最後の冬は暖かい恋だった

生徒「おはようございます！」

今日もいつもと同じように生徒が挨拶をする

出張先

そう、私は男の人に恋愛感情を抱かないのだ

つまり、レズビアンということだ

そんな私には思いを寄せている人がいる

仕事帰り

ピコン♪

私は心が踊った

だって、莉子は…

私の大好きな人だから

もちろん、本人には言ったことは無い

でも、周りにはいつもからかわれた

10年前

私たちは当時中学生 (冬野校長は25歳の設定)

特に男子なんかは人をからかいたがる年頃だ

私は莉子と肩を組む

この頃の私は活発で、肩を組んだりするのは普通だった

私は莉子に顔を近ずけた

莉子も負けじと距離を詰めてきた

私と莉子の距離は5センチほどしか無かった

私はこの時から自分がおかしいと感ずいていたから

こうやってからかわれて、莉子に嫌われるのが怖かった

私は黙るしか無かった

何か言ったらまた悪口を言われそうで

怖かったんだ