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警察官
もう1人の警察官
警察官
玲花
玲花
え?
松本、仁?
仁って…あの、仁さんだよね? 松本?旧姓?
もう1人の警察官
警察官
もう1人の警察官
警察官
警察官
もう1人の警察官
もう1人の警察官
警察官
ギィ、
警察官が扉から出てくる。
玲花
もう1人の警察官
警察官
知らないフリを、 聞こえてなかったフリをしなきゃ なんだろうけど それどころじゃない。
流石にこの場で問い詰めるほどの メンタルはない。
なんで言ってくれなかったの? 旧姓ってことは、?
玲花
警察官
玲花
私は走って警察署を 出て行ってしまった。
警察官
もう1人の警察官
そのまま逃げるように 警察署を後にしようと した時、目の前には人影があった。
仁さん
仁さん
玲花
今は仁さんに どういう顔を見せればいいかが わからなかった。
気持ちの整理が追いつかない。
玲花
私は走り出そうとした。
仁さん
ガシッッ
仁さんは私の腕を掴んだ。
仁さん
玲花
「確かに言われてみれば 少し似てるような…!」
さっきの警官のセリフが フラッシュバックする。
仁さんと松本の顔が 重なって見えてくる。
玲花
仁さん
私は仁さんの手を跳ね除けた。
止めようとしたが手を 思いっきり跳ね除けられた。
仁
玲花
玲花
仁
仁
今の玲花の『不幸』の乱れ方を、 "この視点"になってから 初めて見た。 あんな乱れ方は見たことがない。
仁
玲花
「松本元教師が玲花を階段から 突き落とした。」 という事実だけでは玲花は ここまでの乱れ方にはならない と思う。
その『不幸』を見ているこっちまで 息苦しくなってくるような 乱れ方。
仁
玲花
玲花
渡されたのは 何かの番号が書かれた 紙だった。
今はそれがなんの番号なのかを 考える気力もない。
玲花
仁さん
仁さん
仁さん
玲花
仁さん
仁さん
仁さん
玲花
いつもだったら 「綺麗だな」と感じる 夕日も、今は「眩しい」としか 感じられなくなっていた。
玲花
高校に入ってから始めた 1人暮らし。
「おかえり」と返してくれる人が いないのはまだ寂しく感じていたが、 今はその静かさが 逆に落ち着いた。
玲花
玲花
玲花
玲花
なにをしていても あの1つのことが気がかりで 全く集中できなかった。
玲花
気がつけば時刻は 23時を回っていた。
クシャッ
浴槽に行こうと ソファから立ち上がった時、 ポケットの辺りから微かに 聞こえた音。
「私の電話番号だ。」
玲花
そうだ、そういえば この紙をもらっていたんだ。
プルルルルル…
私はすぐさま電話をかけた。
「こんな時間に迷惑かな。」 「聞いちゃっていいのかな。」 って、数秒間で何度も 思った。
でもここでスッキリ しておきたかった。
仁
仁
散歩中、1件の着信が来ていた ことに気がついた。
不在着信
仁
こんな時間にセールスが 電話をかけてくることなんて そうそうないだろう。
仁
私はすぐに電話をかけ直した。
玲花
通話
00:00
玲花
玲花
私はスマホを手に取り 電話に出た。
玲花
仁さん
玲花
仁さん
玲花
仁さん
仁さん
玲花
仁さん
仁さん
玲花
仁さん
仁さん
玲花
仁さん
仁さん
玲花
玲花
いざ本題に入ろうとすると、 なんて言っていいのかが わからなくなる。
思っていたよりも流暢に 喋れたからこの 調子でいけると思っていたら 大間違いだった。
玲花
仁さん
玲花
私は深呼吸をした。 覚悟を決めた。
玲花
仁さん
玲花
玲花
仁さん
玲花
仁さん
玲花
玲花
言葉が詰まる。 上手く話せない。
仁さん
仁さん
玲花
仁さん
玲花
仁さん
仁さん
仁さん
玲花
玲花