藤浪 りん
(…ここは、どこだろう)
藤浪 りん
(そっか私、塾帰りに誘拐されちゃったんだ)
藤浪 りん
(なんでこんなに冷静なんだろ、私…)
藤浪 りん
(…もう人生を諦めてるから、かな?)
誘拐犯
もしもし?あぁ、母親に連絡はついた
誘拐犯
これから身代金を要求する
誘拐犯
鈴木は警察にでも声明文を送っといてくれ
藤浪 りん
(…無駄だよ、誘拐犯さん)
藤浪 りん
(落ちこぼれの私の事なんてお母さんは心配しない)
誘拐犯
ちっ!どういうことだよ!
誘拐犯
「別にどうなったって構いません」
誘拐犯
「出来の悪い子は私の子じゃありませんから」
誘拐犯
…とか、本当に母親なのか?
藤浪 りん
(やっぱ、思った通り)
誘拐犯
まあコイツには絶望を味わせるけどな
誘拐犯
じゃあな、誰からも必要とされない可哀想な奴
誘拐犯がそう言ったあと、私から赤い液体が飛び散って私は倒れた。
その直前、金属光沢のある光をみた。 私はあの光で殺されたんだ…。
そう、「絶望の光」によって━━━