ある日突然
優花
こんにちは!初めまして!
俺
・・・は?
俺の目の前に、女の子が現れた。
けれどその子は、、、
俺
・・・なんで
優花
私の名前は優花!
優花
貴方のお名前は?
何故か記憶をなくしている、死んだ俺の元カノだった。
それも、幽霊や妖怪ではなく・・・
俺
て、天使・・・?
優花
はい!私は天使です!
死んだ元カノは天使になっていた。
・・・意味が解らない
俺
え、待って幻覚・・・?
俺
なんで優花が・・・え・・・?
優花
!?私の事をご存じなのですか?
俺
・・え、あー・・・まぁ。
優花
本当ですか!?
優花
私、生前の記憶が全くなくて
優花
宜しければ、生きていた頃の私の事教えていただけませんか?
彼女は嬉しそうに俺にそう言った。
その無邪気な笑顔に何故か少しだけ胸を痛めている自分がいた。
俺
(きっとこれは俺の幻覚だ・・・。)
俺
(なんで今更・・優花の幻覚なんか・・・)
優花
・・・どうしました?大丈夫ですか?
俺
えっ・・あ、は、いや、べつに・・
優花
・・・ぷっ
優花
あっはははは〜
俺
え、な、なに
優花
なんでそんなに怖がってるんですか?
優花
私は何もしませんよ!
俺
・・・は?い、いやそう言う問題じゃ、、
優花
あ!そーだった!お名前!
俺
え?
優花
お名前は、なんですか?
俺
・・・
俺
葵・・・。
優花
葵さん!
優花
よろしくね!
俺
・・・・。
優花
・・・あのね、葵さん。私ね
優花
貴方が幸せになるのをお手伝いしに来たんです!
俺
・・・
俺
は?
優花
だから葵さんは、私の生前の時の事を教えてくれませんか!
俺
・・・ちょ、
俺
ちょ、ちょっと待って。
俺
・・・お前、何言ってんの?
優花
え?
俺
て、てか、なんで普通に幻覚と話してんだよ・・・俺は・・・!
俺
・・・な、なんなんだよ!!幻覚ならとっとと消えろよ!!・・・夢なら覚めろよ!!
俺
(一人で何言ってんだ?俺・・・おかしくなっちまったのか)
優花
・・・幻覚でも夢でもありません
優花
コレは現実です。そして、私も死んでますが、ここに居ます。
優花
ちゃんと居ます!!私をみてください!!
俺
(・・・なんで・・・これは、幻覚、夢・・・。)
優花
え!?あ、葵さん!?
あぁ、これは幻覚だ、夢だ、悪夢だ、、、
しかも俺がこの世で一番逢いたくなくて、一番大嫌いな奴の
きっと優花は俺の事を憎んで嫌がらせで現れたのかもしれない、、、。
それか、俺自身の優花への
後悔の表れかもしれない。
「天使の傷心」