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V6 不思議な船旅4 Voyager～最後の航海～

第11話 - 第11話

2022年03月23日

#V6

#一目惚れ

#クリスタル

#確執！？

#心と心を繋ぐもの

藤原葉月

あれから、10分は経っている。

ってか、どんだけ遠い場所にいるんだよ！まだ、着かないのか？

銃声が、たしかに聞こえたのに、なかなかその場所に着かない。

これも罠か？

健

・・ねぇ、イナン。さっきの答えまだ、聞いてない

イナン

・・ちょっと！そんなのいま答えられるわけないでしょ？

健は、イナンさんの答えをどうしても聞きたいみたいで・・

健

いま聞かなきゃいつ聞くの？

なんて聞いてるけど・・・

そのやり取りを見ていた長野君は

長野

・・あのさ。頼むからケンカはしないでくれる？また、襲われるのいやだから。
健、その質問はこれが終わったら・・・・

イナン

あれ？そういえば、イオンは？

長野

あれ？いない？しまった！

ふたりに気をとられ過ぎていた！

そう、イオンさんが近くにいなかった。

謎の人物2

・・HELLO

イオン

・・イナン・・・！！

長野&健

イオンさん！！

イオンさんは、捕まってしまっていた。

イナン

イオン！！

謎の人物２

・・・お前たちをこのまま進めないようにしばいてやれって、上からの命令でね

そいつは、イオンさんに刃物を向けている。

イナン

やめて！！イオンのお腹の中には、子供がいるの！だから、乱暴しないで！！

謎の人物２

フフフ。だからか・・・。どうりで双子の片割れの力が、弱いと思ったんだよなぁ～

長野

あんたたちの目的は、なんなんだ！
俺たちか？それとも・・・・
謎の人物２「さぁね。特別な力を手にいれるためなら、あんたたちが邪魔だってことだけさ。

健

だったら、簡単だよ！！

イナン

健？

健

あんたたちも、生きていきたいなら普通にいきたいって言う心が、少しでもあるならー・・・・そのナイフ、捨ててくれないかな？

長野

・・・・・健

健は、軽はずみでいってるわけでもなさそうだ。

健

・・あっ、言っとくけど、これは、演技じゃないし、台詞でもなんでもないから

長野

・・・・・・

イナン&イオン

・・・・・・

謎の人物２

なにをふざけたことを

長野

ふざけてなんかいないよ？あんたたちは、組織に乗っ取られてるだけだ。そういいたいんだと思うよ。思い出せよ。自分の本当の姿を

イオン

お願い。この人たちは、この国を救ってくれた人たちなの。たしかに、なんの力も持っていないけれど・・・・彼らの心がこの国を変えてくれたんです

謎の人物２

そんなの信じない。俺たちの使命はお前たちを抹殺すること。それは変わらない

イナン

どうすればいいの・・・このままじゃイオンが・・・・・

謎の人物

フフフ。さぁ、お互い殺し合えばいい。お前たちはもう、自分の意思では生きられないのだから・・・・

そして信じられないことに・・・

長野

・・！Σ（￣□￣;）

健

・・・なっ

長野くんの手には、ナイフがあって、僕を刺そうとしていた・・・けれど・・・・・

長野

・・・・っ・・・健。行け！走るんだ・・・・・

長野君は、操られないように、そのナイフで自らを刺したんだ・・・・・。

健

・・長野君！！

長野

早く！！

健

置いていけないよ・・・おいていけるわけないじゃん！！

こんなに血が・・・・。

長野

・・・・・・

謎の人物

・・・次はお前だ

イオン

イナン！ここは、わたしが

イオンさんは、長野君を、守るようにたった。もしかして、力が戻ってる？

イナン

イオン・・・大丈夫なの？

イオン

・・・大丈夫。なんとかするわ。ふたりはルキアと、森田さんを救うのよ？

イナン

でも・・・・・

イオン

早く！！

イナン

・・・わかったわ・・・・

謎の人物２

・・・・・・くっ

彼は見えない力で押さえつけられているみたいだ。

イナン

必ず・・・必ず来てね・・・イオン・・・長野さん

健

長野君・・・約束だよ？一緒に帰るんだから死んじゃダメだよ？死んだら許さないからね？

長野

・・わかってるよ。俺が死ぬわけないだろ？

健

・・・うん、そうだった。ウルトラマンティガだもんね。

長野

・・・・そういうことだ。

長野君は、そう言って僕の頭を撫でた。

そして、僕たちは、誓った。

必ず二人と再び再会することを・・・。

謎の人物２

ちっ！

イオン

行きますよ

長野

・・・・はい

イナン

健、行こう

健

うん

僕たちは、それぞれ分かれた。

そして、岡田たちが向かった場所は・・・

ある祠のまえだ。

岡田

・・・・こけさせや・・・・・

岡田は、アミさんと交わした約束の場所を、ちゃんと覚えていた。

さすが・・・。

サリー

・・・お前、ふざけているのか？こんなところになにがあるというんだ。

岡田

ふざけてなんかおらへんわ。俺は、この世界からしたら異世界の人間やし・・・。だまっとってと言われていたことを、思い出したんや。
アミがなんのためにその力を封印したかはわからへん。そこまでは聞けやんかったから・・・。

