優しく撫でていくような風が吹く小春日和のとある日
“それ”は開かれた
美緒
美緒
古い家屋と新しい家屋の交じる住宅地の片隅に、ひっそりと立つ小さな料理教室
そこで開かれる「体験授業」を受けに、あちらこちらから数人ほどやってきた
活発そうなこの少女、美緒も親に勧められ、体験授業を受けに来たのだ
受付
美緒
受付
美緒
案内された部屋に入ると、そこには美緒の他に3人の男女がいた
メイ
美緒
メイ
美緒
狭いソファーでくつろぐ
気まずい雰囲気に耐えかねたのか、金髪の青年、メイが話しだす
メイ
美緒
美琴
瑠奈
メイ
瑠奈
上達した自分を想像してみる
楽しそうに料理する自分、幸せそうにする皆、考えただけでも嬉しくなる
嬉しさは簡単に隠せない
美緒含め4人はいつの間にか笑顔になっていた
メイ
美緒
瑠奈
美琴
そう話しているうちにいつの間にか打ち解けていた
話をしていくうちに、美味しそうな匂いがドアの隙間から入ってきている
4人はすぐに気づきメニューを考えるが、その間もなく扉の音がした
ガチャ
美琴
扉の向こうから2人分の人影が見える
生徒のものと思えないほど落ち着いた足音、恐らく講師なのだろうと4人は思った
今回体験授業を担当させていただく、
英
長谷部
自身に満ちた表情で自己紹介する2人と他の3人をよそに、美緒は焦りを感じていた
美緒
この後想像を裏切る出来事が連続しておこるなど、この時は知る由もなかった
コメント
2件
……なんでその人選にした!!!! 体験教室でファントム生まれたらどうすんねん
《よりによってイギリス》