥斗
あ、うん、大丈夫
茜
え、本当に大丈夫?
遥斗
気にしないで……
遥斗
あ、それより早く学校行こ
遅刻しちゃう
遅刻しちゃう
茜
そうだね,行こいこ
涼真
遥斗おはー
遥斗
おはよ
涼真
俺さ今日の夢でめっちゃ怖い夢見たんだよね
遥斗
お、そうなんだお気の毒に
涼真
遥斗はどんな夢見たの?
遥斗
お、俺はね…
涼真
???
遥斗
(ゾワッ)
遥斗
(寒気がする)
遥斗
ご、ごめん言えない
また後で話すよ
また後で話すよ
涼真
遥斗?!どしたの?
遥斗は走り去ってしまった
茜
朝から変なんだよね。遥斗。
涼真
なんかあったの?
茜
特に何も無いんだよね……
ただ夢の話をすると嫌みたい
ただ夢の話をすると嫌みたい
茜
多分今日の夢で何かあったんでしょ
涼真
何なんだろ…親友の俺にも言えない夢って……
遥斗
(ダメだ,今日の夢を誰かに話そうとすると寒気がするし頭が痛くなる……)
遥斗
(今日の夢…何かあるのか?)
遥斗
うわっ
遥斗
(片足全体が手の形の痣で埋められている)
遥斗
(朝は1つ,夢で掴まれた足首にあっただけなのに)
遥斗
(一体何がおこってるんだ)
何者かが近づく音
母
遥斗〜起きなさい。もう7時よ
母
早く起きなきゃ遅刻するわよ
遥斗
(どうなっているんだ)
遥斗
(俺はさっきまで学校にいたはずなのに)
遥斗
うわっ
遥斗
(両足に掴まれたあとが……)
遥斗
(なんで?……)
遥斗
(うっ。頭が痛い)
遥斗
(怖い…助けて……)
遥斗
あっ
遥斗
(涼真に連絡しよう…助けを求めよう)
遥斗
ねぇ助けて
涼真
お、お、いきなり、どうした?
遥斗
寒気がするし頭が痛い
遥斗
両足に掴まれたあとが沢山あって
気味が悪い
気味が悪い
涼真
え、大丈夫かよ
涼真
一旦落ち着け
遥斗
落ち着けないよ
遥斗
怖いもん
遥斗
掴まれたあとが沢山あるんだよ?
遥斗
今日の夢で足を掴まれたの
遥斗
(ゾワッ)
?
あぁ言っちゃったね
遥斗
だ、誰?
?
夢の話をすると寒気がしたでしょ
これは夢の話をするなと忠告してたのに…気づかなかったんだね
これは夢の話をするなと忠告してたのに…気づかなかったんだね
遥斗
お前誰だ?
遥斗
(今俺は,涼真と話してたんじゃ?)
?
涼真君なら消えたよ
遥斗
はぁ?
?
私が消してあげたの
?
夢の話を聞いた者は消える
遥斗
意味わかんない
遥斗
夢の話って言っても掴まれたってだけだぞ
?
……
誰かが来る音
涼真
お、ここに居たのか……
いきなり飛び出してどこ行ってんのかと思ったよ
いきなり飛び出してどこ行ってんのかと思ったよ
遥斗
(あ、夢か……あれは)
涼真
お、おいお前の足なんでそんなに手のあとが付いてるんだ……
遥斗
え、?(ガクガク)
遥斗
今日の夢…知らない人に足を掴まれた夢だったんだ,それが関係してるのかも
?
サヨウナラ
遥斗
またお前か,お前は何者だ
遥斗
(あ、足が勝手に動く)
遥斗
(た、助けて)
遥斗
(目の前は,駅?)
遥斗
(どうして?)
?
あれほど夢の話をするなと言ったのに……
?
貴方は今から死にます
遥斗
意味わかんない……
?
電車に引かれるの,良かったね
遥斗
良くないし。お前は誰なんだよ
?
私?……私はね
貴方にで殺された者です。
遥斗
はぁ?俺は誰も殺してない
?
私の名前は紗夜。覚えてるでしょ
遥斗
確か…2ヶ月前に自殺した……
紗夜
自殺?何言ってるの?
紗夜
私を殺したくせに
遥斗
だから俺は誰も殺してない
紗夜
私は夢を見たの
紗夜
遥斗に殺される夢
紗夜
バラバラに刻まれて…とても痛かった。苦しかった
紗夜
夢じゃ無かった
紗夜
気づけば病院…
紗夜
いや……天国
紗夜
私は死んでたの
遥斗
だから俺は殺して……
紗夜
夢と現実が混ざりあって分からなくなったようね…遥斗は私を恨んでた
紗夜
遥斗は私を嫌ってた
遥斗
あぁいつも誰とも喋らないお前が俺は嫌いだった
遥斗
でも殺してなんかいなi……
紗夜
夢でなら何回でも殺せると思ったのでしょう
紗夜
あれは現実だったの
紗夜
私は死んだの
紗夜
これが現実よ。
紗夜
貴方が私を殺したの
遥斗
(あれは夢じゃ無かったのか)
紗夜
だから私は夢が嫌い……
貴方に夢の話をして欲しくない
貴方が私を思い出すのを拒んでいるから
貴方に夢の話をして欲しくない
貴方が私を思い出すのを拒んでいるから
紗夜
貴方は私の存在を忘れようとしていた殺した事を忘れたかったからね
遥斗
なんか思い出す……
紗夜
だから私は貴方を殺す
紗夜
電車に引かれる罰を与える
楽に死ねていいでしょ
楽に死ねていいでしょ
紗夜
私は刻まれたの
紗夜
貴方は一瞬で死ねるわ
遥斗
い、嫌だ死にたくない
紗夜
じゃ呪ってあげる
遥斗
はぁ?何言ってるの?
紗夜
呪う
紗夜
呪う
紗夜
呪う
紗夜
呪う
紗夜
呪う
紗夜
呪う
紗夜
呪う
紗夜
呪う
紗夜
呪う
遥斗
やめてくれ……もう……
遥斗
悪かった
遥斗
お前の存在を消そうとして……
遥斗
お前を刻んで……
遥斗
夢だと思ったんだ
紗夜
……
ポタん
遥斗
紗夜……
紗夜
(私,なんで泣いてるんだろ)
紗夜
私,遥斗が好きだったの
紗夜
いつでも笑顔な遥斗が……
私は笑う事が苦手だったから
私は笑う事が苦手だったから
遥斗
そ、うだったんだ……
遥斗
いつも1人でボソッボソッ言ってる紗夜が気味悪かった……ごめん
紗夜
私が悪いの……
紗夜
気味悪がるのもしょうがない
遥斗
ごめん…成仏してくれる?
紗夜
うん……迷惑かけてごめ……
紗夜
でも……
紗夜
ごめん
グサッ
遥斗
うぅっ
遥斗は刺された
紗夜
私と同じ、切り刻んであげるね一緒に眠ろうね
夢の話はするなとあんなに言ったのに…私は夢が嫌いよ
夢なんて消えればいいのに