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テラーノベル(Teller Novel)

旧2話、あまり好評無かったので、 少ーしだけ作り直しました!

早朝、2人の目の前にはいつもと違うキーラの光景が広がる。

パン屋のグレンおじさん

2人とも、おはよう。
朝早くに珍しいね

デモニカ

おはようございます。

アグノラ

グレンおじ様!おはよう!

デモニカ

おじさん、パン4個お願いできますか?

パン屋のグレンおじさん

あいよ。珍しいね、いつも1つなのに。

アグノラ

私達、引っ越すことになったの...

パン屋のグレンおじさん

そうか、2人がいなくなったらこの街も寂しくなるなぁ...

デモニカ

クレーおばさんも似たようなこと言ってたよ

パン屋のグレンおじさん

クレーさんか、あの人は2人の面倒よく見てたからなぁ...

パン屋のグレンおじさん

よし、デモニカ、今日はお金いらないよ

デモニカ

え?

パン屋のグレンおじさん

俺からの引っ越し祝いだ!

アグノラ

おじ様...

デモニカ

ありがとう!おじさん!

アグノラ

ありがとうございます!

パン屋のグレンおじさん

良いってことよ。それじゃあ、気を付けてな。たまにはこの街にも顔を出してくれよ?

アグノラ

はい!

デモニカ

...はい!

アグノラ

やっぱりここは良い人いっぱいいるね

デモニカ

うん...本当に

デモニカ

デモニカ

(3番街...獣の住む街...死ぬかもしれないけど、生きていたら必ず)

デモニカ

必ず戻ってくるよ。

アグノラ

そうだね!戻ってくるよ!

さよなら。キーラ6番街...

アグノラ

ここが、

デモニカ

3番街...

2人の目の前に広がるのは、風がただ通り抜けるだけの殺伐とした街並み。

アグノラ

誰もいないね...

デモニカ

うん...

デモニカ

まずは人を探そう...

しかし、いくら探しても人は見つからなかった。

デモニカ

日も傾いてきた。宿がほしいのに...

アグノラ

デモニカ、寒いよ...

デモニカ

ごめん、もうちょっと我慢して。

ゴーン

ゴーン

ゴーン

3回、鐘の音がした。すると人が家の中から出て来て、さっきまで寂しかった街はとても賑やかになる。

デモニカ

え?

アグノラ

人が...でてきた...?

デモニカ

と、とにかく宿を探そう!

アグノラ

う、うん!

ミカエラ

君達、見ない顔だね

デモニカ

...

ミカエラ

ハハハ!そんなに警戒しなくても取って食いはしないよ!

デモニカ

...誰だ?

そう聞きながらアグノラにナイフの 準備をさせようと目配せする。

ミカエラ

女の子がそんな、物騒なもの手にしたら危ないよ?

アグノラ

!!!

デモニカ

...アグノラ、行こう。

ミカエラ

ちょ、ちょっとまってよ!

ミカエラ

宿を探してるんじゃないの?

デモニカ

!!

ミカエラ

ここは危ない私の家に泊まると良い

アグノラ

貴方も信用できないわ

ミカエラ

んーじゃあ、怪しいと思ったら殺して構わないよ。

デモニカ

は?今、なんて...

ミカエラ

殺して構わないっていったんだ。

デモニカ

...

ミカエラ

本気だよ...?

デモニカ

わかった。貴方の家に泊まらせてもらう。

ミカエラ

うん!ついてきて!

アグノラ

デモニカ、本当に良いの?

デモニカ

今は、こうするしかない。
実際、泊まる所がないんだ。

ミカエラ

さあ、ここだよ。

デモニカ

...お邪魔します。

アグノラ

...わぁ!大きな絵!

ミカエラ

私は絵を書いているんだよ

アグノラ

すごい!

ミカエラ

ありがとう。さぁ、お腹もすいただろう。ご飯を作るから待っていて。

アグノラ

私も手伝うわ

ミカエラ

本当に?ありがとう!

