コメント
4件
ほんとにこの作品大好きです!愛してます🥹💞
仲直りができて良かった!!続き楽しみにしてます!!
いろいろ大変だぁ~ 情報が、もりだくさん 上級を楽しみと思うのすごいな、、、 でもそこがirisですね! 続き楽しみ✨
知らぬ間に夏休み終わりそう.... soraは8月中に第2章を終わらせようと無謀なクエスト挑戦中です()
2024/08/19投稿
第54話
「次の挑戦」
青
初兎とほとけによって近くの飲食店へ連行された俺ら4人。
最近喋ってなかったから机をはさんで席に着くこの状況は普通に気まずい。
紫
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喋ってんの6分の2だぞ。 どんなパーティーだよ。
水
店員
水
赤
紫
水
店員
青
明日はみんな食べ過ぎで苦しむことになるだろう。
紫
初兎がピザを頬張りながら俺とりうらの方を見る。 そんな直接聞かれるとは思わず、水を飲もうと伸ばした手が止まった。
青
紫
紫
その真っ直ぐな瞳にうろたえる。 隣のりうらと顔を見合せたが、向こうも困り顔である。
俺ら2人とも、逃げられないのはもう分かっていた。
赤
全投げされてしまった。 どうやら自分はりうらからのお願いに弱い傾向があるらしい。断れない。
青
水
青
青
紫
紫
心底ほっとした顔をされる。 そりゃこっちも好きで王城に行くなんて面倒なことをしていたわけでは無い。
水
青
りうらに目配せをする。
ずっと迷った表情をしていたが、決心がついたのだろう。 ひとつ、深く頷いた。
赤
赤
紫
赤
赤
青
水
赤
水
水
水
青
めずらしく勘がいいほとけ。 鎌をかけているだけには見えない。疑問風ではあるが、ほぼ確信してるみたいな表情だ。
それとも俺らがそんなに嘘をついているような顔をしていたのだろうか。
紫
青
しまった。顔に出た。
赤
赤
青
青
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赤
青
赤
赤
そう言いながら見た方向は、俺ではなくメンバーの方だった。 これが本音なんだとよく分かる。
赤
赤
赤
今にも泣き出しそうな顔だった。 それを見た初兎が、りうらの背中をさすっている。
「隠し通そう」と言ったのは俺だった。メンバーのためにと思いつつ、なんてものを背負わせていたのだろう。 りうらも大切な仲間だというのに。
辛くて、苦しくて、しんどくて、 どれだけ我慢していたのか。 自分も一緒なのを理由に軽く見ていたかもしれない。
紫
青
覚悟を決めるためひとつ息を吐く。
青
青
赤
青
相手が本当にそれを出来るのも分かっていたし、俺らがそれを聞くと断れないことを知っているのも察せれた。
あの時の相手の顔は忘れられない。 隣にいたりうらの顔も忘れられないけど。
水
青
青
青
水
そうなるくらいなら、俺とりうらが割り切って潔く退いた方がいい。 「自分たちの意思」ということにして。
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紫
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紫
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紫
いつもと何も変わらない初兎だった。 感情的で考え無しなのに、彼の言った言葉はどうしても信じてしまう。
着いて行ったらいつのまにか本当に叶ってしまいそうな、そんな感じがする。
赤
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紫
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生き生きしてるなぁ(デジャヴ)
桃
桃
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桃
「結構嫌だな」てボソッと聞こえた。 どれだけ嫌いなんだろう。
紫
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赤
桃
赤
さっきのりうらの真似だろうか。 頼んだ人が悪かったか、言った側にそもそも問題があるか。
りうらならともかく、ないこに言われたら俺もアニキと同じ対応をするけど。
桃
桃
青
青
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桃
たしかに俺も気になってはいたが、そんなにコソコソするような内容だとは思わない。
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言葉に詰まるないこ。 「ああでもないこうでもない」と1人で思案している。
青
水
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言っちゃダメだったらしい。
でもないこの気持ちが分からないことも無い。 アニキかいむしょー、どっちを頼るかと言われるとアニキを頼る気がする。
水
紫
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桃
桃
あらゆる言葉で必死に弁解している。 初兎とほとけはまだ不服そうだけど。
赤
赤
赤
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青
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紫
「なんで?」という疑問がそのまま顔に現れている。 自分でも予想外だったようだ。
紫
赤
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桃
紫
あまり気にしてなさそうなのが彼の凄いところだ。 多分他のメンバーだったときのほうが驚くと思う。
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水
水
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今回は初兎たちに救われた。 自分で決めたとはいえ、本当にパーティーを離れる心の準備はできてなかった。
「みんながなんとか抜けないでいい道を探してくれるのではないか」と心のどこかでずっと思っていた。
りうらと同じでずっと苦しかった。 離れたくないと心から思って、パーティーでの出来事で思い出すのは楽しい時ばかりで、それが余計に辛くて。
新しい思い出を作れないと思うと、たまらなく独りになった気がしていた。
青
"打ち明け"はしたけど"解決"はしていないよな.....?
