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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

無島 かな

青井さん

無島 かな

青井さん!

青井 らだお

…………ぅ、

らだおが目を覚ますと、三人はほっとした表情を浮かべた。

堕夜 だよ

実は、怪我の処置してくださったのは敵の一人なんです

堕夜の言葉で腹部を確認すれば、包帯で応急処置が施されていた。

青井 らだお

え、なんで……

らだおの問いかけに、全員が"解らない"と首をふる。

アーモンド サラザール(ハンク)

部屋から出て行った時、揉めてたようだし……何か行き違いがあったのかもしれない

長く実験台に使う為だろうか、それとも他の理由があるのか。

その時、どこからか、ドゴォーン!!!という大きな爆発音が聞こえた。

アーモンド サラザール(ハンク)

何!?

三人はらだおを守るように囲んだ。

青井 らだお

さっきの発砲で、少なくとも警察には通知が入ってるはずだから、助けに来てくれたのかも……

らだおの言葉で三人が凍りついた。

アーモンド サラザール(ハンク)

ま、まさからだおくん……最初から撃たれる覚悟があってあんなこと……?

青井 らだお

最初は銃を奪って逆に撃ってやろうとしてたんだけどね

ケロッとした表情に皆が呆れたが、本人はそれが何故なのか分かっていないようだ。

青井 らだお

だって、地図にも載ってないなら場所を教えてあげないと……と思って……

アーモンド サラザール(ハンク)

お願いだから無理しないで、敵が治してくれなかったら、どうなってたか……

青井 らだお

うん、死んでたかもね

アーモンド サラザール(ハンク)

え、死……?

無島 かな

え?

堕夜 だよ

どういうことですか?

らだおは、敵の姿を見たこと、そいつらが隣街から来たばかりだということを三人に話した。

堕夜 だよ

……なるほど、それは確かに"本当の意味での死"も有り得たかもしれませんね

無島 かな

治療する時見たことない道具使ってたのはそういうことか…

アーモンド サラザール(ハンク)

分かってたなら、余計無茶なことしないでよ!

青井 らだお

そんな事より

アーモンド サラザール(ハンク)

そんな事って……

青井 らだお

俺達も何か出来ることを…

その時、当分は開かれることがないと思っていた扉がギィ…と静かに開き始めた。

仮面の男

何をするの、青井らだお

アーモンド サラザール(ハンク)

あっ、らだおくん、こいつ!

アーモンド サラザール(ハンク)

こいつがらだおくんを助けてくれた……

そいつはフードの着いた青い上着に黒のズボンという、どこにでも居そうな組み合わせ。

顔はお面をつけているせいでよく見えない。

青井 らだお

なんで俺を生かしたんだ……?

仮面の男

あんたが大事だから

仮面の男

それだけ

青井 らだお

意味わかんねぇ……

仮面の男

とりあえず傷の様子はどう?

そう言って男は怪我の様子を確認してから包帯を新しいものに付け直した。

青井 らだお

特に痛くはない……

仮面の男

そう、よかった

ボス

敵に肩入れとは、感心しないなあ

いつの間にか入口の方に立って居た敵の仲間が仮面の男に銃口を向けた。

ボス

そいつはこれからじっくり弱らせていい感じに調理してやろうと思ってたのによぉ

仮面の男

……ッ、

引き金が引かれようとしているのに、らだおの目の前にいる仮面の男は微動だにしない。

仮面の男

(ここで俺が避けたら…らだおに……)

青井 らだお

馬鹿なにしてんだよッ!

寸前のところでらだおがぶつかり、仮面の男に当たることは免れた。

銃弾はらだおの腕を掠め、床のコンクリートに突き刺さった。

仮面の男

なんで……

敵襲!

敵襲ッ……(バタッ

混沌としていた部屋に突如として吹き込んできた慌ただしい風。

ボス

おい、どうした、しっかりしろ!

ボス、まずいです、この街の連中が押しかけてきました!

ボス

外の見張りや、ほかの仲間はどうした!?

猫 マンゴー

ラだおー!!!!!!

ボス

いつのまに!?

猫 マンゴー

らだお、ダイじょ……ぶ……

らだおの怪我を見たマンゴーは血相を変えた。

猫 マンゴー

マじでぶっ殺ス!

青井 らだお

マンゴー……!!!

壺浦 匠

おいおいおいおい

壺浦 匠

特殊刑事課 壺浦匠を忘れちゃいけねぇぜ?

オルカ トヴォロ

らだお!オルカ達が助けに来たぞ!

青井 らだお

みんな……!

それからはあっという間だった。

他に負傷者が出ることも無く、迅速に現場は終息していった。

と思えたのだが…

猫 マンゴー

ラだお、なんで?

猫 マンゴー

そいつも敵ジャん!

猫 マンゴー

なんデそいつの事庇うの!?

青井 らだお

こいつは俺になんの危害も加えていない!

青井 らだお

寧ろ助けてくれたんだ!

仮面の男

らだお……

堕夜 だよ

僕たちも証人になります!

無島 かな

確かに致命傷だったらだおくんを救ってくれたのはこの方だよ

青井 らだお

だから大丈夫

青井 らだお

ね、マンゴー?

猫 マンゴー

ラだおが言うなラ…

ジャック 馬ウアー

よし、落ち着いたな

ジャック 馬ウアー

一旦署に戻ろう

ジャック 馬ウアー

救急隊にもそちらで待機してもらっている

ジャック 馬ウアー

みんな、よく無事で耐えてくれた

ジャック 馬ウアー

ありがとう

署長である馬ウアーは事の終始を伝えるため市役所へ、ほかのメンバーは一度警察の本署に向かった。

ヴェノムに導かれ…

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