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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

ガタンッ

顔を上げれば…風でガタガタと 窓が揺れていた。

窓をたたくような雨が今後の天気を予知させない。

私は自分の部屋にいた。

電気を消して。ベッドの上でうずくまる

あの後、すぐにヒナタと別れた。

彼の横顔は寂しく…。

濡れた花のように

エミリ

はぁっ

そんなため息は雨の音にかき消される。

ストレスだ。なにもかも…。

息をすると肺が痛い…

瞼を開けば泣いてしまいそうで…

エミリ

どうすればいいんだろう。

ヒナタはホノカという元カノの復縁話に"保留"という答えをだした。

すぐに了承はしなかったという裏腹に

彼女にはまだ、チャンスが残っているということだ

それだけで辛い…しんどい。

私1人が勘違いしていた…。

ヒナタと私は両想いで…

3年という時間をなくすことができた…

近づくことができた…

でも…3年という時間なんて…

"必要なかった"んだね…

エミリ

やだなぁっ…

気づいたら、こらえていた熱い液体が 瞳をつたっていた…

母に頼まれてコンビニに牛乳を買いに行くことになっていた。。

雨はやんでいたが、肌寒い…。

生きた心地がしないまま、いつの間にかコンビニの目の前についていた。

エミリ

……。

そこに見覚えのある影があった。

1人でコンビニの裏に座り込み、 震えている…。

あれは…

エミリ

あの…

ホノカ

!?

ホノカ

………。

エミリ

…。

ホノカ

なによ。

彼女は泣いていたのだろう、袖で慌てて目元をを拭うとギロリとこちらを睨んだ

そりゃそうか…

私だって面と向かって話したくはない…

だけど…。

エミリ

中の休憩スペースで、少し…話しませんか。

ホノカ

一歩進まないと始まらない…

ホノカ

で、なにか用があったの?

エミリ

エミリ

ヒナタのことで…

ガタンッ

耳元で椅子が揺れた音がした…

彼女が立ち上がったのだろう。

ホノカ

そんなことの為に私に話しかけてきたの!?

エミリ

他になにもないよ…

ホノカ

意味分かんない!

ホノカ

私はあんたに協力するつもりないんだってことわかってるでしょ!?

エミリ

当たり前だよ。

エミリ

してもらうつもりなんてないよ。

ホノカ

だったら何だって聞いてるのよ。

ホノカ

イライラするんだけど。

エミリ

ごめんね。

ホノカ

はぁ…?

エミリ

私の思ってることを伝えたくて…

ホノカ

思ってること?

ホノカ

聞いてどうなるのよ

ホノカ

私をイライラさせたいの?

エミリ

そんなのじゃない。

ホノカ

うざいよ?あなた

ホノカ

さっきから何がしたいかわかんないし。

エミリ

私はヒナタがずっと好きだった…

ホノカ

やっぱりそうよね…

エミリ

幼馴染だったから…

エミリ

小さい頃から一緒だった。

エミリ

私の方が年上なはずなのに…

エミリ

いつも助けられていたのは私で……。

エミリ

小さい背中を見下ろして…

エミリ

守られて。

エミリ

なのに3年も過ぎたら…普通の男の子と同然で。

エミリ

立派な同級生に変わってしまった

エミリ

幼馴染として、ずっと隣にいたつもりだった。

エミリ

でも、違ったんだよね。

ホノカ

さっきから幼馴染…幼馴染って

ホノカ

なんなのよ幼馴染って…

エミリ

え?

ホノカ

関係ないんじゃない?

ホノカ

というか、幼馴染だから"好き"とか…ないから。

エミリ

……。

ホノカ

あなたはそこんとこわかってないかもだけど

ホノカ

ヒナタはもうあなたのことをお姉ちゃんだとは思ってないでしょ。

ホノカ

そこの思考からしてあなただけ違うの…

ホノカ

そろそろわからない?

エミリ

ホノカ

幼馴染って…なに?

彼女の言葉に… ズキンと何かが音をたてて割れた。

そうか…幼馴染って。

なんのカタチでもない。

必要ない関係で、なにも特別じゃない

その関係は大人になればきえる…

いつかのクラスメートと同じだ。

忘れたらなくなったも同然で…

消えてしまう。

そっか…。

私とヒナタの関係は…もう消えたんだ…

消えてしまったんだ。

ホノカ

なに黙ってるのよ…

エミリ

ごめっ…

ホノカ

はっ…はぁ?

