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目の前には

美味しそうなパンケーキが

映っている

朧月雫

非常に言いにくいのですが…

佐山響

ああ

朧月雫

あなたシェフですか?

佐山響

え、医者です

朧月雫

はあ…

佐山響

その会話さっきもしただろ…

朧月雫

だってさ…

朧月雫

自分のセンスがなさすぎて

朧月雫

自分の実力がなさすぎて

朧月雫

泣きそう…

着替えるときも

響君にアドバイスをもらってしまった

センス良すぎて

デザイナーですか?

って聞いてしまった

朧月雫

と、とりあえず

朧月雫

いただきます

あるパンケーキの上には

フルーツと

もう一つのパンケーキには

野菜がのっていた

朧月雫

お、美味しい…

佐山響

そうか、よかった

佐山響

アレルギーは

佐山響

アーモンドと魚介類だっけ?

朧月雫

うん

朧月雫

よく知ってるね

佐山響

カルテを見てれば分かる

朧月雫

すごいな〜本当に

佐山響

何も大したことじゃない

佐山響

しかも小学生から一緒だったんだ

佐山響

それくらいの基礎知識はある

朧月雫

基礎知識って…笑

朧月雫

じゃ、じゃあ私の誕生日は?

佐山響

12月25日

佐山響

覚えやすい

朧月雫

そうだね

朧月雫

じゃあ血液型は?

佐山響

AB

朧月雫

よく知ってるねー!

佐山響

他にも

佐山響

身長が157cmで

佐山響

右利き

佐山響

平熱は35.8と低め

佐山響

手首にほくろが一つあって

佐山響

うなじにもあったかな

佐山響

右下腹部にはまだ手術の跡が残ってて

佐山響

幅はたしか5,23cmくらいかな

朧月雫

ん?響君?

佐山響

猫舌で

佐山響

俺が顔や体を近づけると

近づけてくる

朧月雫

ひゃっ!!

佐山響

顔ほのかに赤くなって

佐山響

脈拍が速くなる

佐山響

それと同時に体温が上がって

佐山響

肩が少し上がって

佐山響

目が泳いで

佐山響

不思議な声を出す

佐山響

これがいわゆる

佐山響

“恥ずかしい”

佐山響

ってやつなんだろうな

朧月雫

ひ、響君

朧月雫

分かった

朧月雫

分かったから

朧月雫

もう大丈夫

佐山響

え、まだ体重とか特技とか

佐山響

いろいろあるんだが…

朧月雫

(ここまでくると)

朧月雫

(怖い)

佐山響

あ、そういえば

朧月雫

はい

佐山響

寝てないだろ

佐山響

寝不足

朧月雫

いや、昨日寝れなくて!

佐山響

今日俺がいないから

佐山響

一人ベットでしっかり寝ろよ

頭をポンポンと撫でられた

朧月雫

(今日は安心して寝れそう)

佐山響

明日香はいるけどな

朧月雫

あ、そうなの

佐山響

そういえばさっき言った

佐山響

”恥ずかしい“ってやつ

佐山響

俺は好きだぞ

佐山響

そういうところ

朧月雫

え?それって…

朧月雫

反応を楽しんでたの?!

佐山響

いや、そんなつもりは!!

佐山響

確かに可愛すぎて倒れそうとか

佐山響

思ってたけど

朧月雫

それはどういうこと?!

ピーンポーン

佐山響

あ、明日香が来たな

佐山響

ちょっと行ってくる

朧月雫

あ、こら!

朧月雫

逃げないで

黒猫のように

ササッと逃げてしまった

朧月雫

もう!

宇佐美明日香

いやー

宇佐美明日香

まだ6月なのに

宇佐美明日香

めちゃくちゃ暑いです

佐山響

車できたのか?

宇佐美明日香

あ、はい!

朧月雫

(むむむ…)

朧月雫

(響君逃げたな〜…)

宇佐美明日香

雫さんおはようございます!

朧月雫

あ、おはよう

宇佐美明日香

わあ、美味しそう!

明日香ちゃんはスマホを取り出す

カシャッ!

朧月雫

ん?

朧月雫

(料理撮ったのかな)

宇佐美明日香

雫さんが美味しそうに

宇佐美明日香

朝ごはん食べてるところの写真get!

佐山響

あ、それ俺にも送っといて

宇佐美明日香

えー嫌です!

朧月雫

明日香ちゃん

朧月雫

今すぐ消して!!

宇佐美明日香

い・や・で・す!

朧月雫

もぉー!!明日香ちゃんまで!!

宇佐美明日香

え?まで?

明日香ちゃんは止まる

佐山響

んじゃ、明日香も来たことだし

佐山響

仕事に行ってくる

鞄を持ち、時計をつけている

朧月雫

(逃げちゃう!!)

朧月雫

(なにかなにか!返したい!!)

朧月雫

わ、私の寝不足の原因!!

佐山響

ん?

朧月雫

響君が抱きついてきて

朧月雫

そのまま目閉じちゃって

朧月雫

響君が泣いて…

朧月雫

心配だったからねむれなかったの!!!!!!

響君の動きが止まる

宇佐美明日香

え?響君さん?

宇佐美明日香

もしかして↗?

佐山響

顔をこちらに向ける

朧月雫

は、はい

朧月雫

(大きい声で言い過ぎたかな)

佐山響

帰ったら覚えとけよ

そう言って響君は

ネクタイを

緩めた

佐山響

絶対だからな

朧月雫

は、

朧月雫

はい?!

宇佐美明日香

わぁお…

美しい時間と卑劣な月日

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