このままいくとパーティー解決だ。 状況は変わってない。
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王城に行ったことをにこにこした顔で言われると頭がこんがらがってくる。 いい報告なのか悪い報告なのか。 いや、いい報告ではあるのだろうけど。
赤
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まさかの自らお偉いさんへ会いに行ったらしい。 毎度毎度、度胸がすごいな。
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水
ほとけの悲鳴が店内に響く。 さっきないこに言ってた言葉の中に自分は入っていないらしい。
メンバー全員驚いた顔はしているが。 もちろん俺も。
青
多分今までの俺らはいっても中級クエストどまりだったはず。 そもそもパーティーのランクが上級クエストを受けることができる範囲内ではない。
「できなかったとき」と言うのは、 つまり__
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桃
桃
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水
まず、死んだら帰ってこれない。 死人に口なしだ。行方不明とでもして迷宮入りさせるつもりなのだろう。
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赤
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青
紫
紫
真っ直ぐな瞳。 初兎にこう言われると、本当にできそうな気がしてきて何も言えない。
赤
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危ない。すんでのところで悲鳴を止めた。ほとけとないこは叫んでいるけど。
見つかってこのかた攻略されていないダンジョン。いや、「攻略されてない」のではなく「しようとしてもできなかった」ダンジョン。
東の果てのダンジョンはほとけの言う通り冒険者ならみんな知っている。 魔王討伐を果たした勇者パーティーが攻略を試みてもできなかったところだ。
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青
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初兎はおかしい。 怖いもの無しとかじゃない。ちゃんと怖いものもあるのに、それを無視して無理やり進もうとする。
仲間のためならなんでもやってしまう、そんな奴だから。
でも、「お偉いさんを見返す」「俺らにできんことはない」って聞いた時に、 無理だと言われたダンジョンをみんなで攻略する様子を想像した時に、
体中の血と魔力が騒ぎ立てている俺も、感覚が少しズレているのかもしれない。
青
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赤
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水
3人はまだ迷っているようだ。 初兎が挑戦的な顔をする。
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自信に満ちた、でもどっちかと言うとヴィラン寄りの顔で目を細める。 爽やかでないけど、傷だらけだけど、拳を掲げているヒーローみたい。 少しかっこいいと思ってしまった。
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紫
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ないこがひとつ、仕方なさそうなため息をついた。
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青
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紫
俺の中で実はみんなやりたかった説が浮上してきた。 感覚がズレているというより....なんか....全員変態なパーティーみたい()
きっと冒険者魂がうずうずしていたのだろう。自分も黒魔としてのプライドが働いている気がする。
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赤
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水
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「ちょっとまって〜」とか言いながらカバンの中身を床に放り投げていく初兎。これは片すのが大変そうだ。
紫
青
水
日焼けでボロボロ。なんならカビまで生えてそうな勢いの見た目だ。 初兎が慎重に開いていく。
紫
赤
そう考えるとまだ形の残っている方なのかもしれない。 字も癖があるがなんとか読めそう。
紫
紫
初兎が巻物を指さす。 そこには羅針盤のような絵がいろんな方向から書かれていた。
水
赤
魔王討伐を果たした勇者セルフィウス。 彼は意外にも無くし物が多かったらしく、身の回りから物が消えることが多々あったらしい。
そんな勇者のために、勇者の剣をつくった鍛冶屋が遊び心で作ったのが「勇者の剣のコンパス」だ。
勇者の剣と同じ素材が組み込まれていて、剣とどれだけ離れていても剣のある方向を差すらしい。
そして、勇者パーティーが例のダンジョンに入ったときにコンパスを落としてしまって今もそこに眠っているという言い伝えがあるのだ。
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桃
青
形の無いお伽噺の可能性もある。 そうじゃなくとも、伝えられていく上で事実とはかけ離れた内容になっていることだって少なくないだろう。
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紫
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赤
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ほとけが怪訝な目をして初兎を見る。 気持ちはわかる。それこそ、根も葉もない噂かもしれないし。
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青
赤
赤
紫
今はちょうど9月に入ったところなので、あと4ヶ月間の猶予があるようだ。
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紫
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2ヶ月も先だと余裕があるように感じるが、多分すぐ過ぎるのだろう。 こいつらと過ごしていると一瞬だ。
楽しみだな。
水
紫
布団に入って電気を消した後、両サイドの寝息がすぐに聞こえてきた。 一応クエスト帰りだし、満腹だろうし、多分みんなもう寝ている。
青
興奮が冷めていない感じがする。 いつもクエスト帰りはパッタリ寝れるのにな。
パチッ
向こうの方の卓上照明がついた。
青
明かりに慣れていない目を瞬きさせていると、のそのそ動く赤髪が見えた。
青
赤
赤
青
青
赤
事前学習とやらだろうか。 わざわざみんなが寝静まってからやるなんて偉いな。
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青
赤
青
この前の野宿で「俺=ギリまで寝る・起こすまで寝てる」みたいなイメージがついてしまったらしい。 嘘とは言えないから弁解もしないけど。
パチッ(明かりが消える
りうらが布団に戻る音が聞こえる。 「おやすみ」と言おうとした時だった。
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続け