『マネージャー生活』

- うじ視点 -

- 休憩室 -

くぷすひょんと ○○が気になって、

そーっと、 後を追ってみた。

その時、

何で後を追ったのかは わからなかった。

ルームメイト、 だから、だよね。

それでも、俺は、

『着いてこなきゃ 良かった』って

後悔することに なったけど____

だって、そこには･･･

何故か 涙を流す○○と、

それを “ 抱きしめる “ ひょんがいたから。

その瞬間、

心が、 騒めき始める。

『やめろ』って。

『辛い』って。

『何で？』って。

いろんな感情が、 混ざり合っていくんだ。

—— 俺は、気付きたく ないだけだった。

もう、答えは わかっていたのに。

ただ、自分に素直に なりたくなくて。

だって知ったら、

○○にもひょんにも、

迷惑に なっちゃうから____

心の騒めきが 止んできた時に、

最後、僕の 気持ちが叫んだ。

『諦めるな』

まだ、 チャンスはある。

いや、僕が 作ってみせる。

その 『諦めるな』だと思い、

僕は、 強い意志を持って、

ひょんにライバル心を 生み出した____

- 練習室 -

でぃのの言葉に、 練習が中断される。

僕は、その辺の 壁にもたれ掛かり、

変な悔しさで 頭を強く掻いた。

皆んな心配そうに こっちを見つめ、

すにょんあが隣に座る。

いつも こいつはそうなんだ。

俺に何かあると、 絶対に1人にせず、

寄り添ってくれる。

練習生の時から そうだった。

俺の、 ゆういつの救い。

メンバーが練習を 再開する中、

何も 考えたくない俺に、

そっと、背中を 撫でてくれる。

落ち着くのに、 何でだろ。

涙が、浮かび 上がってきた。

その言葉に、 もっと涙が出る。

理由は、2つある。

1つ目は、くぷすひょんに 勝てる気がせず、

結局後悔する 僕しか見えないから。

2つ目は、

すにょんあの この支えに、

安心して涙が 出ているのか。

でも多分、

どっちも混ざってたん だろうなって。

そう、思ってる。

『諦めるな』

そう、俺の 心は嘆くから。

頑張らなきゃいけない。

くぷすひょんにも、

俺自身の 心にも ——

- 『マネージャー生活』 15 -

- 終わり -