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3 - 自殺サポートアプリ 第3話

♥

8,003

2019年09月28日

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職場の先輩A

おい!

職場の先輩A

トロトロしてんじゃねぇよ!

怒鳴り声を上げ、タクジの太ももを蹴り上げる

木材を運んでいたタクジは倒れ込んでしまった

職場の先輩A

なにしてんだ!

職場の先輩A

商売道具落としてんじゃねぇ!

タクジ

す、すみません…

職場の先輩A

ほんっと使えねぇなお前!

職場の先輩A

さっさと辞めちまえ!

タクジ

(くそっ…!)

タクジ

(なんで、俺ばっかりがこんな目に…!)

タクジ

今日の仕事も散々だったな…

タクジ

俺が何したっていうんだよ…

エレナ

やっほータクジ!

エレナ

仕事終わった?

タクジ

(エレナか…)

タクジ

(「自殺サポートアプリ」には利用者同士が交流できる場所があって)

タクジ

(そこで知り合った1人だ)

タクジ

(今は何人かと直接メッセージ交換をするようになった)

タクジ

終わったよ

エレナ

今日も最低だった?

タクジ

そうだな

タクジ

エレナは?

エレナ

うん

エレナ

私も同じ、最低な1日だったよ

タクジ

エレナの自殺予定って、○月1日だっけ?

エレナ

そうだよ

エレナ

早くその日が来てほしい

タクジ

(その気持ち、よくわかる)

タクジ

エレナも職場イジメかなにか?

エレナ

ううん

エレナ

私はちょっと違うかな

タクジ

自殺理由って、聞いても大丈夫?

エレナ

大丈夫だよ

エレナ

私が自殺したい理由はね…

1か月前

エレナ

今日は風が強い日だねぇ

エレナの彼氏

そうだな

エレナの彼氏

台風が近づいてきてるみたいだぞ

エレナ

そうなんだ

エレナ

雨とか降らないといいなぁ

エレナの彼氏

今日はまだ降らないって予報だったよ

エレナの彼氏

あ、そろそろ電車が到着する

その時、強い風が吹いてエレナの麦わら帽子が飛ばされた

エレナ

あ…!

咄嗟に手を伸ばしたエレナは体のバランスを崩し

線路内に落下しそうになった

エレナの彼氏

危ない!

彼氏はエレナの体を抱きとめ

代わりに自分が線路へと落下した

次の瞬間電車がエレナの視界を遮り

周囲は真っ赤な血に染まっていた

エレナ

私のせいで彼は死んで

エレナ

それから毎日、彼の両親から嫌がらせを受けるようになったの

エレナ

電話やハガキで「死ね」「殺す」って…

タクジ

そんな…

エレナ

でもそれは仕方ないの

エレナ

だって彼が死んだのは本当に私のせいだから

タクジ

彼はエレナを助けるために決断したんだ

タクジ

彼の意思を尊重してあげないと

エレナ

そういう風に言ってくれる人もいた

エレナ

だけどダメなの

エレナ

彼がいなくなってしまってから、なにもやる気が起きなくて

エレナ

仕事もやめて…

エレナ

今はとにかく彼に会いたい

エレナ

会って、ちゃんと謝りたい

エレナ

そしてそれは、私が死ぬことでしか

エレナ

叶わないんだよ…

タクジ

エレナ…

エレナ

大丈夫!

エレナ

私、彼と同じ死に方を選んだの

エレナ

電車に轢かれて死ぬって…

エレナ

これで彼の両親の苦しみも、少しは和らぐと思う

エレナ

早く、会いに行きたいよ…
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