とある国に薔薇のように美しい紫の髪色の姫が産まれました
国民が祝福する中、それをこっそり覗いていたものがいた
それは、姫の美しさに嫉妬をした魔法使いでした
その魔法使いは嫉妬のあまり、姫が15歳の誕生日にいばらの棘に指を刺すと100年の眠りにつくという恐ろしい魔法をかけてしまいました
しかし、そんなことは誰も知らずに姫は健やかに美しく育っていきました
姫が15歳の誕生日になった日
姫は一段と美しく、可愛く育ちました
15回目の祝福を迎えた、その日
庭を散歩している姫の前には見たことのないいばらの扉が現れました
姫は驚いて少し後ずさってしまうが
「………薔薇の……甘い匂い…」
『___扉の中へおいで美しい薔薇がたくさん咲いてるよ』
突如耳に聞こえた不思議な声にいざなわれ姫は扉の向こうへと足を踏み入れました
扉の向こうは美しい薔薇の園
中でもひときわまばゆい光を放つ薔薇は姫は吸い寄せられるように近づいていきます
そんな姫の瞳はいつもと違いました
そこへ姫の跡を追ってきた隣国の王子が現れました
「姫っ、お待ちください!」
そう言って手を伸ばすが、わずかに届かず、姫はいばらの棘に指を刺してしまいました
すると周りのいばらが姫を取り囲み、姫は眠りにつきました
大好きな、彼に見守られながら___
~ end ~
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