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僕の学校には

"太陽ちゃん"と 呼ばれている子がいる

なぜ太陽ちゃんなのかはわからない

なぜだろう…

昼休み

僕は友達とサッカーをしていた

木陰で休んでる女の子達を見ると

どうやらこちらを見ているようだ

良いとこ見せなきゃ

マルヤ

へい!パス!

僕はガラ空きだったので

ゴールの側へ行って声を出した

ボールが渡された…

あとは決めるだけ…

ものすごいプレッシャーを抱えながら、俺はシュートを決めた

マルヤ

イエーイ!!

ふと、木陰の方を見ると

見ていた女の子達の後ろの木に 隠れている女の子がいた

目が合う

ヒナノ

💦

その一瞬で僕は恋に落ちた

なんて眩しい太陽なのだろう

あの子が噂の太陽ちゃん…

まるで太陽が宝石のようだ

最高級ダイヤをふんだんに使った

いや、ダイヤを加工せずそのままの

とても自然な太陽…

あまりにも眩しすぎて

僕は倒れてしまった

保健室にて

マルヤ

失礼しました

教室に戻ろうとしたその時

ヒナノ

あの…

マルヤ

!?

ヒナノ

さっきはごめんなさい💦

マルヤ

君が太陽ちゃん?

ヒナノ

はい…

ヒナノ

餅羅日菜乃です
(もちらひなの)

ヒナノ

太陽ちゃんと呼んでください

マルヤ

僕は神田真瑠哉
(かんだまるや)

マルヤ

呼び名は何でもいいよ

ヒナノ

じゃあ…マルヤ君って呼ぶね

マルヤ

いいよ

マルヤ

でもなんで太陽ちゃんなの?

ヒナノ

太陽が眩しい女子って意味なんだってさ

ヒナノ

男子につけられてさ

マルヤ

人気者なんだね

ヒナノ

マルヤ君にも眩しかったかな?

マルヤ

とても眩しかった

マルヤ

死ぬかと思った笑

ヒナノ

ごめんね

マルヤ

大丈夫

君は太陽そのものだ

太陽のように眩しく生きている

たくさんの人の心を照らし

誰かのために生きているのだろう

やだな…太陽ちゃんに恋したら

男子生徒全員と敵になる

でもそれくらい太陽ちゃんが 大好きだ

なんたって

君の太陽に一発で射止められた

僕だからな

一目惚れとは

こういう眩しい人のことなんだね

初めて知ったよ。

時は過ぎ

いつの間にか冬だ

僕は冬が苦手で

雪が特に嫌いだ

冷たくて痛い雪

きっと太陽ちゃんには合わないだろうな

今日は晴れで

昨日降り積もった雪を溶かすはずなのに

いっこうに溶けない雪

僕の気持ちは沈んでいた

空にあるのは太陽じゃない

光を放つただの惑星だ

ヒナノ

マルヤ君!おはよ!

マルヤ

おはよう

君が現れた瞬間

校庭に積もっていた雪や

僕の心の中のもやもやとした雪が

一瞬にして溶けた

太陽はここにあったんだ

ヒナノ

元気ないかと思ったら

ヒナノ

急に目が覚めたみたいだね

マルヤ

ちょっと考え事してた

ヒナノ

そう…なら良かった

ヒナノ

マルヤ君は冬が苦手って言ってたから…

ヒナノ

大丈夫かなー?って

マルヤ

ありがとう

僕は初めて気づく

君がいる限り

毎日が快晴だ

きっとそうなんだ

冬で寒くて

かじかんでいる君の手を

僕はそっと握った

マルヤ

行こうか

ヒナノ

うん!

太陽ちゃんは…

みんなに元気を与えてくれる子

みんなから愛されている

そんな太陽ちゃんを僕が…

太陽ちゃんにだけの

太陽になれるように

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