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君に花束は似合わない

第49話 - 第45話次の時代へ

1,111

2025年11月09日

#ワイテルズ

#学園パロ

#能力パロ

#転生パロ

#sm

翠(´・ω・｀)

翠

第45話(最終回)です！

翠

((っ*_ _)っﾄﾞｿﾞ

白尾学園講堂

そして俺らは3年生になった

Nakamu、Broooock、きんとき、きりやんの4人はそれぞれの研修先へ

俺とシャークんは学園に残って、学園で過ごす最後の1年を迎えることになった

それぞれ歩む道は違えど、大事な仲間であることに変わりは無い

そして今日は入学式、新しい新入生がやってくる

シャークん

結構人がいるな

スマイル

だな、この学園が平民差別を取り締まってるから、貴族がいても平民が過ごしやすい環境を提供してるからな

スマイル

そういや学園代表挨拶の原稿、ちゃんと覚えてきたか？

シャークん

あーまぁ…一応な

スマイル

俺が原稿書いたんだから、あとはシャークんが今日決めるだけだろ

シャークん

そりゃーね？原稿書きっていうめんどい仕事をやってくれた訳だから、俺がしっかりやるだけなんだけどな

シャークん

まぁ忘れたらその場しのぎで何とかするわ

スマイル

適当だな…

生徒会の仕事も今じゃ貴族だけの特権という訳ではない

だから平民上がりの貴族である俺も生徒会として活動している

前生徒会長だったNakamuに変わってシャークんが、俺は副生徒会長として

今の生徒会のあり方、そして社会全体が平民を受け入れるようになったことで、平民達も気兼ねなく過ごすことが出来るようになったそうだ

先生(使い回し)

次は学園代表挨拶、生徒会長シャークん！

ﾄﾝ…ﾄﾝ…ﾄﾝ…

シャークん

学園代表、生徒会長のシャークんだ

シャークん

俺は───

ルリ(獣人)

{…主、嬉しそうだな}

スマイル

{そうか？}

スマイル

{…まぁ平民も平民上がりの貴族も生きやすい学園になってきたなと思ってな}

ルリ(獣人)

{そうだな、でもここからまた始まるんだろう？}

スマイル

{あぁ、俺達が社会全体を変える時代がな}

スマイル

{だからこの学園にいれる最後の1年間は、ここがもっといい学園になれるように尽くしていくつもりだ}

スマイル

{それから後継者とかも選んでおかないとな}

ルリ(獣人)

{そういやそうだったな}

ルリ(獣人)

{生徒会に入りたい奴らは多くいたのに、全部突っぱねたんだったな}

スマイル

{まぁな、シャークんと話し合ってこの生徒会を任せられる奴らじゃないって判断したからな}

ルリ(獣人)

{とはいえいい加減決めないと、今後の生徒会の仕事で2人とも潰れそうだ}

スマイル

{それはそうなんだけどな…}

白尾学園廊下

シャークん

巡回終わったら購買行って、何か買いに行かね？

スマイル

そうだな、生徒会室戻ったら仕事の山を片付けないといけないしな

スマイル

集中してやれるように何か買うのもアリだな

シャークん

よーし、なら早いとこ巡回終わらせるか

ルリ(獣人)

{主、シャークん、前方を見ろ}

2人

【前方を注視する】

貴族の生徒(使い回し)

おいおい、こんな所に平民っていうゴミがいるぜw

貴族の生徒(使い回し)

おい、何とか言えよ！

？？？

………

貴族の生徒(使い回し)

…ちっ、無視かよ

貴族の生徒(使い回し)

だったら俺らが貴族の格ってやつを教えてやるよ！

貴族の生徒(使い回し)

いいなぁそれ！

？？？

言い訳あるか！

ｶﾂ…ｶﾂ…ｶﾂ…

貴族の生徒(使い回し)

げっ…Akiraかよ

貴族の生徒(使い回し)

正義のヒーロー気取りか？

Akira

そういうんじゃない

Akira

大事な親友が傷つけられそうなの見て、助ける以外の選択肢ないだろ

Akira

…大丈夫ピヤノ？

ピヤノ

はい、大丈夫です

貴族の生徒(使い回し)

…あーそういやお前って平民上がりだったな

貴族の生徒(使い回し)

平民なんていう汚らわしい奴らの癖に、貴族の領域に足を踏み込む奴

貴族の生徒(使い回し)

それじゃ貴族の格が落ちるんだよ！

貴族の生徒(使い回し)

だったら今ここでAkiraもろともやればいいじゃん

貴族の生徒(使い回し)

それな、コイツ俺ら純血の貴族より目立ってるしな、そこに鬱憤も込めてやるよ！

2人

ｯ…！

スマイル

『闇の楔』

ｼﾞｬﾗｼﾞｬﾗｼﾞｬﾗｼﾞｬﾗ…ﾊﾟｷﾝｯ!