坂本

・・そこになにが入ってるんだ？

岡田

アミにはきっと未来が見えていたんや。この国の未来が・・・。でも、自分は、その力をコントロールできずにいたんやないかな。これ、全部自分の憶測やから。
正しいかはわからへん。

いのっち

・・・そんな・・・・

岡田

ただ、今を生きていたい・・・そう思っていたんやと思う・・・・

祠を開けて、入っていたのは水晶だった。開け方まで、知ってるなんてすごいぞ！岡田。

岡田

・・・・・

岡田は、黙って水晶を手に取った。

岡田

アミはこの水晶にサリーさんがいってる力を・・最後の力を封印したんやと思う。

坂本&いのっち

・・・・・・

サリー

・・・・・・・

みんなも、静かにそれを見守っている・・・・。

アミ

・・・ねぇ、ジュン・・・。もしも、これが必要になったら・・・・・・

岡田

・・・・・

アミ

・・・これを、《おもいっきり壊して？》

岡田

ー・・・・アミ、エエんやな？

アミ

いいわよ・・・ジュンに壊してほしいの

誰かと会話をしているのか、ひとり言を言ってる？

岡田

こんな水晶を守るために、アミは短い人生を終えたんや・・・・。ごめんな、アミ・・・気がついてあげれなくてごめん・・・

岡田は、涙を流し始めた。

いのっち

岡田・・・なにをする気なんだ？

サリー

そんな水晶に力が隠されているというのか？

岡田

・・・サリーさんは、アミに会いに来たんやないんか？長い旅から帰ってきても、君をいつもお姉さんだと慕ってくれたアミに会いに・・・本当は戻ってきたんやないんか？

岡田のその言葉に、

いのっち

そうだそうだ！俺たちに会いたいって呼び出しておいてなんの前触れもなくこんなことに巻き込んで・・・、あんたの本当の意思なのかよ！もっと大切なことがあるだろ？あんたも、俺らと同じ人間ならさもっとやるべきことがあるんじゃないの？

サリー

大切な・・・こと・・・

井ノ原くんのいまの言葉に少しだけ反応した。

坂本

・・・あっ！反応してる。

岡田

アミが言うたんや。
この水晶を、必要になったら壊せって。

サリー

そ、そんなことをしてなにになる！お前はその力を・・・・

岡田

俺たちは、そんな力を得にここへ来たんやない！

いのっち

よぉ～っし！岡田！壊しちまえよ！

坂本

そうだ、岡田。俺たちは、お前のことを信じるぜ

ふたりは、岡田に同意してくれた。頼もしいところあるじゃん！

岡田

・・・・アミ・・・壊すよ？エエんやな？

アミ

・・・・ええ、それはジュンに託したものだから・・・・

アミさんの声が、岡田にだけは聞こえているようだ。

ガッシャーン！！

岡田は、おもいっきり水晶を地面に叩きつけた！！

すると、不思議な力が舞い降りてきたのだ。

剛

・・・ルキア！行くな！行かないでくれ！

剛は、後ろからルキアさんを抱き締めた。

ルキア

・・・私が、怖くないのか？だって・・・あんたの目の前で・・・・

力を使ってしまったから・・・・。

剛

・・・怖くねぇよ。怖いのは、ルキアが俺から離れていくことだ！！

ルキア

・・その言葉は、信じていいのか？

剛

当たり前だろ！

剛は、ルキアさんを、抱き締めた。

二人を攻撃しようとすりるが、二人を守る光に遮られた。

そして・・・・

健

イナン・・・みて・・・・

イナン

・・・・・

僕たちにも、その光が、舞い降りてきた。

イオン

長野さん・・・大丈夫ですか？

長野

はい、この光のお陰のようです

不思議なことに手の怪我が治っていた。

坂本

なんだか優しい光だな

粉々になった水晶が、光になって、いろんなものや人を浄化し始めたのだ。

サリー

懐かしい・・・・・

サリーさんの目からは、涙が流れていた。

その涙は、あの日ルキアさんが流した涙に似ていた・・・。

V6 不思議な船旅4 Voyager～最後の航海～

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