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橘靖竜
るしゅ
18
鬼霧宗作
コメント
2件
全部計算やなー凄いわ
ユエ
予定とは異なる弟の行動に、ユエはただ戸惑うばかりだった。
マサッキー
ユエ
マサッキー
マサッキー
マサッキーは遠慮なく裏方の人間の名を呼ぶ。
ユエ
ユエ
ユエ
ユキノ
ユキノは胸元に忍ばせておいたスマホを取り出す。
ユキノ
ユキノ
ユキノ
マサッキー
マサッキー
スメラギ
ユエを必死に止めようとするマサッキーを、さらにスメラギが止めようとする。
いわゆる場外乱闘が始まってしまったようなものだ。
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
そのやり取りを尻目にユキノは地図アプリを開いてGPSを起動させる。
ユキノ
ユキノ
ふと、ユキノの動きに気づいたのであろう。
隣にいたキジマもまた、どうやって持ち込んだのか分からないが、スマホを手にしていた。
キジマ
どうやら、このどさくさに紛れて同じことをした人間がいたようだ。
そんなことはつゆ知らず、マサッキーの暴走は続く。
ユエから離れたと思ったら、ホンドウのほうへと向かい、いきなりホンドウ殴りつけるマサッキー。
ホンドウ
ホンドウ
ホンドウが声を上げた時には遅かった。
ホンドウが管理していた薬品関連の入ったアタッシュケースを手にするマサッキー。
マサッキー
マサッキー
マサッキーはアタッシュケースを手に駆け出すと、廃工場の窓を開け――それを放り投げてしまった。
景色からして、おそらく2階より高い位置にあるだろう場所から放り投げられたアタッシュケースは、無惨にも窓の枠から下へと消えてしまった。
マサッキー
マサッキー
マサッキーの暴走は終わらない。
今度は【断罪の魔女】の命とも言えるカメラ――。
生配信をするために使っている機材のほうへと向かうと、その機材を蹴り飛ばした。
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
地面にへたり込む形のままだったユエが、改めてガーターベルトに手をかけるのが見えた。
ユエ
ユエ
ユエ
ガーターベルトからナイフを取り出したユエが、ミノリカワに向かって駆け出した。
だが、数歩ほどでつまずいて転んでしまう。
そのナイフがキジマの足元に転がった。
キジマ
ナイフを拾い上げるキジマの目。
笑っていなかった。
キジマ
キジマ
キジマ
ミノリカワ
キジマ
キジマ
キジマ
キジマはナイフを手にユエに歩み寄る。
なんとか立ちあがろうとするユエ。
その懐にキジマが踏み込んだのは、ほんの一瞬のできごとだった。
ユエ
キジマ
ユエは脇腹を抑えながら、その場に倒れ込んだ。
マサッキー
スメラギ
ホンドウ
【断罪の魔女】スタッフが一斉に彼女に駆け寄った。
ユキノ
キジマ
キジマ
キジマ
ミホ
ミホ
ユキノ
ユキノ
ユキノ
状況を理解したのか、土下座をしていたはずのミノリカワが立ち上がる。
立場が逆転した途端、極端ではあるが。
ミノリカワ
ミノリカワ
ミノリカワ
ミホ
ミホ
パトカーのサイレントが聞こえてくる。
キジマ
スメラギ
キジマ
キジマ
キジマ
キジマ
キジマ
キジマ
ホンドウ
キジマ
キジマ
外では車から人が降りる音が聞こえて、工場内に人がなだれこんでくる足音が聞こえる。
ユエ
ユエはふらふらと立ち上がる。
キジマが脇腹に刺したナイフはそのまま、ゆらり――ゆらりと左右に揺れながら、それでも立ち上がった。
ユキノ
ユキノ
キジマ
キジマ
ユエ
ユエはにたりと笑みを浮かべた。
思わずゾッとするような、気味の悪い笑みを。
ユエ
ユキノ
ユキノ
スメラギ
ミホ
ユエ
ユキノ
ユキノ
ユエ
ユエ
キジマ
キジマ
キジマ
ホンドウ
キジマ
マサッキー
足音が近づき、そして階段を登ってくる音が響く。
重たい鉄の扉が開かれた時、マサッキーはある事実を告げた。
マサッキー
その瞬間ユエが……いいや、魔女が恐ろしいほどの満面の笑みを浮かべた。