・病気の描写があります。苦手な方は閉じてください
・見てない方は1話を見てからこちらを見る事をおすすめします
先に言いますが、こちらはハッピーエンドになっています
それでもいいよという方は、本編へどうぞ
※2タップ後本編に入ります
咲希
肩を上下にしながら彼女の病室のドアを開ける
一歌
ドアを開けた先にいたのは、ベットの横で座っている先輩だった
雫
私たちに気づいた雫先輩の目は赤く腫れている
穂波
雫
ベットの方を見ると、酸素マスクをつけたしほちゃんが眠っていた
……以前よりも顔色は悪くなった状態で
咲希
見ているだけで胸が痛くなる
雫
先輩は笑っていた
私たちでもわかるくらいに
ぎこちない笑いだった
雫
そう言って先輩は部屋を出た
私達も用意されていた椅子に座る
一歌
ボソッとそう呟くいっちゃん
穂波
そう言って顔を歪めるほなちゃん
私達の目線の先には大好きで大切な幼馴染が目を閉じていて
彼女から伸びているたくさんのチューブや、無機質な音を鳴らす機械を見るとまた胸が締め付けられる
見ていると思い出すのは昔の自分
しほちゃんと自分の昔の姿が重なる
咲希
彼女の手を握る
自分だって同じ経験をしてる
1人になる孤独さや寂しさは人一倍分かると思う
しほちゃんは前に、1人の方が楽って言っていた。けどしほちゃんだって本当は寂しいはずだ
ほかのみんなが学校に行っている中、1人病室で、好きなベースも引けずに病気と戦っている
辛くない………わけがない……
泣きそうなのを誤魔化すように手を強く握る
今のアタシには、、それしか出来ないから
咲希
私の手を覆い被さるように重なった2人の手
咲希
一歌
穂波
咲希
咲希
「…生きて……」
咲希
一瞬だけど、ほんの少し、手が動いた気がした
咲希
そんなアタシの様子に2人も気づいたのか、2人もしほちゃんの名前を呼び始めた
一歌
穂波
3人で名前を呼び続けた
そんな私達の思いが届いたみたい
志歩
ゆっくり、少しずつ、彼女の目が開いていく
咲希
志歩
穂波
一歌
少しして先輩や先生達が来た
しばらくしほちゃんの様子を見たあと部屋を出て行った
咲希
さっきまで暗かった先輩の顔は少し安心したような表情をしていた
雫
雫
雫
咲希
不安だった
このままいなくなってしまうんじゃないかって
病室で会ってから、ずっと
突然、何かが手に触れる
細くて、白くて、少しだけ冷たい手
咲希
薄緑の瞳がアタシの顔を捉えた
志歩
咲希
いつの間にか溢れていたも拭ってくれる
咲希
しほちゃんの容態が安定してからの回復は、お医者さんも驚く程速かったらしい
咲希
咲希
志歩
志歩
一歌
志歩
咲希
一歌
志歩
咲希
志歩
穂波
一歌
以前とは打って変わった歌声や演奏が部屋に響く
咲希
ほなちゃんのドラム。いっちゃんのギターに歌
それらが混ざりあってできる音色
一歌
穂波
一歌
咲希
穂波
一歌
咲希
今は、みんなで教え合いながら練習も出来てる
バンドの方も順調だ
咲希
穂波
咲希
咲希
志歩ちゃんが退院して久しぶりにみんなで登校することになった
志歩
一歌
咲希
穂波
志歩
そう笑う志歩ちゃん
仲が戻ってから笑顔を見せてくれる事が増えた
もう二度とあんな事が無いように
この笑顔が守れるように
これからはみんなのことを支えていこう
咲希
志歩
咲希
穂波
一歌
志歩
ルカ
ルカ
ミク
ミク
一歌
志歩
咲希
穂波
志歩
一歌
ミク
咲希
ルカ
また1人戻ってきて賑やかになった教室
やっぱり少し賑やかなくらいが落ち着くな
志歩、戻ってきてくれてありがとう
みんなで夢、叶えよう
一歌
穂波
志歩
咲希
一歌
志歩
穂波
穂波
咲希
志歩
志歩
咲希
一歌
穂波
咲希
志歩
別れ道に入ってしほちゃんと2人になった
前までは1人だったから2人で帰れて嬉しいな
志歩
咲希
志歩
志歩
咲希
志歩
志歩
志歩
志歩
志歩
志歩
しほちゃん、そんなこと思ってたんだな…
咲希
咲希
咲希
咲希
咲希
咲希
咲希
志歩
志歩
咲希
咲希
志歩
咲希
アタシは、この笑顔が見れるだけで幸せなんだ
感謝しないといけないのはアタシの方だよ
アタシのワガママに付き合ってくれて、ありがとう
私達に、プロって言う夢を与えてくれて、ありがとう
幸せな日常をくれて、ありがとう
全部、貴方が居るからできた事
また、4人を、Leo/needを逢わせてくれて────
────ありがとう
コメント
3件
めちゃくちゃいい話でした…!ありがとうございます!!
いい話すぎる…( i꒳i )( i꒳i )