テラーノベル
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urが教えてくれた病院の 搬送先は私が通う病院だった
病院のロータリーにタクシーを 停めてもらいすぐに外に出る
ttnとjpを連れて玄関に向かうと ロビーにurの姿を見つけた
et
夜のロビーは薄暗く緊急事態だと 言うことを突きつけられた気分だった
jpp
ttn
jpp
ttnは落ち着いてる、まだ3歳なのに 私より落ち着いてるだから....
私がしっかりしなきゃ
ur
不安そうにするjpを抱えttnを連れて urは大股歩きで歩き始めた
ur
静かな廊下をいつもの倍のスピード で歩き続け先に、処置室はあった
扉の前の長椅子に男バスの顧問と 教頭先生の姿も見えた
私が取り乱したらjpが不安がる
そう思ってなんとかこらえていたけど urの手にjpが渡って一気に力が抜けた
et
へたり込んだ床の冷たさを感じた瞬間 もう2度と立ち上がれないような気がした
ur
et
ur
ur
そんな.....
言葉を失っていると遠くから バタバタと慌ただしい足音が聞こえてきた
jpp
jpの声に顔を上げるとyanくんの お母さんが向かってくるのが見えた
その隣にはスーツを着た長身の男の人
jpの言葉や見た目から 3人のお父さんだとわかった
yan母
お母さんがurの腕からjpを引き取り ぎゅうっと抱きしめた
ttn
yan母
そして、ttnと手を繋ぐ
椅子から立ち上がった先生たちが お父さんと言葉を交わす
お父さんが先生から状況を聞いている間 立ち上がった私にお母さんが向き直った
そして涙を流しながらjpにしたのと 同じように私を強く抱きしめたんだ
yan母
yan母
et
腕の中で必死に首を振る
et
涙ながらに言うとお母さんは 私を抱きしめる力を強めた
温もりがyanくんと重なる
ur
urが声を上げた
処置室のほうを振り向くと 中から先生が出てきた
ur
urが詰め寄ると先生は 険しかった顔をふっと緩めた
医師
医師
命に別状はない
その言葉を聞いて場の緊張が少し揺らいだ
医師
先生の言葉にほっと息をつく
よかった
元通りにってことは またバスケができるようになるんだ
医師
医師
yan母
医師
お父さんとお母さんは私たちに深々と 頭を下げてからyanくんの元へ向かった
ur
差し出されたお茶を受け取って 返事の代わりに小さく頷く
ロビーの椅子に腰掛けた私の隣に urは息を吐きながら座った
ur
ur
これには私も首を縦に振った
病院に向かうタクシーの中で 何度もその考えが浮かんでは振り払った
膝の上に作られたurの拳が震えていて 親友を失いそうになった恐怖が伝わる
et
足元に視線を落としたまま ぽつぽつと話しだす
et
ur
et
et
近しい人がこの世からいなくなるかも しれないと言うことを身をもって知った
身が擦り切れるような思いだった
こんな思いは2度としたくないと思った
だけど
et
et
ur
一瞬でも残される側の立場になって 改めて考えてしまった
et
ペットボトルを包む両手に力がこもる
ur
et
ur
弾けるように顔を上げて 首を振ったのはほぼ反射だった
et
ur
突然荒らげられたurの声に肩が跳ねる
それでもurの澄んだ瞳は 私を捉えて離さない
ur
ur
4月、私にとって彼の笑顔は眩しかった
クラスのど真ん中にいた彼は いつも明るくてキラキラしてて
いい人なんだろうなぁって 関わらなくてもわかってた
でも彼がそれだけの人じゃないって 事はわからなかったんだよね
こんな風に怒ってくれる人なんだって 関わらなきゃ知らないままだった
ur
ur
優しくurが微笑むから また涙が溢れてきた
ur
et
ur
静かなロビーにurの笑い声が響く
ur
et
et
最後の瞬間までyanくんと
urの言葉に私はもう迷わなかった
コメント
11件
本当に好きすぎる💞🥹 久しぶりのコメント失礼します~! 即コメできなかったのが悔しい…
続き気になって仕方がなかったぁ!! urrnの言葉優しすぎる、、 yan裙もあまり重症じゃなくて 良かったぁ~!! 続き楽しみにしてるね!