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ガララァッ

玲花

…!?

仁さん

なんでお前がっ…!

"元"松本先生

こんにちはぁ〜

"元"松本先生

はははっおいおい玲花ぁ笑

"元"松本先生

なんで助かってんの?『¿』

仁さん

…は?それはどういう意味だ?

"元"松本先生

いや…わかってんでしょ?
本当は。

仁さん

………。

仁さん

…あぁ。わかっているよ。
そもそもチャンスをあげたのに捕まっていないのが謎だな。

玲花

……え?
どういうこと?

玲花

チャン…ス?

仁さん

…。

玲花

ねぇ…?仁さん?
どういうことなの、!?

玲花

まさか松本と…なにかあったの!?ねぇ!

"元"松本先生

おいおい呼び捨てかよ笑

"元"松本先生

教師に向かって『殺』

玲花

!!!!!

『殺』

松本の感情が初めてちゃんと 読めた瞬間だった。 その感情は『殺』 普通に考えてヤバいのはわかった。

玲花

仁さん!逃げて!!

仁さん

!?

"元"松本先生

はぁ…ほんと、玲花は最期までお人好しだよなぁ

"元"松本先生

2人ともここでやられるってのにさ、

キラン

チラリと松本の背中あたりから 見えたモノ。

それはカッターナイフだった。

玲花

ちょっ…や、やめて!!!

私は飛びかかろうとした。 怖くて怖くて仕方がなかった。 でも、咄嗟に体が動いた。 仁さんの身が危険だったから。 自分の心配は二の次だ。

ズキン

玲花

ッいたっ…!

そこで私は今更ながら思い出した。 私は頭を怪我していたんだ。 ここ数日で色んなことが起こりすぎて すっかり忘れてしまっていた。

仁さん

玲花!

玲花

仁さん!アイツ…カッターナイフを…

玲花

後ろに持ってる…!

仁さん

"元"松本先生

はいはい
お前はいいよなぁ、愛し愛される人がいて

"元"松本先生

仁って言ったか?

仁さん

あぁ。

"元"松本先生

あのさぁお前のせいで俺は仕事をクビになったんだよ『恨』

"元"松本先生

お前がチクったから!!俺は!
親にも捨てられた!!

"元"松本先生

とっくの昔に妻子にも捨てられているし!!!

仁さん

…!!!

仁さん

それは…当たり前のことだろう。

この時、微かに、 仁さんの眉が歪んだ気がした。

仁さんの『乱』の感情を、 初めて目にした瞬間だったと思う。

それよりも、 何がなんでも話の展開が 早すぎる。

玲花

チクっ……た?

玲花

いや…なにを言ってるの?
仁さん、どういうことなの?

"元"松本先生

いや、そろそろ気づけよ…ww

"元"松本先生

あの時階段からお前が落ちたのは…

仁さん

ドスッ

玲花

仁さん、!?

仁さんは咄嗟に 松本の首裏を突いた。 松本はその場で気絶。 私はもうなにがなんだか わからなかった。

玲花

ちょっ…え!?

仁さん

…すまなかった。
黙っていて。

仁さん

とりあえず警察を呼ぼう。これは私らでは対処しきれん。

仁さん

その後に事情は話す。

玲花

……はい。

もう、なにがなんだか わからなかった。けれど、 松本が私に危害を加えたのだろうと 間接的にわかってしまった。

次の日、私は退院した。 そこからの事情聴取は 無駄に長く感じた。 仁さんだって絶対疲れているはず なのに、物事を1つ1つ、丁寧に 警察の人に教えていった。

警察官

松本さんは何を言っても「盲目のせいで…」としか言ってもらえなくて。

警察官

それについて詳しくお聞きしたいのですが。『?』

仁さん

はい。もちろん。

仁さん

彼女…玲花には、学校帰りに〇〇神社に寄って帰るというルーティンがあるのですが

仁さん

その日は体調が悪かったみたいで早退したらしいんですけど、それでも神社に行ったみたいで

玲花

それで、神社を出ようと階段を降りようとした際にふらついてしまい、、

警察官

ふむふむ…

警察の人は私たちが話している ことをパソコンに書き込んでいる。

仁さん

………。

仁さん

玲花、

玲花

仁さん

そのっ…それは、違うんだ……。

玲花

違う……?
なにが、?

警察官

ほう、それはどういうことですか?『興』

仁さん

…あの時、私もその場に出会していて……

仁さん

玲花はふらついて階段から落ちたんじゃないんだ。

玲花

え、?

「体調不良で視界が 歪んで、私が勝手に落ちた」 そうじゃないの…?

