人目見ただけで惹かれていた
どこか懐かしいような
そんな感覚がして
気づけば気にしていた。
初めて会ったというのに
そんな気がしなくって。
目は月のように美しいのに
目の奥は霞、どこか悲しそうだった。
司
司
父さんの転勤でオレは引っ越すこととなった
そんな珍しいわけでもなく
転校だなんて日常茶飯事に近かった
この学校もまた別れることになる。
結局最後は辛い思いをする。
それなら人と関わることなんて、
教師
教師
司
何ら変わらない
何一つ、変わることのない
平凡な学生生活が…、
類
司
始まるはず無かった
外を眺める1人の男子生徒。
その姿に妙に引かれ
胸の辺りが痛い。
司
あぁ、何だこの気持ちは、
不思議だ
類
やっと目が合ったかと思えば
ありえないほど動揺している。
類
…夢に似ている、。
司
どうしてだろうか
今日初めて会ったというのに
この気持ちは一体、。
?
?
?
視界がぼやけて見えない
?
?
だけど、忘れてはいけなくって
思い出したくても
?
?
夢は途中で終わりを迎える
必ず
続きを見ることは無い
司
一体、誰が…
類
司
司
司
辛そうな顔をしており
今にも消えてしまいそうだ
類
司
教師
司
あ、れ
"るい"って誰だ、
咄嗟に出た言葉に戸惑う
きのせ、い…?
…気の所為だよな、
司
司
教師
教師
司
教師
今は倒れている人間優先だ。
司
オレは神代を抱き抱え、教室をあとにした。
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