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4件
わぁー!!!2本投稿ありがとうございます! なんかすごくもどかしい....... つづきが気になります!!
フォロー&ブクマ失礼します🙇♀️
主
SHRが終わってすぐに、遠井さんを含めた4人で駅に向かい、奈良方面の電車に乗りこみ、近鉄奈良駅で下車する。
駅前のファミリーレストランやファストフード店は学生で込み合っていた。
ハンバーガーショップで、ちょうど出ていく人達と入れ替わり中に入り、席に座ることができた。
小腹が減ったので、4人で大きめのポテトを一つ注文し、それぞれ好きなドリンクを選ぶ。
そこで、みんなが思ってただろう疑問が出た。
友達①
遠井さん
友達②
男の子たちも同じ学校なのか、と遠井さんたちの会話を聞いて思った。
みんな同じ学校に通ってるのに合コンなんて変な感じだ。
てっきり別の高校の男の子たちだと思っていた。
遠井さん
友達②
遠井さん
ころん
ストローに口をつけながらぼんやりと耳を傾けてたけど、“理系コース”という言葉に思わず大きな声を出してしまった。
店内から視線が集まるのを感じて口元を押さえる。
遠井さん
ころん
遠井さん
え?ほ、ホントに理系コースの人たちが相手なの?それって.......
ころん
遠井さん
にやりと笑った遠井さんはそれ以上は何も教えてくれなかった。
知らない方が楽しいでしょ、とみんなの期待値をグングン上げていく。
僕はどんどん不安になっていく。
さとみ君が来るとか、ないよね?
彼がいなければ理系コースでもなんでもいいし、誰でもいい。
彼がいるのかいないのか、それだけははっきりしてほしい。
理系コースは2クラスしかないけど、その8割は男子だ。(文系コースは女子が多い)
人数で言えば結構いるので、さとみ君が参加する可能性は低い。
それに、さとみ君は莉犬が好きなのだ。
好きな人がいるのに合コンに来るなんてこと彼はしないだろう。
心中で何度も言い聞かせながらストローをぎゅうぎゅうと噛みながら過ごした。
相手が理系コースだと知っていたら、絶対参加しなかったのに。
お願いだからさとみくんではありませんように。
いや、さとみ君が来ないとしても、さとみ君の知り合いが来るかもしれない。
関係ないとは思うけど、できればそれも嫌だ。
何がどうなるかわからない。
不安要素しかない。
一刻一刻と時間が進んでいくうちに、家に帰りたくなってきた。
でも、そんなことができるはずもなく、ストローの先が潰れていく。
「この後どこ行くの?」とか「誰だか教えてよー」という話で盛り上がってるみんなの中で、一人じっと過ごした。
お腹痛いとか言って帰ろうか。でもそんなことしたら、みんなのテンションが下がってしまうかもしれない。
でも
でも!
遠井さん
遠井さんの声に、みんなが一斉に顔をあげる。
店の入り口には、同じ高校の制服に身を包んだ男子4人がこっちをみていた。
そのうちの一人が遠井さんに向かって軽く手を振る。
そして、その隣には、まぎれもなく、さとみくん
面倒くさそうな表情からは、好んで合コンに参加したわけではないことが読み取れる。
けど、どんな理由であれ、合コンは合コンだ。
莉犬のことが好きで、あれだけ真っすぐにぶつかってきたんだから、嫌なら断れたはずだ。
なのに、なんで?
友達①
友達が遠井さんに耳打ちする。
遠井さん
遠井さん
遠井さん
2人はこそこそとそんな話をしていた。
遠井さん
遠井さん
遠井さん
遠井さんもジェルくん以外の男子以外は知らないらしい。
そのくらい接点がない理系コースと文系コースなのに、
なのにどうして、手紙をもらってからさとみ君と顔を合わせることが増えてるんだろう。
今まで、一度も話したことなかったのに!
とりあえず店を出て、全員が集まったところで遠井さんと1人の男子が話し始めた。
この後どこに行くのか相談してるのだろう。
興奮気味の友達とも話ができず、ソワソワと挙動不審になってしまう。
さとみ君はどう思ってるんだろう。と、ちらって様子を窺うように視線をあげると彼と目が合った。
「あ」というように口を開けたさとみ君は改めて僕たちの顔を順番に見つめる。
そして、莉犬がいないことに少しがっかりしたのか少し肩を落とした、ように見えた。
僕が莉犬の友達だということは彼の脳内にインプットされてるようだ。
遠井さん
話しかけられるかも、と体を強張らせたけど、遠井さんの明るい声が聞こえて、ほっと胸をなでおろした。
ころん
遠井さん
カラオケなら話をしなくて済むだろう。
みんなの前で歌うのは好きじゃないけど、みんなで仲良くご飯を食べるよりよっぽどいい。
流行りの曲、数曲くらいなら歌えるし、それでやり過ごそう。
適度に歌って、後はみんなの歌ってる姿を見てるだけでいい。
男の子と話してるさとみ君の背中は、どことなくめんどくさそうだ。
でも、この場に莉犬がいたら、どんな風になってただろう。
なんて思った。
主
主
主
主