ダリア・マドル
行ってらっしゃい
まだ日も登っていない、雨音が響くそんな朝私たち神覚者の元に、
ダリア兄さんの遺体が届いた
オーター・マドル
違う……これはダリア兄さんでは……
カルド・ゲヘナ
オーター……これは、ダリア君だよ
オーター・マドル
なぜ分かる?、下半身が無く顔の判別すらままならないこれが、どうしてダリア兄さんだと言える
カルド・ゲヘナ
……この傷、見覚えあるんじゃない……?
オーター・マドル
!!
カルドがそう言って私に見せたのは、前私がダリア兄さんの肩を噛んだ時にできた私の歯型の跡だった
オーター・マドル
あ、あぁッ……(ガクッ
現実を受け入れたくなかったのに、自分が着けた自分の歯型を見て知らないとは言えない。ダリア兄さんは……死んだんだ
オーター・マドル
どうしてッ!
オーター・マドル
何も言わずに逝くなんて、酷いですよ
魔法局員
神覚者様!!
ライオ・グランツ
どうした?
魔法局員
ダリア・マドルの部屋から、遺書と思われるものが見つかりました!
オーター・マドル
!!何処だ、何処にある
魔法局員
こちらです(渡す)
オーター・マドル
パラ)……
カルド・ゲヘナ
……
ソフィナ・ブリビア
これは……
オーター・マドル
そんな訳……ダリア兄さんが敵……?
オーター・マドル
私達が利用されていた?、
オーター・マドル
そんな馬鹿な……
レイン・エイムズ
……イーストンに持って行っても良いですか?
オーター・マドル
何ふざけた事を……!
レイン・エイムズ
こっちにも、ダリア兄さんが死んだとの情報がすぐ回ると思います、皆信じようとはしないでしょう
レイン・エイムズ
現実は、受け入れなくてはいけない。
ずっと落ちこんでもなんの意味もありません
ずっと落ちこんでもなんの意味もありません
オーター・マドル
……わかりました。
〜レアン寮談話室〜
ワース・マドル
…………(ダリア兄さんが敵……裏切り者)
ワース・マドル
なんでそんな奴に……俺は
ラブ・キュート
……
ラブ・キュート
オーター、あんまりダリア先生を悪く言わないで上げてなの
ワース・マドル
は?何でだよ……俺らずっと利用されてたんだぜ?
ワース・マドル
ダリア兄さんの笑顔も、言葉も全て偽物だったんだ
ワース・マドル
俺らは……あいつにとって道具でしか無かったんだよ
ラブ・キュート
ッまだ分からないなの!
ワース・マドル
何が分かんねぇんだよ、あの遺書聞いて、まだあいつの事信じれてんのかよ(笑)
ワース・マドル
バカは羨ましいな
ラブ・キュート
違うの!
ラブ・キュート
あの遺書は、ダリア先生が自分を悪役に仕立ててるような文章だったし、
ラブ・キュート
きっと、何かあるの!ダリア先生の何も知らずに、ただ悪者として見るのは嫌なの!
ワース・マドル
ッ、……
ワース・マドル
そうかよ……
ラブ・キュート
ダリア先生の日記見れば、ダリア先生の事色々分かるかもしれないの!
ラブ・キュート
先生、「俺が死んだら見ていい」って言ってたの!
ワース・マドル
!行くぞ
ラブ・キュート
何処になの
ワース・マドル
あいつの部屋に決まってんだろ