星川清子
星川清子です
星川清子
私がまだ高校生のころ、交通事故により、両目が失明、両足が義足となりました
星川清子
そんな中、入院中だった私を
星川清子
両親と妹は、私を捨てました
星川清子
ナース、さん?
八谷紬
う、うん、紬です…
星川清子
……元気ないけど?
八谷紬
あ、あの、落ち着いて聞いてね?
うちの家族が、「あのこに未来は無いんだし、入院費払うのも無駄」と言われたことや、「安楽死させてよ」と妹が言ったことなど、言いにくいことを言ってくれた。
星川清子
なんか、素っ気ないなぁ、とは思ったけど
星川清子
そんなことを思われてたんだ
気丈な方だったが、それから、ナースの八谷さんと泣いていた。
新崎大和
酷い家族だが、入院費はどうするかね、我々も無償でやる訳にはいかないんだが…
星川清子
あの、働いて返します
新崎大和
いや、しかし…
星川清子
じゃあ、ブラインドタッチも出来ますし、小説書いて、出版社に小説を投稿します
新崎大和
ふ、ふむ…
星川清子
努力の末、なんと、小説を読んだ編集の人が、会いに来てくれたのだ。
山本奏一
いやはや、魂のこめた文章なのも分かりますし、是非とも、うちの出版として小説を出しますよ
星川清子
ありがとうございます
山本奏一
そうですなぁ、……家族に仕返しとかどうです?
星川清子
仕、返し?
山本奏一
はい、私としましても、貴女の現状、家族の発言、とても許せるものではございません
山本奏一
だから……をするのです
星川清子
成る程…
星川清子
「アビスアトホーム」という処女作は、飛ぶように売れ、そして、「毒々家族」も売れました。
星川ひまり
やっほー、えっと、お姉ちゃんの婚約者の桧山渡さんでしょうか?
桧山渡
はい、えっと、ひまりさんでしょうか?
星川ひまり
そうそう、えっとさー、お姉ちゃんに伝えといてー
星川ひまり
いま、お金なくてこまってるからお金貸してー、って
桧山渡
妻に話す前から決まってますよ
桧山渡
お断りします
星川ひまり
は?
星川ひまり
妹のわたしが、困ってるの、貸せって言ってよ
桧山渡
貴女、お姉さんの小説読んでないでしょ
星川ひまり
は?なに?
桧山渡
「毒々家族」、家族にさせられたことを書いた実話ですよ
星川ひまり
は?
星川ひまり
実話ってなによ
星川ひまり
プライバシーの侵害じゃない(笑)
桧山渡
貴女方がしたのは人権侵害やら、なんやら、訴えれば勝てるでしょうね、お姉さんが
星川ひまり
あー、もういいからさ、お姉ちゃんに金貸せっていってよ
桧山渡
浮気の慰謝料は貴女が支払うべきです、お姉さんには関係がありませんね、ブロックします
星川ひまり
え、ちょ、え
星川ひまり
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応答なし
星川ひまり
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星川ひまり
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応答なし
星川ひまり
ちょっと!!!
星川清子
ありがとう
桧山渡
いやいや、愛する妻のためならいくらでもするよ