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おはよう~

結構みんな考察とかしてくれてて、それ読みながら楽しんでます!

いってらっしゃーい!

やっぱりそうだったんだなー もしかして、お昼に好きな曲とか流してもらえんの?

水曜日ならかけられるよ 何かある?J₋POPでも洋楽でも 何でも流してくれるよ。

マジで? 病み曲とかでもいいの? 実は一回だけ病み曲が流れてたの知ってる? 俺、あの曲大好きで、聞いたとき興奮した いっつもああいうの流してくれたらいいのに。

え!?ほんとに!? 病み曲、僕も好きなんだ 誰にも言ってないけどね お昼に流れたのって2ヶ月くらい前の曲? あれ、なんか切なくて儚いけど、病み要素もあっていいよね

マジ!?なんか意外だなー じゃあ、前にかかってたのも 赤城の趣味だったんだ あんまり病み曲みんな興味ないから話せないよな。 だから、聞いたとき、この学校にも病み曲好きな奴いるんだってテンション上がった

.......やってしまった

なんて馬鹿なんだろう、僕は。

たった数日で莉犬のふりをするのを忘れて、普通に返事をしてしまうなんて。

返事を取りに行って、すぐさま人通りの少ない階段の踊り場の壁にもたれかかって交換日記のページを捲った。

そして、“赤城”の名前を見た瞬間、我に返る。

よく考えれば、あの日理系コースで声をかけられたときの莉犬の態度についてフォローしようと思っていたこともすっかり忘れていた。

はあ、と自分の馬鹿さ加減に呆れてため息を零したけど、幸い彼は気にしていないみたいだ。

返事を見る限りは。

それに、莉犬だったらわざわざあとからフォローなんてしないような気がする。

結果オーライとはこのことだ。

でも、まさかさとみ君が病み曲好きだったとは。

病み曲好きで、なおかつあの曲を好きという人に出会えるなんてすごく嬉しい。

彼もきっとうれしいと思ったのだろう。

僕と同じことで、同じように。

好きなものを好きだといえることが、こんなにも満たされた気持ちになるなんて知らなかった。

パタンと交換日記を閉じて、ポケットに忍ばせて教室に戻る。

その間、口元が緩んでいる気がして、手で隠しながら。

遠井さん

あ、帰ってきたーころん!

教室に入るなり、テンション高めの、遠井さんの声が響く。

やましいことがあるからか、ノートの入ったポケットに手を添えながら思わず一歩引いてしまった。

ころん

な、なに?

遠井さん

ないじゃないわよ!どこに行ってたの?

遠井さん

帰ったかと思った

ずずずい、と近づいてくる遠井さんにもう一歩引いてみる。

ころん

まさか、SHRがまだ残ってるのに

遠井さん

ころん、ふらっとどこかに行くから心配になるじゃん!

遠井さん

今日、合コンだからね、合コン。

合コンが今日だったことを思い出した。

けど、それを悟られないように

ころん

大丈夫だよ

と言って笑顔を添える。

せっかくいろいろ段取りしてくれているのだ。

楽しみにしているようにしなくちゃ申し訳ない。

遠井さんのためにも楽しまなくちゃ。

相手がどんな人かわからないけど、遠井さんの知り合いなら悪い人ではないだろう。

今回は短いです!

また新しくなりました!(放課後のアクシデント)

またね~

さところ 『交換ウソ日記』第2章 黄色い、嘘

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コメント

2

ユーザー

あぁー!!更新されてたぁ!!ほんとに文章のセンスがありすぎますね…!!続き楽しみにしてます!

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