この作品はいかがでしたか?
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追加 ゲーム管理者の発言枠はこれ ↓↓↓ 『』 chapter1のゲーム管理者の 発言枠は気分が向き次第直します
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まーた数減っちゃったよ
まぁ別に
アイツらを助けに行く時点で 管理者を殺さなきゃいけないのは 知ってたから 覚悟はしてたんだけどね
その為に数残してたし
まぁどちらにしろ もう短いな
それより
数がギリギリ過ぎた。
…管理者側もハイスペックなこと
いや、ハイスペックか??
どちらにせよ
予告してるようなもんだろ
残り2回にさせるって
これで足りなかったら 死んでも成仏しねぇからな
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chapter.3 泡水
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△△の居場所は……
海ってことぐらいしかわからん
俺海苦手なんだよな。
まじ嫌がらせの極み
あいつらに俺を気遣う 能力があるとは思ってないけど
でも海のどこなのか 分からない
このままじゃまた 数十年△△や◽︎◽︎を 待たせちゃうかも
でもそれはないはず
なんなら数を2回残すぐらいだし
俺のゲーム内容も ほんとクソ
いやそんなこと 言ってる場合ちゃうわ
助けるといいながらも…
「雅ァ駝:'くん。」
「…うぇ、××…??」
「おま、戻ってないの??」
「そもそも結界破った跡なんか何処にもないけど」
「うぇ??」
「…はー、流石にセキュリティ気にしてるでしょ」
「一定の時間が経てば勝手に塞がるんだと思う」
「あーね…」
「そもそも結界が塞がってなくても魈ッ駝:'くんの元へ戻るつもりだった」
「へ?なに」
「お前またあの日みたいに参戦するってこと??」
「なわけ」
「今、俺達を助けてるのは魈a堕:'くんのゲームだからでしょ??」
「俺が加入していいもんじゃない」
「一応言っとくが、ゲームのためにお前らを助けてるわけじゃないからな??」
「それより本題」
「俺が戻ってきた理由は」
「これ。GPS」
「覚えてないだろうけど。」
「皆の血を摂って作った本当に特別なもの。指定人物の位置、精神、身体を特定できる」
「勿論、頑丈に作ってあるし」
「海ならば防水も念入りに強化してるから、水圧1000mは耐えられる」
「お前やけに詳しいな」
「便利で頑丈なものを作るのが開発者の仕事でしょ」
「そっか」
「…元々このGPSは昔、あの日の為に作ってたものだしね」
「もう既に殺しただろうけど神と戦うぐらいだから」
「……正直」
「俺があの世界にいる間」
「ずっとこのGPSを見て皆の状態を確かめてた」
だから知ってた
俺が1番マシなんだって
誰よりもいいんだって
俺が楽なのになって
ごめんね
って何度も思った
だから最初らへんに 助けられるのは嫌だった
他を優先してくれって
俺だって早く抜け出したいのに
罪悪感が勝つ
「…早くこれで皆を助けてね」
「…うん、」
「…たまにはさ」
「自分優先して動けよ。」
「昔は自己中尖らして今は他人優先か??」
「他人優先すんのもいいけど」
「時と場合ぐらい弁えろっての」
「それじゃGPS貰ってくねー」
「……うん」
「…それより結界開けてくんない?」
「あ」
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「それじゃあな」
「待って。」
「なに?」
「…俺気になることがあるんだけどさ」
「なんで、名前呼べないの?」
「…俺のゲームの管理者を殺せば名前も取り戻せるんじゃないの?」
「なんで…俺の名前…戻ってないの?」
「…知るかっての。」
「…別にお前だけじゃないよ」
「××もそーだし。」
「…俺の管理者ってさ。五感全て奪われた、いわゆる植物人間のはずだよね?」
「だって魈a堕:'くんだってあの日見たよね??」
「…いいよ、大丈夫、俺が取り返すから」
「…分かったけどさ」
「なんで、魈a堕:'くんの名前は呼べないの??」
「…そんなん俺だって気になってるわ」
「お前らの名前に関しては他のやつが握ってるって可能性もある。」
「だけど俺、結界に入る前までは名前呼ばれてたんだぞ??」
「…今のところ、ゲームの世界に入ってるから、という仮説しかない」
「違う。」
「違うんだよ」
「違うじゃん…」
「俺達の呼べない名前と」
「魈a堕:'くんの呼べない名前は違う」
「聞いてて分からないの?」
「そんなこと言われたって全員殺さないと分からない」
「だから俺はもういく」
「もう1回いうけど。」
「みんなを助けるために」
「俺は戻らない」
「…そう。」
「分かった??」
「だから皆が帰ってくるまで安静にしてろよ」
「…わかったよ。」
「それじゃあな」
「ァ…ッa駝」
「ッ…羅a那:'くん。」
「…次はなに??」
「…またね。」
「…」
「おう」
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島も何も見えない 海のど真ん中
足場がない状態で 海の上にいる俺
波も少々荒く 足元まで波が届き濡れる
風で飛びそうな ニット帽を手で抑え
顔の半分を隠す 赤いマフラーを靡かせた。
「…みーつけた」
