私は、アリダ マミ
10歳。りんごジャムを売っている
よく「黒ずきん」と呼ばれている。赤ずきんじゃないんだよ。
りんごパイを売っている理由は、父が死んだお祝いに、りんごジャムを作ったのがきっかけ。しょうもないこと…
マミ
り、リンゴパイはいりませんか―
マミ
いらっしゃいませ―
今日も、ぜんぜん売れない…
もう、課題が沢山。
めんどくさい。でも、やらなくちゃ。
アユミ
お!何やってるんだー?マミ!
マミ
別に…リンゴジャム売ってるだけだよ!
アユミ
えっ!?買うよ買うよ!
え?こんなわたしに…?
ここのジャムは、100円だけの代金。
アユミ
500円でー!
なのに、アユミは500円で払う。なんで…?
アユミ
最近マミちゃんの店、全然客が来ないからオマケ代わりだから!
マミ
まあね。人混みの中でポツリとたってるだけだからね…
アユミ
初代は人気がちょ〜あったって言うらしいよ!
アユミ
10年くらい前はね!
マミ
そんなわけ…
アユミ
あるよ!
マミ
えっ?
変わらぬ崖。
その先には、青い海。
ここから落ちたら、どうなるんだろう。
綺麗な魚とか、たくさんいんのかな。
ま、落ちたら死ぬけど。
マミ
なんか映画に出てきそうだな―
マミの母
マミー!
マミの母
また仕事手伝いなさい!
マミ
はい…―