繋がる記憶

オスマンside

今日はぴくとさんを誘ってお茶会をする 前から聞きたいことがあったのだ 初の二人っきりでのお茶会

心底嫌そうな顔をするぴくとさん 少し間を置いて口を開いた

ずっと例の子のことを見ている

静かに呟き、会議に集中する

【2年3組の葵さん、今すぐ生徒会室に来てください】

このクラスには生徒会に媚を売っている人が主だから 嫉妬の目を向けられる 「何でお前が」 そう言っているのがすぐに分かる

昼休みのときの人か？ そう思うしかなかった そして今、あの人が生徒会員だと気づく

生徒会室からはバリトンボイスが聞こえる 扉越しに話していても圧を感じる 覚悟を決めて中に入れば一気に来る視線 中には一つだけ悲しそうなものもある

それを聞かれては困る ぴくととの関係がバレるかも知れない

口を開こうとするとぴくとが声を出していた 内容が耳に入ってきた瞬間頭が真っ白になった

何で言ったんだという視線を送れば ぴくとは苦笑するばかりだ

これは第一印象最悪だな

最初は怖い感じなんだって思ってたけど

今では騒音だ 大丈夫かな？ここ。近所迷惑にならないのかな

そんなことを考え、揉めている所を眺めていると ぴくとが近づいてきた

そう言えば悲しそうな顔をするぴくと

その後、ぴくとと雑談をしていると オスマン先輩が話に入ってきた

いつも言ってくれない言葉を聞けて嬉しかった 段々ぴくとの顔が紅く染まっている それを隠すかのように顔に手を置いた

それから生徒会の方達とは仲良くなった 生徒会に勧誘されたが面倒なのでたまに来ることにした

会釈をして帰路についた