ホノカ

ホノカ

泣かないでよ…

ホノカ

私だって…

ホノカ

辛いんだって…

エミリ

え…?

ホノカ

うるさいなぁっ…

ホノカ

あのねぇ…自分だけだって思わないでくれる?

ホノカ

うざったいから!

ホノカ

私だって辛いの!

ホノカ

わかるでしょ…?

ホノカ

あなたみてると本当にイライラする…!

ホノカ

帰るから…!!

『私だって…辛いんだって…』

あの時の彼女は…

苦しそうで…今にも泣きそうだった。

ホノカ

なんで…ここにいるのよ…っ

コンビニを出ようとしたホノカの前に…

彼が現れた。

ヒナタ

お前こそっ…

私はとっさに隠れた。

彼に会わせられる顔がなかったからだ…

ホノカ

ちょうどよかった…

ホノカ

ヒナタ、私を選んで

ヒナタ

え…

ヒナタ

まてよ…考えさせてほしいって言った所だろ…!

ホノカ

言った。

ホノカ

でも考えが変わったの。今決めて欲しい…

ヒナタ

無茶苦茶だなっ💧

ホノカ

そうよね…

ホノカ

でももうこたえは決まってるでしょ…?

ホノカ

私わかるんだから…

ヒナタ

まぁ…大方は。

ヒナタ

でもホノカ…

ヒナタ

ヒナタ

お前が俺と別れた理由が知りたい…

ホノカ

は?

ヒナタ

ただ都合がよく戻って来たわけじゃないってことを…

ヒナタ

証明してみろよ。

ホノカ

証明って…

ホノカ

言ったでしょ?

ホノカ

私にヒナタしかいないって!

ヒナタ

それじゃ駄目だろ。

ヒナタ

面倒くさいようだけど、それじゃ通用しない。

ヒナタ

言い訳だ。

ホノカ

…っ

ホノカ

なんで…

ホノカ

なんで私が疑われてんのよ…

ヒナタ

別に疑ってるわけじゃない…

ヒナタ

理由を知りたいんだよ…

ホノカ

っ……

ホノカ

本当は…

ホノカ

親に婚約話を持ちかけられたの…

ホノカ

ヒナタのことが好きなのに…

ホノカ

無理やり家庭の事情でっ…

ホノカ

仕方なかったのよ!!

ホノカ

仕方なかったの!!

ホノカ

君を諦めるしか…道はなかったの…

ヒナタ

ホノカ…

ホノカ

ねぇっ…私が悪かったから…

ホノカ

もう一度私をみてよ!!

ホノカ

ねぇヒナタっ…

ヒナタ

わかった…

ホノカ

パシンッ

いつの間にかホノカは涙を流し…

ヒナタをひっぱたいていた。

ホノカ

嘘つき…!

ホノカ

本当は私なんて…もう眼中にないくせに!!

ホノカ

ううん…

ホノカ

最初から私なんて見えてなかったんでしょ!!

ヒナタ

それは…

ホノカ

なんとかいいなさいよバカ!

ホノカ

最近のあなたをみてよくわかった…

ホノカ

あいつが戻ってきたから…

ホノカ

とても幸せそうな顔をしてるくせに…

ホノカ

なんで…

ホノカ

ホノカ

なんで私と付き合ったのよ…

彼女の涙がキラリと光って落ちた。

次回最終回(予定)

結ばれるのは一体…!?

RION

気になるところで終わっちゃいましたねー💧

RION

次回でとうとう最終回(予定)なので、♡200 よろしくお願いします!

RION

共有、フォロー、もちろんよろしくです!

RION

作品の感想や、好きなシーンのコメントもお待ちしてます!!

RION

また会いましょう✨

3年後また君に恋をする

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250

コメント

2

ユーザー

あ、修正忘れてた。教えてくれてありがとう。

ユーザー

ちょっと失礼かも知れないですけど、さっきヒナタが「私を選んでよ」ってなってましたよ?ホノカのセリフじゃ……

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