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下校中
いつもなら早歩きで帰る僕だけど、今日は違った
そんな気力もなくなった
できることならこの世界から消えてしまいたい
死ぬんじゃない。消えたいのだ
僕のことを誰も覚えてない、誰も知らない状況にして消えたい
そもそも僕は必要ない
生きている価値などない
神様。僕はどうすれば楽になれますか?
なんで僕は生まれつき何も出来ないんですか?なんでこんなにダメなんですか?なんで...なんで僕は本当の友達が出来ないんですか?なぜこんなにつまらない人間なんですか?
僕は自分を好きだと思えない
自分が大嫌いだ
人間も大嫌いだ
家族以外信じられる人はいない
家以外に僕の居場所はない
ねぇ...助けてよ...
岡崎絢也
お母さん
少し泣いた跡が残っていたようで、母さんはものすごく僕を質問攻めにした
お母さん
岡崎絢也
お母さん
僕は驚いた
母さんは目に涙を溜めていた
お母さん
お母さん
母さんは僕を抱きしめた。
僕のこと、責めないの...?
出ていけって言わないの?
お母さん
お母さん
お母さん
岡崎絢也
僕は気づけば泣いていた。
涙が止まらなかった。母さんの温もりがとても暖かくて...優しさに溢れていて...僕を必要としてくれて...大事に大事にしてくれて...
僕、母さんのために頑張るよ
母さんや父さんのためなら頑張れるよ
ありがとう...
ピンポーン
岡崎絢也
家の中にインターホンの音が鳴り響いた
お母さん
母さんは急ぎ足で家の扉から顔を出した
お母さん
岡崎絢也
僕は外を見てビックリした
お母さん
そう、インターホンを鳴らしたのは女の子だった。同い年のように見える
岡崎絢也
坂本愛花
岡崎絢也
坂本愛花
僕は彼女にあるものを渡された
坂本愛花
それはいつもより分厚いが見覚えのあるものだった
岡崎絢也
坂本愛花
お母さん
坂本愛花
お母さん
坂本愛花
僕はただ1人、理解が出来ずにいた