しばらくして
龍三さん達の電車の時間が迫り
高城所長の車で駅に向かうことになった
三村龍三
三村龍三
高城寛貴(所長)
高城寛貴(所長)
三村真美
沢田マリカ
途端に静まり返る事務所内
彼にどんな言葉をかければいいのか
私が少し迷っていると
芹沢大和
三村優真
芹沢大和
三村優真
沢田マリカ
沢田マリカ
沢田マリカ
芹沢大和
沢田マリカ
沢田マリカ
芹沢大和
一度は訴えが取り下げられた
でも今度、捕まればもう……
沢田マリカ
三村優真
三村優真
芹沢大和
三村優真
三村優真
ここにいるのはただの誘拐犯ではない
一人の女性を愛し続けるごく普通の青年
これまで彼が歩んだ道は
少々ネジ曲がっていたかもしれない
でこぼこした険しい道だったかもしれない
そんな風にしてしまったのは
彼を捨てた母親と
彼よりも新しい妻を選んだ父親
彼はただ純粋に
愛を貫こうとしているだけ
その愛が
ほんの少しいびつな形をしているだけなのだ
三村優真
沢田マリカ
芹沢大和
三村優真
芹沢さんは少し考えた後
時計を確認しつつ向かいの席に腰かける
何を考えているのだろうか?
芹沢大和
三村優真
芹沢大和
芹沢大和
芹沢大和
芹沢大和
芹沢大和
真剣な彼の眼差しと
同じくらい真剣な先輩の眼差し
その二つがぶつかり合うように
二人はじっと見つめ合っているように見える
高城寛貴(所長)
突然の声に振り返ると
沢田マリカ
お祖父さん達を送って戻ってきた所長の姿が
沢田マリカ
高城寛貴(所長)
高城寛貴(所長)
高城寛貴(所長)
沢田マリカ
沢田マリカ
芹沢大和
芹沢大和
芹沢さんが調べた情報によれば
警察も児童相談所の職員も
母親からPTSDだとされる診断書を見せられ
井川かすみ
井川かすみ
そう言われるだけで
まだ誰も彼女の姿を見ていなかった
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