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雪(みだいふく)

どもー、主ですー

雪(みだいふく)

めんどいんで

雪(みだいふく)

スタート

目の前には衰弱しきった少年が居た

向かう先がないであろう少年は、恐らく違う誰かの血であろう血をつけて

とても穢れていた

そっち系の仕事でお金でも稼いでいたのだろうか

だとしても今は何故か衰弱しきっていて

左右への行き来で、まるで酔った状態の人間の乱歩のようだ

とりあえず俺は話しかけることにした

ロボロ

だいぶ覚束ない歩き方やな

ロボロ

あんさんどっから来たんや?

それだけ聞くと、こっちを睨んできて

少年

ほっとけ

とだけ言って、また少しずつ歩き出す

ロボロ

おーおー、怖い怖い

ロボロ

でもあんさんだいぶ見窄らしいで?

ロボロ

なんかあったんちゃうんか?

そう問うと、また強く睨みつけてきて

少年

煩い!余計なお世話や!

とだけ叫び返してくる

でもその目には、微かな涙がうかがえた

ギュッと、俺は少年を抱いてあげた

少年

なっ!離せ!

そんな声も無視して、少年に抱きつく

そして、少年に

ロボロ

うちにおいで?

ロボロ

あんさんの事、温めたる

ロボロ

寒いやろ?

と言った

あまりにも、似ているのだ

少し前の自分と、似すぎているのだ

少年

はぁ?別に家あるし、温まる場所もあるわ!

こんな所まで、少年は本当に俺そっくりだった

だから、なんて言われたいのかだって、俺にはわかる

ロボロ

、、、今まで、よく頑張ったな

少年

は、はぁ?

急な俺の言葉に困惑する少年

でも、そんなのお構いなしに俺は言葉を続ける

ロボロ

ここらで休んでみぃへんか?

少年

、、、ッ!

少年の目に涙が溜まっていく

でもまだ、一言続ける

ロボロ

ゆっくり話せぇへんか?

ロボロ

辛かったこと、悲しかったこと、頑張ったこと、嬉しかったこと

ロボロ

全部話してくれてええねんで

と、そこまで言うと

少年

、、、ほ、ほんまにええん、、、、?

と、少年が尋ねて来た

ロボロ

おん、ええんやで

そう返した瞬間

少年の目から沢山の雫が零れ落ちて来た

そして、暫くして落ち着いたころ、少年はぽつぽつと話し始めた

少年

俺、、ゾムっていうねん、、

ゾム

それで、、それでな、、、

と、少年が話した内容をまとめると

少年、、ゾムは一家の中で、出来損ないと呼ばれていて

とうとうある日、家出をしたらしい

そこからは自分の得意な戦闘で、殺し屋をしていたらしい

そして今日も、人を殺して逃げて来たらしい

そこからは、俺の家に向かっていった

ロボロ

まぁ、とりあえず今夜は安心や

ロボロ

血で出来た足跡も雪で消えとるしな

普通なら罰せられること、だから足跡が消えてくれるのはありがたい

にしても物凄く寒い

そのせいでのどが乾燥して声を発すとのどが痛くなる

ロボロ

のど乾いたなぁ

ゾム

おん、乾いた

そうお互いに呟いた時、遠くから狐がコンコンと鳴く声が聞こえた

まるで俺ら(悪者)を探しているかのようだった

声にびっくりしたのもあり、咄嗟に近くの茂みに身を潜める

ロボロ

念の為このまま行こ

ゾム

分かった

肌に触れ、凍てつく雪の中

確かな熱を帯びた

それはゾムの熱じゃなくて、違う誰かの熱だった

荒く呼吸をして

まるで、のどが焼けるかのように痛くなるほど

荒っぽい声で叫んで

燃えているかのように瞳の赤い二人が

ゾムを制してしまう前に

その禊の火の様な目で、ゾムを綺麗にして

ゾムと言う存在を壊す前に

逃げ出そうとする

でも取り押さえられて、首にナイフを押し付けられる

こうなってしまう運命の縁の垣根を越えて

もっとゾムを知りたい

そして支えたい

そんなことも言えないまま、いつの間にか降っていた雪から

雨になっていた

俺達が出会った思い出が消えるようで、天気が変わってしまうのが嫌だった

そして、もうすぐ夜が明けるという少し前

赤目の男たちが「もしお前が何かしたらこいつが死ぬぞ?ええんか?」

そう言ったことで、ゾムは抵抗もしなくなって

赤目の男たちに連れられて、早々とこの場を立ち去ってしまった

さっきまでもずっと、ずっと泣いていたというのに

また涙が零れ落ちる

ゾムは去り際

ゾム

短かったけど、今までありがとう

と、それだけ言って行ってしまったのだ

そんなこと言ってほしくなかった、もう会えないみたいだから

でも、きっともう会えない

だからこそ、置いて行かないでほしかった

帰って、、こられないから、、、!

きっと、ずっと、このまま

またいつか、夢の中で会えたとしても

きっとゾムのいる場所まで手が届くことはない

俺は此処で

目から流れる雫で袖を濡らしながら、ゾムが帰って来る事を夢見るだけ

そんな事を考えながらふと外を見る

ロボロ

あの時捕まったのはこの国の軍の人間だった

名前はトントンとグルッペン

あの後、事情を聞かれて話したところ、釈放された

それどころか、軍で面倒を見てくれるらしい

道なんて覚えている訳ないからあの場所にはもう行けないけど

そんな事を考えながらふと外を見る

ゾム

驚くほど、きれいな空だった

この明るくて、綺麗な朝ぼらけ

これを

ゾム

貴方は

ロボロ

お前は

見ているだろうか

雪(みだいふく)

ども主です

雪(みだいふく)

まぁ、この後二人は軍で出会うんですが

雪(みだいふく)

見たいですか?

雪(みだいふく)

見たかったら言っていただければ書きます

雪(みだいふく)

それでは、また

雪(みだいふく)

さよーなら

我々だ、ワイテルズ、ら運の曲パロ集

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見たいです!はちゃめちゃ見たいです!(語彙力捨ててきました)

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