テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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憂鬱にさようならを

第5話 - #5

237

2025年01月15日

#SnowMan

#病み

#体調不良

ちゃんりー。

『注意』

・主に💙⛄️病み・うつ表現が見られる場合があります・苦手な方はここでバック・喧嘩シーンあります

・ご本人様とは関係ありませんので迷惑をかける事のないようお願いします・モブが出ます・全て捏造です

以上がOKという方はどうぞ

……楽屋から激しい物音が聞こえた。

俺はリーダーであり、皆をまとめないといけない存在だ。

だから意を決して楽屋に戻ってみれば。

Ryohei

ねぇ佐久間一旦落ち着こうよ……、

Daisuke

落ち着ける訳ないじゃん！！急に翔太が活動休止って言われて何でそんな落ち着いてられるの！？

Hikaru

（……何、これ。）

Hikaru

（どういう状況……？）

皆騒ぎに夢中で俺が入ってきた事には気付いていないようだった。

阿部が佐久間を必死に止めていて。

ふっかと目黒は泣きじゃくる康二をなだめて。

ラウールはどうすれば良いか分からずに困惑している。

Koji

嫌やぁっ、辞めてや……もう喧嘩しんといて、

Ren

康二大丈夫だから、

Koji

もう離れ離れは嫌やぁっ、

Tatsuya

大丈夫大丈夫。

Tatsuya

それだけは絶対無いから。

と、ふっかは康二の事は目黒に任せたのか、阿部と佐久間の所に寄っていく。

Tatsuya

佐久間、落ち着かないと。

Tatsuya

翔太は絶対戻ってくるから、大丈夫だよ。

Daisuke

俺はそんな事言いたいんじゃ無いって、！！

Daisuke

活動休止なんて大事な事を俺達に相談しなかった事に怒ってんの！！

Tatsuya

でも、それは俺達にも言えないほど翔太にとっては辛かったって事かも知れないだろ？

Daisuke

っあぁもう！！良いよそんな事、分かってるよ！！

Daisuke

でも頼って欲しかったんだって！！

Daisuke

メンバーなのにさ……！！

Tatsuya

……だから、俺達は俺達なりに出来ることを今やろうよ。

Daisuke

っ……！！

その時、佐久間はふっかの事を突き飛ばしてしまった。

Tatsuya

うぁっ、

その衝撃でふっかは地面に座り込む。

Hikaru

！、

メンバー同士の喧嘩はよくあったし、その度に仲裁していた事もされていた事もあった。

けど、手を出すのは違う。

だから俺は我慢出来なくて佐久間に詰め寄った。

Ryohei

え、照……？

Daisuke

……なに。

Hikaru

手を出すのは違うだろ。

Hikaru

佐久間の言い分も分かったけど、でも落ち着けよ。

Hikaru

ふっかの言う通り、俺達なりに出来る事を考えないと……、

Daisuke

……何なの今更。

Daisuke

一番最初に楽屋から出てった癖に。

Hikaru

っ、！！

Ren

ちょっと、佐久間君。

Ren

言い方気を付けなよ。

Daisuke

……もう良いって。

Daisuke

俺帰るわ。

佐久間はそう言って、荷物を掴んで部屋から出て行った。

Ryohei

佐久間待ってって！！

Hikaru

阿部。

Hikaru

……もう良いよ。

Hikaru

佐久間も、まだ冷静になれてないだけだから。

Ryohei

……、

Koji

ふっかさん、大丈夫……？

Tatsuya

っあ、あぁ、ごめんごめん。

Tatsuya

どこも怪我してないから大丈夫。

Tatsuya

照もごめん。

Hikaru

……謝んなくて良いよ。

"一番最初に楽屋から出て行った癖に"