貴族の生徒(使い回し)

！？

貴族の生徒(使い回し)

う、動けねぇ…！

スマイル

おい、何してる

貴族の生徒(使い回し)

お、お前は…生徒会副会長スマイル……！

貴族の生徒(使い回し)

何って教育ですよ、平民と平民上がりの貴族に礼儀ってやつを…

スマイル

………

スマイル

嘘ばっかだな、お前らこの2人のことを下に見て、尚且つ妬ましいとも思ってるな

貴族の生徒(使い回し)

そ、そんな訳…

スマイル

存在するだけでウザい、こんな目障りな奴ら俺達で潰してやらないと気が済まない

スマイル

もちろん平民上がりの貴族である俺も何とかしたいらしいな？

生徒達(使い回し)

ｯ………！

シャークん

図星を刺されてるみたいだな、まー当然か

シャークん

とりあえずお前らはしばらく拘禁刑だ

シャークん

自分達のやったことを反省しろ

シャークん

悪ぃスマイル、コイツら処罰牢に入れてくるから先に生徒会室に行っててくれ

スマイル

分かった

シャークん

ほら、歩け！

スマイル

………

スマイル

…大丈夫か？怪我とかしてないか？

Akira

あ…はい、大丈夫です

Akira

副生徒会長のスマイルさんですよね、助けていただいてありがとうございます

ピヤノ

僕からも…ありがとうございます

スマイル

いいんだ、それが仕事だからな

スマイル

それより2人とも1年生か？気をつけろよ、学園内の環境がある程度改善されたからといって、まだああいう奴らはいるからな

Akira

はい、気をつけます

ピヤノ

………

スマイル

ん？どうした？

ピヤノ

あの…スマイルさんの後ろ辺りに誰かいますか？

ピヤノ

白銀の髪で…青い瞳の獣人……なんですけど

ルリ(獣人)

！？

ルリ(獣人)

{まさか…見えてるのか？いや、ありえん……}

ルリ(獣人)

{俺の姿は今、学園内では主とシャークん以外見えないはずなんだが}

スマイル

………

Akira

…どこにいるんだ？何も見えないけど……

Akira

もしかして、何か見えてる？

ピヤノ

はい、少しボヤっとしてますけど

ピヤノ

ボヤっと見えてるのは、その獣人が霊的存在じゃないからかと

ピヤノ

霊的存在だったらよく見えるので

Akira

へー、相変わらずピヤノ凄いよな

Akira

俺もピヤノみたいに見えるようになりたいよー！

ピヤノ

あはは…

スマイル

{…2人とも魔力が他の奴らより高い}

ルリ(獣人)

{だな、それにピヤノには俺が見えると…これは異能を持ってる可能性があるな}

スマイル

{…話をしてみる価値はありそうだな}

スマイル

…なぁ、この後時間あるか？

Akira

え？あ、はい…

ピヤノ

僕も大丈夫、です

スマイル

なら一緒に生徒会室に来てくれ、色々話したいことがあるんだ

2人

？

白尾学園生徒会室

スマイル

適当な場所に座っててくれ

2人

【静かに椅子に座る】

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

シャークん

スマイルー、何か色々買ってきたぞ

スマイル

ん…ありがとな、あとでいくらか返す

シャークん

いいって、それより…

シャークん

【スマイルにそっと耳打ちする】

シャークん

ルリさんから聞いたんだけど、それ本当なのか？

スマイル

あぁ

シャークん

………

スマイル

…そういや2人って何の魔法が使えるんだ？

Akira

えっと…俺は水と風で

ピヤノ

僕は光だけです

シャークん

Akiraは2属性持ちなのか、すげぇな

Akira

そうですか？でもピヤノも凄いですよ

Akira

頭もいいし、俺に見えないものも見えるし

シャークん

…それ、今も見えてるのか？

ピヤノ

はい、今も2人と少し離れた場所に

シャークん

マジか…俺だってルリさんに見えるようにしてもらわないと普段見えねぇのに

スマイル

それが普通のはずなんだけどな

スマイル

とりあえずルリ、姿を見せてくれ

ルリ(獣人)

