贈り物

愁斗は話さなくなった

答える時はyesかno

それでも俺はできるだけ元気に接した

治療法のことも話したいけど

今は心を安定させたい

愁斗をこっちに引き寄せたい

守りたい

必死に自分を落ち着かせようとしてる愁斗を見るのは

とても苦しかった

お兄ちゃんのこと頼っていいんだよ

閉じこまらなくていいんだよ

そう声をかけれるものならかけたい

今の愁斗に何を言ってもマイナスに捉えてしまう

できるだけ言葉ではなく形にして思いを伝える

でもいきなり触られたりしたら愁斗だってびっくりしちゃうからね笑

感情が出てるうちはまだマシ

お願い神様

愁斗に味方して

何週間か経った頃愁斗の心は少し安定してきた

話ができるまでになった

まだ心は絶好調とは言えないが

少しずつ取り戻しつつある

愁斗が喜ぶことをして

一緒に楽しんで

早く怖いの感情を取り除いてあげたい

ガラガラ

30分程たち

嬉しかった

愁斗が自分の思ってることを言ってくれて

しかも、楽しかったって

自分の口から言ったんだ

数日後

ガラガラ