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絵心
たった今の今まで、モニターの向こう側に広がる戦場で「鬼ごっこ」をしていた彼等に、ここのボスである絵心が言い渡した。
あからさまに喜ぶ者も居たが、大半はまだ放心状態。
そりゃそうだ。
急にJFUに呼ばれ、来てみたら急に「世界一のストライカーになれ」と言われて今までのチームと断たれ赤の他人と共にボールをぶつけ合っていたのだから。
「脱落者は今後、サッカー日本代表に選ばれるチャンスすら奪われる」と絵心も言っていたし、此奴らにとっては死刑判決のような物だろう。
そりゃヒヤヒヤするわ、と考えていたら、絵心にいきなり名前を呼ばれた。
絵心
雨歌
絵心
はい挨拶と自己紹介、と促されてとりあえずモニターに顔を向ける。
いや多すぎない?人。
たかが世界一のストライカーを作るだけのことなのにこんなにいる?
まじでどこ見るのが正解なの??
…てきとーに皆の方向いておくか。
雨歌
絵心
雨歌
絵心
絵心がそう言うと、モニターの向こう側にいる彼等は意外にも拍手をしてくれた。
隣に立っている美人な人が、笑顔で頷いている。
これでよかったらしい。
帝襟アンリ。
W杯優勝の為に青い監獄を造り上げ、このクソメガネを招聘して私を連れてきた、と。
絵心
このクソメガネの余計な一言にモニターの向こう側はざわつく。
絵心
雨歌
ほんとにまじで、私に関わらないで欲しい。
絵心
雨歌
絵心
クソメガネは私の言葉を無視し、余計な事を口から零しまくる。
雨歌
絵心
未だに少し残っているざわめきを無視した絵心はあっさりモニターを切った。
雨歌
絵心
雨歌
絵心
雨歌
絵心
帝襟
彼女から手渡されたスケジュール表は、此処のタイムテーブルだった。
雨歌
まさに刑務所。
「強化合宿」なんて生ぬるいものではなさそうだった。
絵心
雨歌
絵心
雨歌
絵心
雨歌
絵心
雨歌
ここまで、クソメガネ曰くのブルーロックは。
全国日本各地から、「絵心甚八の独断と偏見」で選ばれた、300人の高校生FW。
その中からたった一人の世界一のストライカーを創り出す為の施設である、ということ。
絵心
雨歌
絵心
雨歌
絵心
雨歌
絵心
帝襟
ブルーロック・大浴場 更衣室
ガチャ
雨歌
大浴場の更衣室に入れば、上裸や既に着替え済みの人、更には全裸もいた。
蜂楽
潔
雷市
五十嵐
國神
千切
雨歌
蜂楽
雨歌
蜂楽
雨歌
潔
この人は物分かりが良くて助かる。
蜂楽
雨歌
私の言葉は魔法のように、皆をカゴへと動かした。
そして何の迷いか知らないが、着替え終えていない人は手をクロスして体を覆った。
潔
國神
雨歌
國神
千切
雨歌
雨歌の口から次々と溢れる鋭い言葉が彼等の心にグサグサ刺さっていった。
雨歌は幼い顔をしていて可愛らしいのに何という毒を吐くんだ、と最初は皆が驚くだろう。
だが、この場で1人。
蜂楽廻だけが気にせずすっぽんぽんになって、着替えを終えていた。
そして雨歌も表情を1つも変えずその光景を見ていた。
雨歌
彼女の冷めた言葉に「待って!今出すから!」と男共は急いでカゴにスーツを入れる。
皆新しいスーツに着替え、駆け足で雨歌のもとに行きカゴにスーツを入れる中、千切だけはぴくりともその場から動かなかった。
歩くのが面倒なのだろう。
お嬢なのだから。
雨歌
千切
雨歌のその態度にカチンときたのか、千切は黙々とカゴに投げ入れた。
國神
その一部始終を見ていた國神が注意するも、当の雨歌は気にせずカゴを動かしてキャッチした。
雨歌
雨歌は感情のこもっていない言葉を発して、誰とも顔を合わせずに部屋を去っていった。
潔
そうして雨歌は全25チーム分の洗濯物を回収し、洗濯機で回した。
今は洗濯機が振動していて、それが終わったら全25チーム分の洗濯物を乾燥機にかけなければならない。
だが雨歌は嫌な顔を1つも見せず仕事をこなしていて、待っている間も1人で食堂で夕食を済ませた。
やはりどのチームに行っても同じ質問を繰り返される。
その為雨歌はその度に悪態をつきながらも説明をしていたのだ。
誰がやっても疲れる行動である。
彼女は一体、何故このような性格になってしまったのだろうか───。
しあ
しあ
しあ
しあ
しあ
しあ
しあ
しあ
おつしあ〜!!