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呆気なく捕まったな
眼さえ綺麗であれば 僕のことはどうせ何でもいいんだ
みんな
みんな、そうなんだから
そう言って体を丸くする
気持ち悪い
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至って普通だったのに
学校の皆は奇麗なこの眼を 純粋に褒めてくれた。
先生も褒めてくれた
至って普通だった
差別も何も無かったのに
この”奇麗”な眼が 僕の自慢だったのに
これ以上、ないって
自分は幸せなんだって
思ってたのに
何もかも普通だったのに
今日は知らない人が 家にお邪魔するらしい
それに夜遅くに、
そんな日から生活は変わった
何か薬の飲まされてから 寝る事が続いた
そのせいでたまーに 学校に遅れることはある
睡眠薬のようだ
最初は意味わからなくて
暫くしてから 好奇心で睡眠薬を飲んだフリして 寝たフリをしてみた
知らない男女2人が家に来て
お母さんとお父さんの部屋へ 別々に入る
吐きそうだ。
会話もやってることも
全てが気持ちわるい
父は理性を保てず 知らぬ女を遊んでいて 母は男にやられるがままに 奇声をあげている
気持ち悪い
理由が分からなかった
でも理由はすぐにわかった
分かってしまった
僕という紅い眼の持ち主を産んだ 母と父に子を作らせれば また紅い眼の赤子が産まれて 金を稼ごう。 っていう理由だった
聞いてて辛かった
聞いてて呆れるなんて程じゃない
母も父もグルだった
学校の皆は?
いやそんなのリスクの高いこと
きっと学校の皆は 本物だって思った
でも信じきれなかった
僕は普通じゃいけないの?
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喉に何か詰まってる気がした
それを飲み込んで 抑えて我慢する
「次はお前の番だ」
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「珍しい紅い眼の持ち主です。」
無理やり目蓋を広げられ 紅い眼をアピールされる
そして落札額を 仮面を付けた貴族達が言う
ああ気持ち悪い
「500万」
「1000万」
「3000万」
「7000万」
やめて
僕は金じゃない
「2億」
「2億…?」
「2億が出ました!!それ以上の方は居るでしょか!」
やめて
やめろ。
「5億」
「5億ッ!!5億が出ました!!」
「7億!!!」
「10億」
「10億が出ました!!!」
「これ以上の方は…?」
「10億で決定!」
ああ、知らない奴だ
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絶望でしかない
誰かもしらない
「…Broooock」
聞いたことある声だった
顔をあげれば見覚えのある顔で
銃撃音が響いた
ら「初めまして。Broooockさん。今日同盟国となった運営国のらっだぁです。」
Br「…?運営国って数日後に外交するはずのとこじゃ…」
Na「その事の説明なんだけど、場が悪いから今から運営国に行くよ」
Br「…あぁ…うん…」
きり「疲れた?」
Br「…うん」
Br「ね、スマイルときんさんはどうなったの?」
Br「大丈夫なの?」
きり「…重傷だけど命に別状はないし、今はもう元気だよ。」
きり「てかアイツらずっと元気」
Br「あー…それは良かった」
安心で少し泣きそうになった
でも絶対に泣かないから
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これからの期待として WT国との同盟は認めた
外交では国の幹部は過去が 特殊な奴が多いから仲間の扱い 次第で決めるつもりだった
前、仲間が連れ去られたこと について聞いたとき。
仲間を信用しているようだけど 連れ去られたことに関しての 心情がよく分からなかかった
正直はっきりしない感じだった
正直微妙で、もしかしたら 今同盟にならずに 助けなかったかもしれない
まぁWT国は戦闘力も高いし 良かったかな。
安心できそう。
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Br「…スマイルは大量出血できんさんは粉砕骨折とか、まぢ…?」
Na「まじ」
Br「えぇ…」
Br「いや運営国の皆さんホントにありがとうございます…」
レウ「いえいえ。」
レウ「役に立てたのならば幸いです!」
レウ「お疲れだと思いますし。部屋を空けておいたので休んでいいですよ!」
Na「ありがとうございます…!」
きり「それじゃ、お言葉に甘えて。」
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楽園の窓口 第3話「特別な幸せ」
コメント
9件
綺麗が奇麗になってる。すげー! 色や形だけが美しいとか、奇妙な形だけど美しいって意味なのかな...?
らっでぃは正直そんなに信用してなかったけど今の出来事で少し話して信用度上がったのか?
お疲れさまめぅ〜 7億…さすがやな…総統って金持ちすぎるんよね…