これで良かったんだ。
クロエ様について行ったことは、今も後悔していない。
ほったらかしのあの国とは違って、ここではみんなが同じ方向を見据えていた。
王様だって、優しいし色々話してくれる
強い魔力があるのに体質には合わず、肌が焼けはじめたとき、クロエ様は戦わなくていいと言ってくれたこともあった
僕自身も、瞳が傷み、体の内部から自分が壊れていくのを感じていたけれど
でも…それでも僕は、誰かを憎まなきゃ生きていけないから
"ハルちゃんを殺すことを止めないあの国"に復讐するために、戦い続けた
僕の説明できない苦しみも、感情も…この説明できない魔法という仕組みに守られた国では、考えなくて済んだ
…再会したアメリアは仲間に囲まれて、もう僕たちのことなんて乗り越えたように笑っていた
だから、殺してやりたいと思った。憎むことしか知らなかった僕は、大切だったアメリアをも憎んだ。
でも違った。乗り越えたんじゃない。アメリアは言っていた通り、きっと"抱えて生きている"。
ごめんなさい。それなのに、一緒に苦しんでほしいのを、お前が死ねばよかったなんて、そんな言葉にしてしまった
…うまく言葉も伝えられなくて、間違ったことばかりする僕は
"正解"の道を歩いてるアメリアに、殺してもらうべきだったんだよ。
僕は"死ぬべき"でアメリアは"生きるべき"。
だから、貴方が殺してくれないのなら、せめて抱えてくれるうちに死ぬよ。
あ゙〜〜、痛いなぁ。まだ痛い。まだ死なない。まだ、時間がかかる。
長い。永遠のように感じられる長さ。静かで、苦しくて…。
ハルちゃんも、きっとこんな気持ちだったのかな。
ああでも僕は、ハルちゃんとは違う。
だって、これはすごくすごくひどい考えだけれど────
この荷を下ろせることを、やっと、なんにも気にしなくて良くなることを…
少しだけ、救われるようにも思ってしまうんだ。
ハルちゃん。お空の上で、待っててね。
今、行くから────。
クロエ
アメリア
アメリア
アメリア
クロエ
クロエは真剣な眼差しでアメリアを見ていた。
しかしすぐに、ため息を吐く。
クロエ
クロエ
クロエ
アメリア
クロエ
アメリア
クロエ
クロエ
クロエ
クロエ
クロエはそこで、テヘルとアイザックを見る
クロエ
クロエ
アメリア
アメリア
クロエ
クロエ
アメリア
アメリア
クロエ
クロエ
アメリア
アメリア
クロエ
クロエ
クロエ
クロエ
クロエ
アメリア
アメリア
飛びかかりそうな勢いのアメリアを、咄嗟にサミュエルが止める
サミュエル
アメリア
サミュエル
サミュエル
サミュエル
サミュエル
アメリア
サミュエル
サミュエル
クロエ
クロエ
サミュエル
テヘル
メラ
アメリア
クロエ
クロエ
クロエ
クロエ
アメリア
サミュエル
メラ
サミュエル
テヘル
サミュエル
テヘル
アイザック
クロエ
アメリア
クロエ
アメリア
アメリア
オーロラ
アメリア
アメリア
オーロラ
アメリア
アメリア
オーロラ
オーロラ
サミュエル
アメリア
全員が反応し、空気が変わる。
クロエ
オーロラ
クロエ
オーロラ
クロエ
オーロラ