佐久間の言ってることは正しい。

だからこそ俺の心に突き刺さった。

リーダーなのに、俺は一番最初に逃げたんだ。

Hikaru

……、

Ryohei

照……大丈夫？

Hikaru

……ごめん、俺も帰るわ。

Hikaru

明日はオフだから、各自しっかり身体休めて。

Hikaru

翔太の事は、こっちで考えとくから。

そして、俺も荷物を掴んで楽屋を後にした。

翔太の家までやってきた。

あの日あんな事があって、まともに話し合えるかどうかも怪しいけれど。

Ryota

……よし。

玄関のチャイムを鳴らしてみるが、彼が出てくる気配は無かった。

Ryota

（あれ、居ないのかな……インタホーンのカメラ映ったら来ないと思って映らないようにしてたんだけど、）

Ryota

（玄関も鍵開いてるかなと思ったけど開いてないしな、）

どうしようかと思ったその時。

『あら、もしかして涼太君？』

Ryota

！、

Ryota

落合さん？

落合

覚えててくれたの？嬉しいねぇ。

翔太の部屋の隣から丁度出てきた、小さい頃によくお世話になっていた近所のお婆さんだ。

落合さんと言って、今は翔太の住んでいるアパートのお隣さんでもあるし、その翔太とも馴染みがあった。

Ryota

お久しぶりです。

落合

もう五年くらい会ってないかしら？

落合

最近は涼太君も翔太君も、テレビでよく見るからねぇ。

落合

いつも見てるよ。

Ryota

本当ですか？ありがとうございます。

Ryota

落合さんもお元気そうで良かったです。

落合

私はまだまだ元気だよ。貴方達を見てると、自分の孫のように感じれるから、貴方達の活躍をまだ見ていたいの。

Ryota

めっちゃ嬉しいです。

落合

あら、そう言えば何をしに来たの？

落合

もしかして翔太君に？

Ryota

あー、はい……最近体調良くないみたいで。

Ryota

様子を見に来たんですけど居ないみたいなんですよね。

落合

やっぱりそうなのね。

落合

翔太君、いつも朝早くから家を出ていくからちょっと気になっていてね。

Ryota

……朝、早くからですか？

落合

昨日も、その前もタクシーでどこかに行ったんだけどね。

落合

今日偶然、ごみ捨てをしてる時に翔太君がタクシーに乗り込むのを見たのよ。

落合

そしたら、会話が少し聞こえてきてね。

落合

"〇〇病院まで"って言ってたから、体調が悪いのかと心配で……。

Ryota

……え、

Ryota

……〇〇病院……？

落合

名前は聞いた事はあるんだけれど、どこか分からなくてねぇ。

〇〇病院は駅に近い病院だった。

でも、確か専門は。

Ryota

（あそこって、精神科だった気が、）

Ryota

……っ、すみません、ちょっと様子見に行ってきます。

落合

えぇ、また何があったらおいでね。

Ryota

ありがとうございます、

さっくんがあんなに取り乱してるのを見るのは初めてだった。

どんどんエスカレートしていって、それを泣きじゃくって見ている事しか出来なかったけど。

照兄はさっくんにあんな事を言われて深く傷付いているみたいだったし。

舘さんも気付けば居なくなっていた。

照兄が出て行った後沈黙が流れていたけど、先に口を開いたのはラウールだった。

Raul

……ごめん、皆。

Raul

俺、結構酷いこと言っちゃってたかも知れない。

Tatsuya

……そんな事気にしなくて良いんだって。

Tatsuya

……確かに、急にメンバーが活動休止ってなって、

Tatsuya

俺も少し焦った。

Ryohei

……そうだね。

Ryohei

何より、佐久間はあんな風に取り乱しちゃってたけど、言ってる事は分かる。

Ryohei

俺達に相談も無く活動休止は少し悲しかったかな。

Tatsuya

……でも、さっきも言ったけど翔太にはそれなりの理由があるんだと思う。

Tatsuya

だから、俺達に出来ることは翔太が帰ってきた時に辛くないようにサポートする事だと思ってるよ。

Ren

でも、何があったんだろ。

Ren

俺達にも言えないって、相当な事じゃないかな。

Koji

……SnowManの事、嫌って思ってるんかな。

Koji

だから、俺らにも話せやんくて、

Koji

一人で……。

Ryohei

そんな事は無いって思いたいけど、

Ryohei

その可能性もあるよね。

Koji

それに、照兄と舘さん最近様子おかしいって思っててん、！

Koji

しょっぴーが来やんくなった日から、ずっと……。

Raul

……それは俺も思ったかも。

Raul

ずっと辛そうな顔してた。

Tatsuya

……多分、全員気付いてたんじゃない？

Tatsuya

実際、俺も思ってたし。

Ren

うん……いつもと違うのは明らかだった。

Ryohei

翔太と何かあったって事かな。

……でも、どうして？

何で照兄と舘さんがしょっぴーと関係しているのか。

Tatsuya

……考えても仕方無いな。

ふっかさんは立ち上がり、俺達にこう話した。

Tatsuya

今日はもう休もう。

Tatsuya

照が翔太の事考えてくれるって言ったけど、多分それも難しいと思うし。

Tatsuya

ファンの人達にどう伝えるか、皆で考えるって形で良い？

Raul

……うん。

Ryohei

大丈夫。

Ren

了解。

Koji

……わかった、

Tatsuya

不安になると思う。

Tatsuya

正直、俺も思ってる。

Tatsuya

けど、SnowManが解散なんて事は絶対させない。

Tatsuya

これだけは、守るから。

Koji

……っ、うん、！

Ryohei

それだけは阻止しよう。

Raul

こんな形で終わるなんて嫌だからね。

Ren

頑張ろう。

……外は雨が降っていた。

気分も晴れなくて、どうする気も起きない。

Daisuke

（……言いすぎたかな、）

Daisuke

（あんなに、言わなくても良かったよね……照にも酷いこと言っちゃった、）

Daisuke

（次会う時……どんな顔して会えば、）

後悔した、ただそれだけが身体を支配していた。

感情に身を任せて、どうしても信じられなくて怒鳴ってしまった。

Daisuke

（正直に謝った方が、）

Daisuke

（でも、どうやって……？）

と、悩んでいる時に目の前の光景に俺はそんな事どうでも良くなってしまった。

Daisuke

……は？

Daisuke

何で、翔太が居るの……？

少し遠くで、活動休止と言った当本人が歩いていた。

Daisuke

っ、

聞かないと。

理由を。

何で俺達に話してくれなかったのか。

……そう思ったのに。

Daisuke

……何、持ってるんだ……あれ、

Daisuke

……薬？

閲覧ありがとうございました。

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