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“アオ”が似合う君

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“アオ”が似合う君

13 - 第13話 家族のカタチ

♥

411

2022年04月23日

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莉羽

こんにちは!

莉羽

莉羽です!

莉羽

“アオ”が似合う君

莉羽

第13話 家族のカタチ

莉羽

早速本編へどうぞ!

これはnmmnです ご本人様とは関係ありません

苦手な方は見ないでください

俺はごく普通の家庭の生まれた

おしどり夫婦という言葉が似合うような、とても仲の良い両親に 沢山愛情をもらって育てられてきた

俺にとってはその幸せは当たり前のもので

ずっと続くものだと思っていた

でもある日

母が病気で倒れた

癌だった

当時俺はまだ5歳

事の重大さなんて分かるわけがない

どんどん弱っていく母を心配しては居たが、いつか帰ってきてくれると思っていた

そして、俺が小学2年生になったばかりの頃だった

母は

この世を去った

それをきっかけに

俺の生活は変わった

父は男手ひとつで俺を育てるために、好きだった仕事を辞め、給料の良い仕事に転職した

転勤の多い仕事だから、それから何度も引越した

平日は毎日日付が変わる頃に帰宅して、朝方にはもう家を出る

休日は昼まで寝て、起きて来たかと思うとまた夜中までバイトに行く

休みは月に一回あるかないか

父はずっとそうだから、家の中で会うことすらあまりない

会っても会話なんてほとんどない

そして、珍しく早く帰ってきたかと思えば

「転勤が決まった」

もうお決まりのセリフ

小さい頃は、父が早く帰ってきてくれるのが嬉しかったり

また引っ越す事になって寂しかったり

でももう今更なんとも思わない

またか

それだけ

だから俺は青春を捨てた

さとみ

........だから

さとみ

ほぼ居ないようなもんなんだよ

ころん

そう....だったんだ.....

さとみ

だから、別に大丈夫だと思う

さとみ

もしかしたら、ころんがいる事にも気づかないまである

ころん

そっ......か.....

さとみ

まぁ気にすんなニコッ

ころん

うん..........

ころん

ころん

ねぇ......さとみくん....

さとみ

ん?

ころん

さとみくん.........

ころん

引っ越しちゃうの......?

さとみ

.......!

ころん

離れ.....ちゃうの......?

君は悲しそうに俯いて、小さな声で聞く

ころん

僕......

ころん

また1人になっちゃうの.....?ジワァッ

さとみ

ころん..........

君は今にも泣き出しそうだった

そんな君を見て、俺は少しだけ微笑んだ

さとみ

大丈夫だよ.....ポンポン

ころん

んぇ.....?

君の頭を撫でると、君は少し驚いたように俺を見つめた

さとみ

.......フフッ

さとみ

俺は居なくならないよ

ころん

でも.........

さとみ

実はさ.....

さとみ

ここに来る前に父親に言われたんだ

さとみ

今回の転勤は長くなるって

さとみ

だからもしかしたら、次の高校をそのまま卒業できるかもしれないって

さとみ

だから、きっと大丈夫

さとみ

俺は離れないよ

ころん

.......さとみくん.....

ころん

っ......良かったぁっ.......ポロッ

さとみ

ふふっ.......ニコッ....ナデナデ

さとみ

(ころんは俺のこと、ここまで信じてくれてたんだな........)

さとみ

(嬉しい......)

さとみ

(.........まさか)

さとみ

(こんなこと思う日が来るなんてな......)

さとみ

(自分でもびっくりだよ......)

青春なんて捨てた

はずだったんだ

友達も、好きな人も、絶対に作らない

今回の転勤は長くなるとか、絶対に短くならないとは限らない

期待して、友達を作って、それでやっぱりまた転勤になって、後悔して

そうなるくらいなら、もう何も要らなかった

だから最初にここに来た時も、誰とも関わる気なんてなかったんだ

なのに

さとみ

(誰かを好きになるなんて絶対ないはずだったのになぁ.........w)

さとみ

(..........大好き)

さとみ

(俺.......やっぱりころんが大好きなんだ.......)