…分かったよ、主

ｼｭﾝ

Akira

うわっ！？ホントに出てきた…ピヤノが言ってた特徴と同じじゃん！

ピヤノ

………

ルリ(獣人)

…改めて俺はルリ、主の従属だ

Akira

主ってスマイルさん？凄っ、従属とか初めて見たー！

ルリ(獣人)

話は聞いてた、ピヤノ

ルリ(獣人)

なぜ俺が見える？

ピヤノ

…僕の目、昔から他の人には見えないものが見えるんです

ピヤノ

大体霊的存在がほとんどですけど

ルリ(獣人)

…やっぱり異能だな

シャークん

異能？

2人

？

スマイル

さっきも言ったけど、異能って何だ？

ルリ(獣人)

異能とは、神に選ばれた者だけが得ることができる、世界にただ一人、その者だけが持ってる特別な力のことだ

ルリ(獣人)

同じ力を持ってる人はいない、ただし所有者が死ねば、別の誰かにその力が行く

ルリ(獣人)

見た感じピヤノの異能は霊眼、だろうな

ピヤノ

霊眼…

ルリ(獣人)

霊的存在が見えるし、かつ霊が持つ特別な力を使うことができる

Akira

へぇ〜凄いじゃんピヤノ！

ルリ(獣人)

そうだな、異能を持つ奴は世界に数えられる程度しかいないと聞く

シャークん

すげぇな

スマイル

そうだな

ピヤノ

そうですかね…

シャークん

…なぁ2人とも、生徒会に入んねぇ？

スマイル

急だな

シャークん

まぁまぁ、それに異能に関してはルリさんが1番知ってそうだから、扱い方とかも教えられるし

シャークん

それに他の奴らよりよっぽど魅力ある人材だぜ？ここで確保しとかねぇと

スマイル

…だそうだ、俺も入るなら歓迎する

スマイル

別に無理強いする気はないから安心しろ

ピヤノ

僕は…入ります、もっと異能のことについて色々知りたいですし

Akira

…俺も、それに2人とも学園じゃ凄い実力者だから、俺ももっと強くなりたいです！

スマイル

決まりだな

シャークん

じゃあ改めて…

シャークん

生徒会にようこそ！歓迎するぜ！

2人

はい！

シャークん

あと生徒会のルールとして、ここは学年とか貴族平民とか関係ねぇ

シャークん

だからお互いタメ口で話すこと！

Akira

分かった！

スマイル

順応早いな…

ピヤノ

僕は…馴れないです……

Akira

まぁ確かに、ピヤノは基本敬語で話すもんな

スマイル

まぁ強制するつもりはないさ、あくまでもっと何でも話せる関係になろうってだけだからな

シャークん

だな

シャークん

じゃあこれからよろしくな、Akira、ピヤノ

スマイル

よろしく

ルリ(獣人)

よろしくな

2人

はい！

白尾学園庭園

スマイル

…きんとき

スマイル

【右手を空へ掲げる】

スマイル

今この瞬間も、研修先で頑張ってるんだよな

スマイル

…俺もこの学園でもっと頑張るよ

スマイル

転生した者同士、この世界でも生きていこう

スマイル

前の世界で生きられなかった分も含めて

スマイル

【右手首につけられているブレスレットが太陽の光に反射して光る】

スマイル

…ふっ

スマイル

…もう俺は自分を見失ったりしない、思いを殺されそうな花束なんて抱えてやらないさ

スマイル

だから…

スマイル

【右手を下ろして自分の手を見る】

スマイル

今度会う時はお互い、いい話ができるといいな

スマイル

【桜の花びらが2つ、手のひらに落ち、それを軽く握る】

スマイル

そしたら…

スマイル

………

スマイル

…いや、何でもない

ルリ(獣人)

おーい、主！そろそろ行くぞ！

スマイル

分かった

俺らは進む、新しい時代に

大切な仲間と共に

翠

第45話(最終回)終了です！

翠

超長い小説を最後まで見て下さった皆さん、本当にありがとうございますm(*_ _)m

翠

一応この話の簡単な裏話もするので、感想や質問もお待ちしております！

翠

この話が良かったら、いいね♡,コメント,フォローよろしくお願いします(*_ _))*゜

翠

(｡･ω･)ﾉﾞｼﾞｬ

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