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男女差別的な言葉が出てきますが、そんな意図は決して!ございません

以上です

では、どうぞ~

にゃぽん

僕、なんでこんな所で働いてるんだろ

僕、にゃぽんは此処、日本国のもう一人の化身

僕ともう一人居たのに、もう一人のことは思い出せない

あんまり好きじゃないズボンを履いて

ピシッとスーツを着こなして

会社の為、国のために働く

何時までこの生活が続くんだろう

にゃぽん

もう定時だ。帰らないと、怒られる

残った仕事を急いで片付けて、早々に会社を後にした

にゃぽん

人、多いな

駅で電車を待ってる

相変わらず人が多い

今日も、満員電車は免れないな

にゃぽん

あ、来た

いつもどうりに、いつもの電車に乗る

にゃぽん

・・・

暑苦しい

でも、もう慣れたな

着いた

にゃぽん

すいません。降ります

駅の改札を出て、帰路につく

いつもの道、いつもの風景

なのに、何故か今日は近所の神社が目に止まった

にゃぽん

ちょっと、寄ってみようかな

何でだろう、何故かこの神社に吸い寄せられた

都内の騒がしさが嘘のようだ

社の前で手を合わせる

願い事なんて無い。ただ、ここに来たから何となくだ

この静けさが妙に心地良い

境内に木のベンチが一つだけあった

何と無く、そのベンチに腰掛ける

にゃぽん

空気が美味しい

こんな事を感じたのはいつぶりだろう

にゃぽん

僕は何者なんだろう

にゃぽん

確かに、国の化身だよ

にゃぽん

でも、僕自身の事が分かんないや

漠然とした虚無感

何とも言えないこの感覚

僕は本当に

なにがしたいんだろ

にゃぽん

あれ?な、んか、眠気、が

バタンッ

にゃぽん

ん?ここ、は?

A

起きましたか

A

此処はカフェこもれび

N

貴方の言う過去でも、現在でも、未来でも無い。その全てが交差する場所です

この場所を説明してくれた赤い布で顔を隠している人の声、聞いたことのあるような気がする

N

私はNです

A

Aです

にゃぽん

Nさん、Aさん

赤い布で顔を隠しているのがNさん

赤色の狐面を付けてるのがAさん

A

貴方は何かを失っている。けれど、失っていること自体に気付こうとしていない

にゃぽん

何かって

A

既に知っていますとも

A

ただ、気付かないフリをしているだけ

にゃぽん

自分が何者なのか分からないんだ

にゃぽん

僕が、何をしたいのかが分からない

にゃぽん

もう一人の化身を思い出せないんだ

にゃぽん

僕、、、僕、何者なんだろう、、、?日本国の化身なのに、もう一人の化身の事、思い出せないし、なんであんな所で働いてるのかも分かんないし、、、、、毎日、ただ、流されるままで、僕自身の事が分かんないや、、、、

N

ごめんなさい[小声

A

主様、、、

A

…にゃぽん様、ココアを淹れました。料理ができるまで今暫くお待ちを

にゃぽん

料理?

にゃぽん

僕、何にも頼んでないけど

A

客に合った料理を提供する。今回もそうなんだ

N

私達は何時でも貴方達の心に耳を傾けていますから

厨房の方からの銀のトレーにオレンジやピンクといった可愛らしいデコレーションのしてあるクッキーを乗せてNが来た

にゃぽん

何これ、何で、ピンクとか、女の子の色、

A

貴方が好きな色だからだ

にゃぽん

ピンク何て、僕、男の子だし、気持ち悪がられちゃう

N

何でですか?貴方に、とっても似合うと思うんですけどねぇ

にゃぽん

似合う?そんな訳、

A

……来い

そう言ってAは僕の手を掴んでいつの間にあるドレッサーの椅子に座らされた

鏡に映る僕の顔は疲れ切ってて、死んだような顔だった

A

少し、目を瞑っていてくれ

にゃぽん

?わ、分かった?

A

あ、あと少しくすぐったいかも知れん

僕の顔に何が触れる感覚

ヒヤッとしてるやつ

柔らかいブラシのくすぐったい感覚

A

開けていいぞ

恐る恐る目を開けてみる

鏡に映るのは、とっても可愛い人

にゃぽん

これが、僕?

N

似合ってますよ

可愛い…?これが、僕?でもでも、僕は男だし、身長高いし、こんな、格好、気持ち悪がられちゃう

A

何故、そうもして自分自身を隠すんだ?

にゃぽん

え?隠す?

にゃぽん

だ、だって、男なのに、こんな格好してたら、気持ち悪がられちゃう

にゃぽん

こんなの、変だって、皆に後ろ指さされちゃう

A

他者の評価がそれ程大切か?

A

他人がどう思おうが、別に良いだろ?

A

貴方は貴方だ

A

だが貴方は、自分自身を偽ってきた。それが、『本当の自分が分からない』原因だ

悔しいぐらい何も言い返せない

N

にゃぽん、過去の貴方も、今の貴方も、ぜ~んぶ貴方の一部なんですよ

N

大事なのは、しっかり悩んで、しっかり自分を受け入れてあげる事です

にゃぽん

自分を受け入れる?

N

勿論、誰かの為に一生懸命になる事も大切です。ですが、大切なのは、貴方自身の事もです

N

貴方が輝いていたら、周りの人も幸せになりますから。ね?

にゃぽん

僕自身を大切に

にゃぽん

そっか、、、。クッキー、食べるよ!

サクッ

クッキーは口に入れた瞬間直ぐにボロボロになっちゃった

何か、大切な、事を、忘れてるような

なんだっけ?

忘れるぐらいなら大した事ないか

A

これ

そう言って、Aが渡してきたのはBL本

昔の僕が大好きだったものだ。勿論、今も好き

にゃぽん

ありがとう!

にゃぽん

クッキー、もう、食べ終わっちゃった

にゃぽん

二人共!本当に、ほんとっーにありがとう!

N

貴方の未来が輝いている事を祈ります

Aは何も言ってくれなかったけど、昔の武士みたいに綺麗な礼をした

カランカラン

カフェのドアを開けてカフェを後にする

にゃぽん

ん?

にゃぽん

ここ、神社?

にゃぽん

帰ってきたんだ

にゃぽん

あれ?ポケットに何か

ガサゴソ

にゃぽん

クッキー、、、?

可愛らしくラッピングされているクッキーの袋があの体験は現実なんだと物語っている様だ

にゃぽん

フフッ

大して好きじゃないズボンとスーツなのに、不思議と足は軽かった

<もう一人の化身の事、忘れてくれましたね

A

主様、本当に良かったのですか?

A

本当に、もうにゃぽん様の中にある御自身のボンヤリと残されていた記憶さえも消して

N

良いんですよ

N

忘れてくれた方が、にゃぽんも楽でしょうから

A

そう、ですか

N

では、

A

又、

N

何時もどうりに

A

今日も、

カフェこもれび再び開店です

日奈

こんにちは!

「鈴カステラ美味い」

日奈

良かったね~リアルの人〜

日奈

タップ数と文字数が大変なことになっておりますので、

「今日はこの辺で、失礼致します」

日奈

てなことで

日奈

バイ!

「バイ(^_^)/~」

カフェこもれび (改)

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