ルド
…『化け物』……
死神
そう、化け物
鳥人
僕達は、普通じゃ有り得ない方法で生まれたんだ
ロア
普通じゃありえない、ねぇ…
ウミ
まぁ確かに…中って言うとったし
死神
ま、そんなことはどうでもよくて
鳥人
さぁさぁ帰った帰った!
鳥人
後、母様のことは僕達に任せてくれないかなぁ
死神
マスターのことはその従者が見るんでね
死神
それに…部外者に任せられない
ルド
ぶ、部外者…?!
ウミ
なんで勝手に部外者呼ばわれしないといけへんのかなぁ?
ロア
あくまでもハルは僕の弟子だ、そして僕らの家族
ロア
どう言っても部外者とはならないよね?
死神
…………家族…だと…?
鳥人
お前らが……母様の…だって……?
死神
…冗談も程々にしろよ、人間(低い声)
鳥人
嘘も大概にしなよ、人族の癖に(殺意)
ルド
……ッ
ロア
…何故そう言えるんだい?
死神
ハルちゃんに家族なんか居ない
鳥人
母様にはもう血縁者や家族は居ない
鳥人
僕達以外に、母様を支えられる奴なんて…存在しない
死神
ハルちゃんには…あの子には死にちゃん達しか居ないんだ
死神
いくら君達がハルちゃんの家族と、仲間と名乗る偽善者でも、ね…
ウミ
…………
ルド
(確かに…昔からハンくんの家族は居らんかった…だからこそ、わいらが代わりに支えてきたんや)
ルド
(それが…全部無駄やったって言うんか…ッ?ハル……っ)
ロア
……けどな、ガキ共
ウミ
(あ、やば…師匠の口調が……)
ロア
俺らはハルの為にここまで来てんだよ
ロア
今更退けねぇんだ、分かったかならず者ども
死神
……へぇ…まるで別人のように変わったねぇ、君
鳥人
ふふ、化猫みたいじゃん
ロア
これ以上お前らみたいなガキ共のお遊戯には付き合ってられない
ロア
俺らはさっさと先に進む、邪魔すんじゃねぇぞ
死神
それは無理
鳥人
さっき言ったでしょ、通さないって
ロア
おめぇらだけが能力使えるとでも思ってんのか?w
ロア
「転移」
ウミ
(元からそれ使えば良かったのに)
ルド
(……切り札みたいやんそれ)
死神
あッ、ちょっと!
シュンッ
鳥人
に、逃げられたんだけど…
死神
くそぉ…あれは予想外だってぇ…
鳥人
とにかく今は追うよっ!
鳥人
てかどこ行った?
死神
…ハルちゃんとこじゃないのぉ…
鳥人
え"……終わったじゃん
死神
そうだよ何言ってんの(即答)
鳥人
もぉぉ!なんで逃がしたのさぁ!
死神
死にちゃんの能力知ってるでしょ!
死神
というか、能力間に合わなかったんだよっ!
鳥人
ぅうぁああ…
鳥人
…っ…早く行こ、嫌な予感する!
死神
え、鳥ちゃんの予感良く当たるから急ご
鳥人
何その理論
ルド
…何処
ロア
あれ、確かハルの居る場所に転移したはずなんだけど…
ウミ
(あ、口調直っとる)
ウミ
えー、ハンくんおるんやったらまず探さな…
ルド
せやなぁ…けどここ広すぎやろ
ロア
……………
ウミ
ししょー?
ルド
ロア?
ロア
しー………
ロア
……………そこ、誰?
ザッ
ハル ?
…あーあ、バレちゃった
エルフ
そりゃあバレるわよ、“アレ”は人間じゃないんだし
ハル ?
そう?私には人に見えはするけどね
エルフ
それは貴方だけよ
ルド
……………
ウミ
………………
ロア
………御二方はどちらさんかな?
ロア
知り合いと…とても似ているのだけれども
ハル ?
…そんなに私変わってる?
エルフ
えぇ、結構
エルフ
知人から一言目で「誰?」と言われても仕方ないわ
ハル ?
ふぅん…なるほどねぇ
ハル ?
……じゃあ
ハル ?
“初めまして”、ルド、ウミ、ロア
ルド
………は?
ウミ
え……なんで…
ロア
…………名前…
ハル ?
私は…なんていうのかなぁ…
ハル ?
「ハルの身体に取り込まれた世界中の闇」、かなぁ?
ハル ?
ま…ハルの別人格と捉えても合ってるね
エルフ
そうね、あまり変わらないわ
エルフ
最初こそ違和感だらけだったけど、色々と馴染んできたのね
ハル ?
そうだね、最初は形すら留められてなかったからね
エルフ
よく言うわ、あんなに元からいました感出してて
ハル ?
あれは仕方ないでしょう?
ロア
………ハルの中に取り込まれた…闇…
ルド
…………信じ難い…
ウミ
………嘘やろ…
ロア
…ウミ?どうしたの?
ウミ
……僕って元は裏人格やん、ハンくんの
ロア
そう、だね…それがどうしたの?
ウミ
……裏人格という立場が綺麗さっぱり消えとる…人格に戻ることすら出来ない、まるで権限を破棄されたような感じ
ロア
…何それ…ということは…あのハルと名乗る人が裏人格として成り立っているのかもね…
ルド
…可能なんか?そんなん…神様さえ出来そうにないことやで?
ロア
……出来たのさ、だから今そこに居るんだ
ロア
多分今は半分ハルで、半分闇なんだろうね
ルド
ハンくんの意思はまだ残っとるんやな
ロア
うん、ホント丁度半分ぐらい
ハル ?
…凄いね、あの人
ハル ?
見ただけで私のことを見破るなんて、どんな神様?
エルフ
確か普通の人間じゃないの?
ハル ?
いえ、絶対に違うわ…人族では無いのかもしれない
エルフ
そぅ……まぁ…今はまだいいじゃな
エルフ
放っておいても危害は加えられないだろうし
ハル ?
そうだねー…一応警戒はする
エルフ
分かったわ
死神
あ、居た
鳥人
わわ…ここに居たんだ…あ、母様!
ハル ?
ん、あら、何故ここに?
鳥人
あの人間達を追ってです…ごめんなさい、足止め出来なくて
ハル ?
大丈夫よ、丁度“終わった”ところだから
鳥人
…なら、良かった、ですニコ
死神
あれ、ハルちゃんはもう終わったの?
ハル ?
うん、まぁ
ハル ?
あそこに転移させて、後はあの子達に任せるの
死神
ふーん、そっか
死神
……それで、あの人間達はどうする?
ハル ?
…うーん……記憶を消して、ってのもいいんだけど…
ハル ?
……「この子」が、あの人達を求めてるんだよね
エルフ
それはまた…
ズキッ
ハル ?
…ッ………一旦、眠らせて…
鳥人
母様…?
ハル ?
…その後に考えるから……
エルフ
…分かったわ……死神
死神
うん、「睡眠効果、スリープ状態」
ウミ
急…に……?バタ
ルド
ぅあ……ね、むく…バタッ
ロア
っ…フラフラ
ハル ?
………_____。
ロア
…っッ……フラッバタ