さとみ

(俺だって離れたくないよ.......)

さとみ

(だから)

さとみ

(ここに居させて.....)

さとみ

(ずっところんと一緒に、ここで................)

ころん

さとみくん、お風呂ありがとう.....!

さとみ

んー......

さとみ

ていうか、これから毎日使うんだから、お礼なんてわざわざいいよw

ころん

あ.....そっか.../

ころん

じゃあ、ドライヤーも借りるね

さとみ

どーぞ

洗面所で髪を乾かす君

水色の綺麗な髪がさらさらと流れる

その姿を眺めていると、ふと君と目があった

ころん

........?//

さとみ

.........ニコッ

ころん

......ニコッ....///

微笑むと少し照れながらはにかむ君

その愛おしい笑顔を見ていた時だった

不意に俺の隣に置いてあった君のスマホがなった

俺の知らない名前

さとみ

ころん、なんかLINE来てるよ

ころん

え.....?

君にスマホを渡した

その瞬間

君の顔がみるみるうちに青ざめていった

さとみ

......ころん?

さとみ

どうした......?

ころん

っ........どうしよう........ブルブルッ

君の肩が小さく震える

さとみ

(まさか........)

ころん

どうしよう.......お父さんから.........

さとみ

っ......

君のスマホを覗き込むと、青柳秀治という名前の通知がしつこく届き出した

通知が止まらない君のスマホを見つめながら

君は真っ青な顔をしていて、手も震えていて、明らかに怯えているのが分かる

ころん

どうしようっ........どうしようっ.......ポロポロ

どうしようかな悩んでいた時だった

君のスマホから電話の着信音が流れ出した

ころん

っ..........

ガタンッ.....ドサッ

さとみ

ころんっ?!

君はスマホを落として、膝から崩れ落ちた

ころん

ハァッ.......ハァッ.....フッ...ハァアアッ.....ハッ......

ころん

っ....ハァッ...カハッ...ハァッ.....ハゥッ.....ハァッッ......

さとみ

ころんっ!

さとみ

大丈夫、大丈夫だからっ....!!

過呼吸になって泣きながら苦しそうに上下する君の肩を抱き寄せ、背中をさする

さとみ

ゆっくりっ....俺の真似して、深呼吸して....

さとみ

スーッ......ハーッ......スーッ.....ハーッ.......

ころん

スーッ...ハァッ...ハァッ.....っ.....ポロポロ

ころん

ハァッ.......スーッ......ハーッ.....ポロポロ

ころん

っ......ケホッ...ケホッコホッ.....ポロポロ

さとみ

っ.......サスサス...

ころん

ハーッ......スーッ.....ハーッ.......ポロポロ

少しづつだが落ち着いてきた

さとみ

ころん...大丈夫か?

さとみ

落ち着いた.....?

ころん

ハァッ.....うん......グスッ...

ころん

大.....丈夫......グスッ.....ポロポロ....

君のスマホからは何度も何度も着信音が流れてくる

ころん

っ......電話......お父さん.......ポロポロ

さとみ

出なくていい、そのうち諦めるよ

さとみ

無視しよう.......

さとみ

大丈夫、俺がついてる

ころん

うん.......ポロポロ

電話が不在着信になっても何度もかけ直してくる

その度に小さく肩を震わせて怯える君

さとみ

寝室行こう、今日はもう寝たほうがいい

さとみ

色々疲れたでしょ

さとみ

スマホも充電だけしてここに置いていこう

ころん

うん.......ポロポロ

“アオ”が似合う君

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コメント

31

ユーザー

青ちゃんの親どもは暇だし排除しとこっ🎶 さっさと☆☆☆ぇぇえええええ!!!!!

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