※このお話は、戦に基づく 危険な表現があります。
彼にマヌカハニーの 石鹸を預け、
左手の怪我も 大分癒えてきた半月後。
イングランド
イング兵
イング兵
イングランド
イングランド
イング兵
イングランド
イング兵
イング兵
イングランド
まったくその通りである。
とうとう本格的に大総統の口から、 「侵せ」と命が出たのだ。
イングランド
イングランド
イングランドは迷う。
その気になれば、 いつだって取り込んでしまえる 相手だったからだ。
イングランド
イングランド
イングランド
一方そのころ。
スコットランド
スコット臣下
スコット臣下
スコットランド
スコットランド
スコットランドに迷いはなかった。
スコットランド
スコットランド
スコットは剣を鞘にしまう。
スコットランド
イングランド
イングランド
イングランド
攻め入ったイングの軍は ぴたりと動きを止めた。
イングランド
向こうの兵は いっこうに城から 出てこないからだ。
イングランド
イング兵
イング兵
イングランド
イングランド
スコットランド
スコット臣下
城内にて。
スコットランド側が 見てしまったのは、
ザシュッ‼
…次々と首を斬られる 同士たちだ。
敵はスコットの捕虜を 自国から引っ張り出し、 見せしめに傷つけ始めたのだ。
城からでも よく見えるように。
「やめて欲しければ 城から出て来い臆病者」
戦争ではこれを、そう解釈する。
スコットランド
スコットランド
スコット臣下
スコットランド
スコットランド
スコットランド
スコット臣下
ズズズズズズズ……
イングランド
イング兵
イングランド
イングランド
なんと門から出てきたのは、
スコットランドひとり。
臣下をひとりも 付けずに、である。
イングランド
スコットランドは 黒く濁った眼で 門前に佇んでいる。
そうしてありったけの声量で、
スコットランド
スコットランド
スコットランド
スコットランド
まだ生きている捕虜たちに 届くように。
声を張り上げるスコットを見て、 捕虜たちは迷いもありつつ イング兵を振り切って走る!
イング兵
イング兵
イング兵を蹴飛ばし蹴散らし 次々と城内へ。
イング兵も勿論 後を追おうとしたが、
スコットランド
スコットに 斬り捨てられた。
イングランド
イングランド
イングランドは冷酷に 目に影を落とし、 次々捕虜たちを追わせる。
スコットランド
長く細く冷たい金属が イング兵を血祭りにあげていく。
その感覚や痛々しい悲鳴が スコットには慣れず、 苦しくなってしまう。
ついには、
スコットランド
キンッ!!!!
スコットの剣が 宙を舞う。
即座に負けを覚悟し、
スコットランド
スコットランド
城に向かって 必死に叫んだ!
スコット臣下
スコット臣下
ギギギギギ……ガコン。
イングランド
地を鳴らして、血を均して、 ゆっくり歩み寄るイング。
スコットランド
門の外に自ら残され、 死を悟る。
「これでいいんだ」と。
スコットランド
イングランド
イングランド
イングランド
そう言って、 ふっと笑った。
イングはスコットを 触れられる距離に居るのに ためらっているのだ。
その迷いは 言葉にもあらわれる。
イングランド
イングランド
イングランド
イングランド
イングランド
スコットランド
代わりに、 スコットがイングの 頬に触れた。
スコットランド
イングランド
スコットランド
イングは正面の 愛しい国を見つめて、
イングランド
もう迷うまいと 心に誓った。
コメント
1件
あーもうタイトルから作品もイラストも表現も神って…天才すぎるでしょもう大好きほんとむり((殴