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下校中

いつもなら早歩きで帰る僕だけど、今日は違った

そんな気力もなくなった

できることならこの世界から消えてしまいたい

死ぬんじゃない。消えたいのだ

僕のことを誰も覚えてない、誰も知らない状況にして消えたい

そもそも僕は必要ない

生きている価値などない

神様。僕はどうすれば楽になれますか?

なんで僕は生まれつき何も出来ないんですか?なんでこんなにダメなんですか?なんで...なんで僕は本当の友達が出来ないんですか?なぜこんなにつまらない人間なんですか?

僕は自分を好きだと思えない

自分が大嫌いだ

人間も大嫌いだ

家族以外信じられる人はいない

家以外に僕の居場所はない

ねぇ...助けてよ...

岡崎絢也

...ただいま

お母さん

おかえり!どうしたの?なんかいつもの絢也じゃないわよ。目も赤い

少し泣いた跡が残っていたようで、母さんはものすごく僕を質問攻めにした

お母さん

学校で何かされたの?

岡崎絢也

...違うよ。僕が嘘をついたから...ずっと嘘しかついてなかったから...僕がいらない存在だったから...

お母さん

何を言ってるの!!

僕は驚いた

母さんは目に涙を溜めていた

お母さん

あなたは...いらない存在なんかじゃない。つまらない子なんかじゃない...

お母さん

あなたが産まれて来た時、私もお父さんもものすごく嬉しかったのよ。今だってあなたがいてくれることが嬉しいわ。

母さんは僕を抱きしめた。

僕のこと、責めないの...?

出ていけって言わないの?

お母さん

素直で、わがままも言わなくて、優しくて、みんなのことを考えて行動出来て、礼儀も正しくて頭もいい

お母さん

こんなに完璧で素敵な子、世界であなたぐらいしかいないわ

お母さん

いらない存在なんかじゃ絶対ないわ!ネガティブにならないで!

岡崎絢也

母さん...

僕は気づけば泣いていた。

涙が止まらなかった。母さんの温もりがとても暖かくて...優しさに溢れていて...僕を必要としてくれて...大事に大事にしてくれて...

僕、母さんのために頑張るよ

母さんや父さんのためなら頑張れるよ

ありがとう...

ピンポーン

岡崎絢也

母さん...誰か来たよ

家の中にインターホンの音が鳴り響いた

お母さん

はーい、どなた〜?

母さんは急ぎ足で家の扉から顔を出した

お母さん

...お...お...

岡崎絢也

...?どうしたの母さん

僕は外を見てビックリした

お母さん

お...女の子〜!!

そう、インターホンを鳴らしたのは女の子だった。同い年のように見える

岡崎絢也

だ、誰だよ君は

坂本愛花

私は坂本愛花!

岡崎絢也

なんの用?ってか誰?

坂本愛花

え〜、分かってよ〜

僕は彼女にあるものを渡された

坂本愛花

これ...今日から一緒にここに住ませて頂けませんか?

それはいつもより分厚いが見覚えのあるものだった

岡崎絢也

これって...今までの手紙も全部君が?

坂本愛花

そうだよ。でも、今日は住ませてもらう代わりにお金を入れてきたの。だから、お母様。どうか私をここに住ませて頂けませんでしょうか

お母さん

な...何を言ってるのよ...

坂本愛花

やっぱり無理ですか?

お母さん

良いに決まってるでしょう〜!今ね、私はとても嬉しいのよ。絢也の良さを分かってくれてる人と会ってみたかったから。これからよろしくね!お金はいらないわ。

坂本愛花

え!いいんですか?じゃあ...お言葉に甘えて...

僕はただ1人、理解が出来ずにいた

僕の嘘は君の過去だった

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