テラーノベル
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ウカは画面越しに「俺を覚えていて」
そう言ってくれた。
俺は正直に嬉しかったし、そのウカの気持ちも疑いはしなかった。
だが、自分を責めることになったのは当たり前だろう。
忘れるなと言われた相手を忘れてしまったという罪が俺にはある。
悪い奴には罰を与えなければいけない。
俺は自分のことを自分で責めていた。
その度に、いつも最悪な気分になる。
それは仕方ないことなのだが。
Mr.レッド
ウカと馴れ馴れしく呼ぶが、俺はウカに出会ったことはないも同然。
前の記憶を持った俺は"死んだ"。
もう俺は、偽物のレッドと言われても過言ではないんだ…。
Mr.ブルー
いつの間にかブルーは俺を平手打ちした。
ブルーも俺も涙が単に溢れ出す。
Mr.ブルー
Mr.レッド
Mr.レッド
こういう奴は大嫌いだった。
だけど、何故か憎めなかった。
Mr.銀さん
Mr.マネー
Mr.レッド
Mr.マネー
Mr.ブラック
Mr.ブラック
Mr.ブラック
Mr.ブラック
Mr.バナナ
Mr.バナナ
すまない先生
Mr.レッド
Mr.レッド
Mr.赤ちゃん
Mr.赤ちゃん
Mr.銀さん
皆が次々に俺を励ます。
そして周りに向日葵のような笑顔が咲く。
そして、皆が俺の掌に掌を合わせる。
ーー重ね合った掌と掌。
それはかかせない友情の証だ。
この手を俺は、二度と逃したくない。
自分からも、離れたいとは思わない。
Mr.レッド
精一杯の気持ちを込めて口にする感謝。
軽々しく思ってはいけない言葉。
俺個人としてのーー合言葉。
花はちょっとしたことで散るし、ちょっとしたことで咲き誇る。
笑顔も、同じことが言える。
人は感情が交差し合うものだから。
「希望を胸に、頑張れ!!!」
そんな、ウカの囁き声が聞こえた気がした。
コメント
6件
凄いなぁ…泣けてくるよ!! 本当に涙が出た(泣) 表現力天才だから讃えるね✨
ちょっと今後ろに親いるんですけど(向こうむいてる)涙止まんなくて…😭 猟牙地味にピンチ!(((殴 ホントいつも素敵な作品ありがとうございます…✨️🥹