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この日の朝
佐藤寛貴
寛貴はいつものように家を出たが
学校には行かなかった
電車に揺られながら
佐藤寛貴
こっそりと欠席する旨をメッセで伝え
何度か迷いそうになりながらも
佐藤寛貴
佐藤寛貴
アホ美の住む町に到着
そこから更に移動し
アホ美の通う高校にたどり着いた
佐藤寛貴
しばらくして授業が終わり
帰宅する生徒達が徐々に増え始め
違う制服を着た寛貴に視線が集中
気恥ずかしさを感じつつも
校門の前でアホ美が出てくるのを待っていた
十数分後
権田沼奈穂美
アホ美が寛貴の存在に気づいた
佐藤寛貴
寛貴が手を振ると
権田沼奈穂美
アホ美は全速力で駆け寄り
権田沼奈穂美
ドガッ！！
佐藤寛貴
突然、寛貴の腹部に飛び蹴りを喰らわせ
佐藤寛貴
権田沼奈穂美
佐藤寛貴
権田沼奈穂美
権田沼奈穂美
佐藤寛貴
腹部はかなり痛かったが
相変わらずなアホ美の姿に寛貴は安堵の息を漏らした
その後アホ美からクラスメートの友美と蓮斗を紹介され
四人で駅向こうのファミレスへ行き
アホ美が転入してから起きたことを聞かされた
友美や蓮斗は日々のアホ美の行動に驚いている様子だったが
昔から破天荒なアホ美を見てきた寛貴は驚くこともなく
権田沼奈穂美
佐藤寛貴
冷静な寛貴の態度にも蓮斗達は驚いていた
寛貴は幼い頃、アホ美の友人を軽い気持ちでからかい
腹部にアホ美の強烈な蹴りを受けたことがあった
直ぐに学校から連絡が行き親が呼び出される事態にまで発展
アホ美は正義を貫き一度は謝罪を拒否したのだが
母に物凄い剣幕で叱られ
からかった寛貴と寛貴を蹴ったアホ美
それぞれが相手に謝罪をすると言うことで決着が着いた
アホ美は曲がったことが大嫌いな正義感の塊
あの時の寛貴への蹴りもアホ美にとっては正義の鉄槌
きっと今回もいじめグループを相手に大暴れするはず
寛貴の脳内にはそんな予感ばかりが浮かんでいた
その後
地元に帰る寛貴を見送るため駅に移動
権田沼奈穂美
権田沼奈穂美
アホ美は寛貴を引き留めようとしたが
佐藤寛貴
佐藤寛貴
寛貴は優しくアホ美を諭し
権田沼奈穂美
アホ美の頭を優しく撫で
佐藤寛貴
権田沼奈穂美
友美と蓮斗に別れを告げ
佐藤寛貴
八神蓮斗
佐藤寛貴
佐藤寛貴
佐藤寛貴
金田友美
権田沼奈穂美
佐藤寛貴
寛貴の言葉にアホ美が笑顔で答えた
権田沼奈穂美
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