ミカエラ

ねえ、君達はどこから来てどうしてここに来たんだい?

シチューを食べながらミカエラが聞いた。

デモニカ

...6番街から来た。

デモニカ

人を探しに。

ミカエラ

人か...もしかしてその人は

ミカエラ

シャロル中毒者かな?

アグノラ

!!どうしてそのこと...

ミカエラ

...やめといた方が良い。

ミカエラ

シャロルは危ない。

ミカエラ

明日、6番街に帰った方が良い。

デモニカ

っ...どうして...お前がそんなこと言うんだ!

ミカエラ

本当にシャロルは危ないんだ!

アグノラ

ふ、ふたりとも...やめてよ...

ミカエラ

シャロル中毒者の奴なんかのために自分の命を落としたくないだろ!

デモニカ

でも!

コンコンコン

と、ノックが聞こえた。

ミカエラ

!!

ミカエラ

隠れて!

アグノラ

え?

ミカエラ

はやく!キッチンの裏に!

その様子に2人はあわてて隠れる

ミカエラ

今行くよ。

ミカエラ。遅いぞ。

ミカエラ

悪かったよ

ん?誰かいるのか?

ミカエラ

い、いないけど?

じゃあ、なぜスープが3人分ある?

ミカエラ

こ、この後人が来るんだ。

...そうか、で、任務の方はどうだ?

ミカエラ

それは、まあまあかな...

...

ミカエラ

ミカエラ

ん?

もし、3番街で双子のガキを見つけたら連絡しろ

デモニカ

(私達のことだ...)

ミカエラ

双子の?

あぁ、シャロル中毒者の女のガキだ。3番街に来ているらしい。ただし、気を付けろ。噂によると残虐非道に人を殺すらしい。

ミカエラ

!!

ミカエラ

まさか...

ダンッ!と思い重低音が響いて男が倒れた。

っ!

アグノラ

外した。ごめんデモニカ

デモニカ

...いや、良い位置だよ

ミカエラ

お前ら...

デモニカ

怪しいと思ったら殺して構わない。

アグノラ

そう言ったのは貴方の方。

ミカエラ

それは、私だけだ!

デモニカ

そんなこと、聞いていない。

デモニカ

ねぇ、そこのおじさん?

デモニカ

母さんはどこにいるの?

...

デモニカ

貴方の手なくなっても良いの?

...

デモニカ

アグノラ、右手自由にして良いよ。

アグノラ

うん。わかった。

そう言うなり、アグノラは男の腕を ・・・ 取った。

ぐぁぁぁぁ!!!

ブチブチと千切れる肉の音とゴリゴリと骨の擦れる音が容赦なく響く。

ミカエラ

うっ...

いてぇ!なにするんっ...あ''ぁ''ぁ''ぁ''ぁ''ぁ''!!!

デモニカ

...母さんはどこにいるの?

...

アグノラ

あれ?

アグノラ

死んじゃった?

デモニカ

はぁ...アグノラやり過ぎ。

アグノラ

...ごめん。

デモニカ

...ミカエラ

ミカエラ

...あ、あ、

デモニカ

母さんはどこ?

ミカエラ

...え、A16倉庫...

デモニカ

そう。行こう。アグノラ

アグノラ

うん。

シュッ!と、アグノラがミカエラの腕を切る

ミカエラ

っ!!!

アグノラ

...この事、仲間に言ったら容赦しない。

ミカエラ

......わかった。その代わり、必ず上手くやれ。この男の死体は私が隠してやる。

ミカエラ

...ガブリエル

ミカエラ

私達はシャロル密売者のボスをそう呼んでいる。

ミカエラ

知っているのはそれだけだ。

デモニカ

...行こう。アグノラ

アグノラ

じゃあね、ミカエラ。

2人はA16倉庫を目指す。

ありがとうございました。 次回もよろしくお願いします。

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