山崎 京香
鈴ちゃんおはよ~、あ!
破蕾 鈴
おはようございます
山崎 京香
左手のソレ!
鈴の左手薬指の指輪を指さす
破蕾 鈴
はい、もらいました
竜崎 翔
渡すまでが大変だった…
事情説明中…
山崎 京香
なるほどね~、そんな事が
球磨井 克
やはり強いな!翔!
竜崎 翔
ナメんな
頼希 久留麻
意外とロマンチストなのな
竜崎 翔
顔面凹ましたろか?ア゙ア゙?
頼希 久留麻
俺何も悪く無くね?!
破蕾 鈴
私は満足です
山崎 京香
ダメだよ鈴ちゃん!
山崎 京香
ワガママにならなきゃ!
宝石とか!
宝石とか!
破蕾 鈴
ええ…
竜崎 翔
鈴を困らすな
山崎 京香
主犯は黙って!
竜崎 翔
はい…
破蕾 鈴
宝石とかよく分からない
ですし…
ですし…
山崎 京香
高いやつねだればいいの!
破蕾 鈴
高いやつ?
山崎 京香
ダイヤとか、そこら辺!
頼希 久留麻
色付きダイヤは高価な物が多いぜ、マメな
竜崎 翔
いくらだ
頼希 久留麻
落札価格で83億
破蕾 鈴
う〜ん…
山崎 京香
リングの形から変えるのもありだね
破蕾 鈴
あんまりオシャレ過ぎるのも…
その時、自身の首飾りが目に入った
破蕾 鈴
(そうだ!)
破蕾 鈴
翔さん…ワガママ言っても
良いですか?
良いですか?
竜崎 翔
…なんだ?
破蕾 鈴
実は…
その日の夜、翔の自室にて
竜崎 翔
もうちょっと削れば…いや…
竜崎 康太
ガリガリと何してんだ
竜崎 翔
嫁のワガママ聞いてる
竜崎 翔
どうにも滑らかに
仕上がらない…
仕上がらない…
竜崎 康太
もうちょっと目が細かい
やつに変えろ
やつに変えろ
竜崎 翔
詳しいな
竜崎 康太
コレでも仕事で偶にやる
竜崎 康太
ほれ、この位の目が
丁度いい
丁度いい
竜崎 翔
…確かに違うな
竜崎 康太
随分お熱だな
竜崎 翔
結婚してからずっと母さんにお熱なのは誰かな〜
竜崎 康太
うっせぇ
竜崎 翔
……よし…出来た
竜崎 康太
おつかれさん、速く寝ろよネボスケ
竜崎 翔
へいへい…
軽口を叩いて部屋を出ていった後、再び机に向き戻る
竜崎 翔
………!、そうだ
翌日
山崎 京香
わ〜、綺麗!
鈴の薬指には黒いリングに白いラメの 入った指輪がはまっていた
破蕾 鈴
フフッ♪ワガママ
言っちゃいました
言っちゃいました
山崎 京香
良いの!困らせたのアイツなんだし
山崎 京香
にしても綺麗、どんな
素材なの?
素材なの?
破蕾 鈴
私が今身に付けていない
ものです
ものです
山崎 京香
うん?ん〜…
鈴の身体を注意深く観察する
山崎 京香
あ、首飾り!
破蕾 鈴
正解です、コレは翔さんの鱗から作って貰いました
山崎 京香
凄いね…アイツ意外と器用
破蕾 鈴
星空みたいで、眺めていると楽しい♪
山崎 京香
乙な事するね…まったく…
昼休みの食堂にて
球磨井 克
む!翔、指輪なぞいつ?
竜崎 翔
悪いか指輪してて
頼希 久留麻
そういうのしなさそうじゃねぇか
竜崎 翔
気まぐれだ、気まぐれ
頼希 久留麻
白い指輪ねぇ、貝殻か
なんか?
なんか?
竜崎 翔
教えるかバーカ
頼希 久留麻
んだとテメェ!愛妻弁当
グチャグチャにすんぞ!
グチャグチャにすんぞ!
竜崎 翔
テメェのツラ2度と見れねぇ様に変形さしたろかコラ
球磨井 克
喧嘩はよせ!やるなら
放課後にだ!
放課後にだ!
頼希 久留麻
いや止めねぇのかよ!
竜崎 翔
コイツもヤンキーだったな
そんな翔の鞄には三日月型にくり抜かれた 守りの首飾りが輝いていた