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かぴばら
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ここに監禁され始めてから 何日が経ったのだろう...。 時間も,外観も見れないまま, 俺はこの先死んでいくのか...?? 無理だ,無理だそんなの。 精神をおかしくする...
アメリカ
何度もこの声を聞いている。 俺の名を容易く呼ぶあの声が...
米国はもう,俺に聞くまでもなく, 今度は耳を切ろうとしていた。 と...
ガチャ...
アメリカ
この部屋のドアが開いた。 米国が何かをした訳でもなく... 息を切らしながらドアの先に居たのは...
???
紛れもない,それは ナチスだった。
ナチス
日帝
助かった。これでようやく逃げられる。 こんなクソ野郎鬼畜米帝の所になんていたくない...
アメリカ
ナチスは無くなった俺の両足を見詰めながら,俺達のいる方に,駆けて来る。
日帝
俺は,ナチスに目で訴えかけた。 どうかここから出して欲しいと, 一緒に逃げようと...。
ナチス
ナチスは息を呑む。 全てを悟ったようだ。 無くなった俺の両足,そこらに飛び散った赤黒い血,米国のもっている鋭いナイフ...。
ナチス
ナチスは米国を冷たい目付きで睨む。
アメリカ
クソが。
ナチス
日帝
ナチス
それからナチスは,米国の 頬を思い切りぶん殴り, 俺の縄を解く。
アメリカ
日帝
ナチス
俺は何もされていない,無事な腕一本だけを頼りに,ナチスの首に腕をまく。するとナチスは、俺を抑えて走っていく。
アメリカ
米国は殴られた頬を撫でながら,走りもせず,俺とナチスの背中を見ていた。
米国の家の敷地を出ると,ナチスが乗ってきた車の助手席に座らされ車を走らせる。
ナチス
日帝
俺はもう,既に気力を失っていた。 こんな体じゃ何も出来ないし, 何もしたくない...。
ナチス
ナチスはそう言うと, 車を病院の方へと走らせる。
日帝
俺は,気づかない内に, 涙を流していた。
ナチス
ナチスの優しい声掛けに, 俺は助かったんだと改めて気付かされた。 そんな安堵に,どれだけ救われたことか。 俺はナチスの車の中で,声を出して泣いた。 車内に響き渡る俺の声と,ナチスの慰めの声が残る_。
日帝
ナチス
ナチスの声は低かった。 でも、その低い声が、日帝には、 不安を和らげる効果があったのかもしれない。 病院への時間はおよそ20分程度だ。
ナチス
日帝
ナチス
ナチスは静かに、日帝の話を聞いていた。
日帝
日帝は漆黒と化した目の奥のまま、 口元だけ口角をあげる。 まだ目の前の現実を、現実だと思えているのかは 誰にも分からない。
病院に着いた頃には、空は茜色に染まっていた。
ナチス
日帝
ナチスとは車を降りた後、 日帝をおぶり病院へと向かう。 病院の中に入ると、受付の女看護師へ尋ねると その人は驚いた顔をしながら、早速 医師の元へと案内された。
医師
ナチス
ナチスは日帝を丸椅子の上に降ろし、座らせると その横に立つ。
ナチス
日帝
日帝はその場にいたくなさそうに、 医師から目を逸らし続ける。 まるで、何が起きたか言いたくないと言うように。 それを察したナチスが医師にそう告げたのだ。
医師
それからナチスは、日帝の代わりに 書類を書き始める。 ナチスは助けてくれたのはいい物の、 日帝はこれから、どう生きていくのか。 はたまた、その未来は日帝には想像できているのか。 誰もそのことは知らないし、 知ってはならないのかもしれない。