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これは俺が体験した話なんだが……
かなり昔の話になるが
俺には一目惚れした女の子がいたんだ
近所に住む可愛らしい女の子
俺は昔から星を眺めるのが大好きで
望遠鏡で星を見てたんだよね
向かい側にある家に
毎晩女の子がベランダから星を眺めるのが見えた
俺と同じであの子も星が好きなのかな?って思ってた
毎日その子のことが気になって仕方なかったよ
幼いながら、恋愛感情はあったんだろうね
毎晩その子を見たかったから
星を眺めるふりして
少女を見つめてたよ
だけどある時
俺が見てることがバレたんだよ
まあ、そのうちバレちゃうだろうとは思ってたけど
案外思ってたより反応が薄かったんだよね
夜になるといつもベランダにいるけど
夜以外では、その子を見たことがなかったんだ
話したこともなかったし
やっと話せる!ってワクワクしてたけど、しちゃダメだったよ
少ししてから、俺の家のポストに手紙が入るようになったんだ
多分女の子からの手紙だろう
内容は…少女からだった
少女
少女
少女
少女
少女
少女
などと書いてあった
俺は遂に誘いがきた!って大喜びしたなぁ
土曜日が待ち遠しくて仕方なかったよ
でも、我慢できなかったから
今まで通り夜は星を眺めてたよ
もうそれが日課のようになってたかな
そんなことしてたら、気づいたら土曜日になってた
時間指定が無かったので、いつ行けばいいのか分からなかった
それじゃ、流星群が見れたら向かおうかなって思って
流星群が流れ始めた頃合いを見はかり
少女の家に行った
だけど、向かってる時にふと疑問に思ったことがあった
いつも同じ体勢で見てるよな…
特に最近になると、振り返ってくれなくなった気がする
何かあったんじゃないのかって心配になったよ
ついさっきまで眺めていたけど
何も無かった
手すら振ってくれなくて
笑ってさえくれなかった
いつもと何かが違うと思いつつ
少女の家のインターホンを鳴らした
でも、誰も出てくる気配すらしなかった
まるで誰もいないかのように
ベランダで星を眺めていた子も出てくる気配がない
俺
俺
俺
俺
俺
俺
色んな疑念が浮上したが
一向に出てくる気配がないので
ドアノブを捻ってみた
俺
ガチャ…
俺
俺
俺
俺は恐る恐る家の中に侵入した
俺
俺
そう心で思いながら、少女がいたであろう部屋の前へ着いた
俺
目の前で俺が見たものは・・・
幾戦と流れる流星群をバックに
宙に浮いて
固定されている
色白な少女の姿がそこにあった