鬼姫
鬼の時代も、もう終わる
鬼姫
戦乱の世は終わりを迎える
鬼姫
汝は、次の世に何を願うのだ?
鬼姫
何を見出そうとしておる
鬼姫
次の平安にどのような混乱を望むのであろうか
鬼姫
お主の考えは間違っておる
鬼姫
異種族同士、助け合い共に生きることがどうしてできないのか......
鬼姫
いやはや、それが人間であったな
鬼姫
そして、
鬼姫
最後に勝利したのも人間だ
母
むかーし、むかし
母
ある所にお爺さんとお婆さんがいました
母
お爺さんは芝刈にお婆さんは川に洗濯に向かいました
母
お婆さんが洗濯をしていると、どんぶらこどんぶらこ
母
大きな桃が流れてきました
母
お婆さんは大きな桃を家に持ち帰り、お爺さんに見せました
母
お爺さんが桃を割ろうとすると
母
ポッカーン、オギャーオギャー
母
中から小さな子供が出てきたではありませんか
母
子供は桃太郎と名ずけられスクスクと育ちました
母
桃太郎はある日こう言いました
母
村の人達を不幸にしている鬼を私が討ち取りに行きます
母
お爺さんとお婆さんが作ってくれた、きびだんごを持ち、桃太郎は鬼ヶ島に向かいました
母
途中で犬、猿、キジと仲間になりました
母
桃太郎とその仲間たちは無事に鬼を討ち取り見事に生還してきたのでした
母
おしまい
娘
鬼さん、いなくなってよかったね
娘
おじいちゃんとおばあちゃんも
娘
幸せになったんだね
母
そうなのかもね
母
でもね、鬼さんは
母
本当に悪い鬼さんだったのかな
娘
どういうこと((*゚・゚)??
母
鬼さんにも人間と同じで良い鬼さんと悪い鬼さんがいたのかもね
娘
鬼さんは悪い人じゃないの?
母
お母さんは鬼さんが好きよ
母
優しい鬼さんを知ってる
母
だって
娘
?
母
あなたは優しい鬼さんと私の間に産まれた大事な娘なんだから
ミサキ
お母さん
ミサキ
お母さんの仇は私が必ずとるから
ミサキ
それまで、もう少しだけ
ミサキ
待っててね
ミサキ
お母さん......
大好きだよ