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男女差別的な言葉が出てきますが、そんな意図は決して!ございません
以上です
では、どうぞ~
にゃぽん
僕、にゃぽんは此処、日本国のもう一人の化身
僕ともう一人居たのに、もう一人のことは思い出せない
あんまり好きじゃないズボンを履いて
ピシッとスーツを着こなして
会社の為、国のために働く
何時までこの生活が続くんだろう
にゃぽん
もう定時だ。帰らないと、怒られる
残った仕事を急いで片付けて、早々に会社を後にした
にゃぽん
駅で電車を待ってる
相変わらず人が多い
今日も、満員電車は免れないな
にゃぽん
いつもどうりに、いつもの電車に乗る
にゃぽん
暑苦しい
でも、もう慣れたな
着いた
にゃぽん
駅の改札を出て、帰路につく
いつもの道、いつもの風景
なのに、何故か今日は近所の神社が目に止まった
にゃぽん
何でだろう、何故かこの神社に吸い寄せられた
都内の騒がしさが嘘のようだ
社の前で手を合わせる
願い事なんて無い。ただ、ここに来たから何となくだ
この静けさが妙に心地良い
境内に木のベンチが一つだけあった
何と無く、そのベンチに腰掛ける
にゃぽん
こんな事を感じたのはいつぶりだろう
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
漠然とした虚無感
何とも言えないこの感覚
僕は本当に
なにがしたいんだろ
にゃぽん
バタンッ
にゃぽん
A
A
N
この場所を説明してくれた赤い布で顔を隠している人の声、聞いたことのあるような気がする
N
A
にゃぽん
赤い布で顔を隠しているのがNさん
赤色の狐面を付けてるのがAさん
A
にゃぽん
A
A
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
N
A
A
にゃぽん
にゃぽん
A
N
厨房の方からの銀のトレーにオレンジやピンクといった可愛らしいデコレーションのしてあるクッキーを乗せてNが来た
にゃぽん
A
にゃぽん
N
にゃぽん
A
そう言ってAは僕の手を掴んでいつの間にあるドレッサーの椅子に座らされた
鏡に映る僕の顔は疲れ切ってて、死んだような顔だった
A
にゃぽん
A
僕の顔に何が触れる感覚
ヒヤッとしてるやつ
柔らかいブラシのくすぐったい感覚
A
恐る恐る目を開けてみる
鏡に映るのは、とっても可愛い人
にゃぽん
N
可愛い…?これが、僕?でもでも、僕は男だし、身長高いし、こんな、格好、気持ち悪がられちゃう
A
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
A
A
A
A
悔しいぐらい何も言い返せない
N
N
にゃぽん
N
N
にゃぽん
にゃぽん
サクッ
クッキーは口に入れた瞬間直ぐにボロボロになっちゃった
何か、大切な、事を、忘れてるような
なんだっけ?
忘れるぐらいなら大した事ないか
A
そう言って、Aが渡してきたのはBL本
昔の僕が大好きだったものだ。勿論、今も好き
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
N
Aは何も言ってくれなかったけど、昔の武士みたいに綺麗な礼をした
カランカラン
カフェのドアを開けてカフェを後にする
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
ガサゴソ
にゃぽん
可愛らしくラッピングされているクッキーの袋があの体験は現実なんだと物語っている様だ
にゃぽん
大して好きじゃないズボンとスーツなのに、不思議と足は軽かった
<もう一人の化身の事、忘れてくれましたね
A
A
N
N
A
N
A
N
A
カフェこもれび再び開店です
日奈
「鈴カステラ美味い」
日奈
日奈
「今日はこの辺で、失礼致します」
日奈
日奈
「バイ(^_^)/~」