嘘…じゃあ、 まさかっ……

仁さん

…。

仁さん

あの人が…押したんだ。
玲花のことを…

玲花

!!

なんとなく予想はついていた。 ついていたけれど、 いざそれがわかると 鳥肌が止まらなかった。

玲花

………。

玲花

松本が…?私を?

嘘…嘘だ。 そんなこと…。

仁さん

ちょうど階段付近に防犯カメラがあったはず。

仁さん

それを一度確認できませんか?

仁さん

少しは映っているかもしれない。

警察官

はい。わかりました。
一度確認してみましょう。

警察の人は防犯カメラの様子を パソコンに映し出した。

警察官

うーん、よくわからないですね。

警察官

ギリギリ映ってないですし…

仁さん

ッ…

警察官

…っていうかそもそも本当に松本さんが押したんですか?『疑』

警察官

決定的証拠もないので。

玲花

……。

仁さん

…。

仁さん

はぁ?

突然、その場の空気が 変わった。

仁さん

玲花の落ち方が変だ。
後ろから思いっきり押されないと、あんな吹っ飛び方はしない。

仁さん

そして話を聞いた感じ、松本という男は玲花のことをなにか恨んでいるようだ。

玲花

!!

仁さん

玲花をなにかしらの理由で恨んでいたから、玲花を殺害しようとした。

仁さん

でもそれを私に「邪魔されてしまった。」…と、思い込んでいる。

仁さん

そう考えると辻褄が合ってくる。

警察官

まぁ確かに、それも一理ありますが…。

警察官

でも落ち方が不自然なのは確かです。

仁さん

でしょう?

仁さん

…あっ、その…すみません。少し熱くなってしまって…💦

警察官

いえいえ、大丈夫ですよ^ ^『引』

仁さん

すみません💦

警察官

……あの、少し失礼かもしれないのですが、

仁さん

どうかされました?

警察官

貴方は目が見えないんですよね?『謎』

仁さん

はい、事故により見えなくなってしまいましたよ。

警察官

そのー、なんでわかるんですか?『疑』

警察官

玲花さんの落ち方とか、

仁さん

あー、それはよく言われます笑

仁さん

正直、自分でもよくわからないんですが…

仁さん

なんとなく、わかるんですよ笑

警察官

はぁ、、『謎』

玲花

…。

なんとなく、わかるんですよ笑

警察官

はぁ、、

正直、これを言って信じて もらえるとはそこまで 思ってはいない、が…

"玲花が押された瞬間、 『不幸』が、、ほんの一瞬だけ すごく乱れた。"

こんなことを言った方が 信じてもらえないだろう。

…あの乱れ方は、 体調不良によるものだけではない。 まるでなにかに

拒絶

しているような乱れ方。

そしてその時微かに 風に乗ってやってきた匂いと あの男の匂いが一致していた。

私の嗅覚がおかしくない限り、 あれは間違いなく同一人物。

その後も約1時間、 事情聴取は続いた。

私は松本に押されたという 事実を聞いて、もうそれしか 頭になかった。

なぜそこまで私を嫌うのか。 なぜ私にそこまでしたのか。

考えているだけで 頭が痛くなった。

警察官

ご協力、ありがとうございました。

警察官

本日はお引き取りください。

仁さん

はい。こちらこそ、ありがとうございました。

玲花

…ありがとう、ございました。

仁さん

玲花、行こう

玲花

…。

玲花

ごめんなさい、私お手洗いに行ってから帰ります。

仁さん

あぁ、そうか。

警察官

お手洗いはそちらです。

玲花

ありがとうございます。

仁さん

…。

玲花

…。

バシャッ

顔を洗った。 少しはスッキリするかなと 思ったけれど 全くそんなことはなかった。

グッ

自分の頬をつねった。 痛かった。 これは夢じゃない。

玲花

……こんなことしてても、埒があかないか。

深呼吸をし、私は 鉛のように重くなった足を 動かし、私はトイレを出た。

私は警察署を出ようとした。 その時、 少し開いた扉の奥から、 警官2人が話す声が聞こえてきた。

私は覗かざるを得なかった。 なんてったって、「さっきのアイツ」 と聞こえたような気がしたから。

そうだとしたら間違いなく私たちの ことだ。

玲花

(一体なにを話して…?)

警官2人は私に気づかず 会話を続ける。

もう1人の警察官

っていうか…本当に?

警察官

そうみたいだぞw『楽』

もう1人の警察官

マジか〜!『楽』

もう1人の警察官

確かに言われてみれば少し似てるような…!

警察官

だろ!

もう1人の警察官

はい!

警察官

…松本 仁。

もう1人の警察官

警察官

そいつの旧姓だ。

玲花

…………。

玲花

………………………。

え?

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