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優樹
彼の遺書、見せてもらっていいですか
遺書には、亮介らしい達筆な字で
僕を林田家の養子にすること
そして
お兄さんのところに逝きたいと
…楽になりたい、と
そう書いてあった
優樹
亮介くんは
優樹
陰で苦しんでいたんですね
優樹
僕と同じように
亮介の母
そうね…
亮介の母
私も夫も時間が経つうちに受け入れていったんだけどね
亮介の母
あの子だけは、受け入れてなかったみたい
優樹
優樹
そうですか
優樹
(ありがとう、亮介)
優樹
(お兄さんに会えたらいいな)
優樹
(でも、お前のおかげで)
優樹
(僕の願いも叶いそうだよ)
優樹
(君が転落する瞬間の表情)
優樹
(あの手の温もり)
優樹
(もう一度、味わいかったなぁ)
優樹
(……なんてな)
優樹
ふふ
亮介の母
どうしたの？
優樹
あ、いえ
優樹
なんでもないです
優樹
これからよろしくお願いいたします
優樹
…お母さん
その夜
優樹
あの、すみません
優樹
以前願いを申請した進藤優樹です
優樹
今回の件は政府の条件を達成したことになりますよね？
優樹
一応亮介は亡くなったんですが
優樹
どうも気になってしまって
政府 申請受理係
はい、もちろんです
政府 申請受理係
林田亮介の死亡が確認されましたので
政府 申請受理係
こちら側の条件は達成されています
優樹
優樹
ですよね！
優樹
良かったぁ
優樹
亮介、自分から転落したもんだから
優樹
僕がターゲットを殺害したことにならないのかと思って
優樹
内心すごい焦ってました(笑)
政府 申請受理係
では、進藤様の願望を叶えますので
政府 申請受理係
もうしばらくお待ちください
優樹
分かりました！
優樹
(あれだよな)
優樹
(林田家の養子になるってやつ)
優樹
(僕、生まれ変わりたいっていう願いを申請したんだし)
優樹
(亮介まじで良くやったよな)
優樹
(相思相愛ってやつ？)
優樹
(流石僕の友達だわ)
優樹
はは
優樹
はははは
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