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もう。俺に
残っている体力はない
いわゆる詰みゲー。
上がる感覚はないのにさ
沈んでる感覚は よーく分かるの。
順調に沈んじゃってさあ
あんまりだよ。
太陽の光は見えるのに
…やっば
前言撤回
見えなくなりそう
さっきより暗いわ
このまま沈んだら
ゲームオーバーなのかなー…
「…ッぶッ…がァッ…」
まだ口から泡がでる
苦しいよ。
苦しい
くるしい
目の前に手が現れた
見たことのある青い袖で
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「ッぶはあッ!はあッ」
「かはッ、はあ」
「ゲホッ、かッ」
海のかなり深い場所に 居たはずなのに
一瞬で空気というのを感じた
久々に呼吸をした
「い゛たあぁ゛」
「ちょっと。」
「助けてあげたのにその反応はないでしょ。」
久々どころか 何年振りに呼吸をしたら 肺が痛かった
喉も痛くて
とにかく心臓辺りが痛い
…………
「うるさいッ、かはッ」
「…ふふ、ごめんて」
「…察しはついてたけど」
「…」
「けほッ…はぁッ…」
「なんかいった?」
「いや、なんでもないよ笑」
「…管理者殺したの?」
「ううん、これから」
「…でもやっぱ、」
「ううん、なんでもない」
……予想的中かなー
「…海のど真ん中だから上がれるとこないよねー」
「寒い?大丈夫??」
「寒いよ」
「でも大丈夫」
「ねぇ、麞d雅」
「あれ。麞d雅の名前も呼べないの?」
「まぁいいや。君って呼ぶね」
「このゲームは生き地獄」
「そうでしょ??わかるよね。」
「身体の何かが変わったわけじゃないのに、ダメージは食らうんだよ」
「…なにがいいたいの?」
「…簡単な例えで教えるね」
「んー、そうだな」
「落っこちてきそうな瓦礫を支えてたとするじゃん」
「その瓦礫も日々傷つき、割れ目が増えます」
「だけどある日突然その瓦礫を支えてた物が消えました」
「そしたらどーなる?」
「…落っこちるね」
「…せーかい」
「それを俺に例えてみてよ」
「………それで、なにがしたいの?」
「だから俺は知ってるよ、」
「だからね」
「死なせて」
「…なるほどねー」
「いいよ。死なせてあげる」
「ずっと海に浮かんでるのも疲れるしね」
「管理者殺してくるから待っててよ」
「…ありがとう」
「管理者倒してきてね。ばいばい。」
「ばーか、またね、でしょ。」
「…??またね?」
「またね、△△」
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再び海の上に飛ぶ
彼が見えないところまで。
先程とは比べにならない程 強風が吹いていて
シャツが背中まで 見えるほどだった
ニット帽も少し浮び
焦って握り締めた
「…あぶな…」
「…そろそろ出てきえも良くね…??」
「……」
『…別に先程の彼の所で良かったんじゃないか??』
『死を覚悟してんだろ』
「だからこそ聞かさねーんだよ」
「いちいちうっさいわねアンタ。」
『……』
「黙んないで?」
「…ところでさ。」
「なんで冥界の主が管理者やってんだよ。ふざけんな。」
「あともしかしてだけど、○○のもやってる?」
『せいかーい』
『そうだな…○○は頼まれただけ』
『△△は死ぬからだよ。』
『このゲームをやることになった瞬間から死ぬってわかってんだよ』
『△△はこのゲームのせいで殺されるけど、生きてたんだよ今まで』
『でも肺や内蔵はずっと傷つかれてる。』
『不死身じゃなくなったら今までの負担が一気に来て死ぬ。分かってんだろ??』
『元々△△を冥界連れてく為だった、けど、○○まで頼まれたんだよこっちは。』
『神と俺じゃまったくの正反対だぞ?逆らえるかっての』
「へー、なるほどねー」
「ところで、冥界の主さんよ」
「どーやったらこの先通れる?」
『どーやるって、俺を殺せよ』
「自分がなんなのか自覚してる??」
『まぁ、別に通してあげるけどな』
「…へ?」
『はー?』
『管理者はただゲーム参加者を管理してるだけでお前の侵攻妨害に関しては何も指摘されてないっての』
『俺らの仕事は見殺しにするだけだわ。』
『まぁどのみちお前の管理者がお前を殺しに掛かるし、今やってもいいけどな。』
「…あと1個質問」
「俺の名前はどこ。」
『…っは』
『その名前がお前の最後の答えだ』
『願い事には必ずしも代償が必要』
『俺が冥界の主じゃなくて、神の立場だったら代償としてお前を殺してたかもな』
『今からこのゲームを終了する』
『はよでてけ。』
「…はいはい」
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…お前の最後の答えか。
俺を理解しているってわけ?
そう考えると結構きもい
でも嬉しいヒントは貰ったかな
流石人外ってとこ。
世の中神様が多過ぎて嫌になる
そいつらが実体を 持ってることが救いだよ
あと1人と2回かー…
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コメント
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海やからコンちゃんは確定カナ? さぁらったぁさんは助けれるでしょうか〜? 続き待っています^o^
この前のpnさんとrdさんのコラボ動画ででてきた「俺こういう海のところ苦手なんだよね」って言葉が引用されてるのかなって思いましたね! cnさんを助けようとしてるのはわかりました! そしてお疲れ様です!