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京介

お前、何言って…

桜笑

さっきからお前お前って

桜笑

もーそれ本性出ちゃってるでしょ?

京介

…っ

桜笑

あ、ビンゴ?

桜笑

カマかけただけだったんだけど

京介

…はっ?

桜笑

だって〜、入ってくるときは冷たーい顔してたのに

桜笑

いきなりニコニコ笑い出すんだもん笑

桜笑

…その笑顔は、いつも友達といるときの宮代くんの顔だったから

桜笑

ホントはシンドいんじゃないかなーって

京介

京介

…はーぁ

京介

バレて言い訳はしねぇけど

京介

ぜってー他言はすんな

桜笑

もっちろん♪

京介

んで、ここ…俺の休憩場所なんだけど

桜笑

あたしだって休憩しに来たんだけど〜?

桜笑

(───あれ、だけど…)

桜笑

(とっくに、シンドくなんか…なくなってる)

桜笑

桜笑

(…なるほどねぇ)

桜笑

…今日のところはあたしは教室に戻るよ

桜笑

───またね、宮代くん

京介

またねって…どういう意味だよ

桜笑

あはは!今度ね〜!

京介

…はー

ガラッ

教室のドアの音が響く

みんなが後ろのドアをチラッと見て、あたしを目にする

桜笑

おはよーございまーす

 

三日月、また遅刻か

桜笑

寝坊しましたー

 

…ったく…んん゙っ、分かった

 

早く席に着け

桜笑

はーい

莉乃の視線と六花の不安が熱を帯びてあたしに伝わる

桜笑

(───大丈夫)

桜笑

(笑える)

六花

桜笑〜、おはよ、だいじょぶー?

莉乃

ね、遅刻すんの久々じゃん笑

桜笑

…そーだね

六花

…桜笑?

桜笑

朝起きたらめっちゃ寝坊しててさぁ〜!

桜笑

ばか焦ったよ…まあ遅刻したんだけど

莉乃

あっはは、バカだね桜笑

六花

内申下がるよー?

桜笑

やめてっ…それ刺さるから

莉乃

あはは笑

3組に向かう途中で通る2組の教室前

そこでさっきの声が聞こえる

京介

(…寝坊、なぁ)

京介

(あいつだって猫被ってんじゃねーか)

京介

(…どーでもいいけど)

そしてまたタタッと歩き出す

3組のドアを開けると声が聞こえる

 

おはよー!宮代!

京介

ああ、おはよう

 

お!まじだ!

 

宮代、せっかく1限目国語だったのに〜

京介

わ、百合ちゃんセンセーだったんだ

 

なにそれっ!来たって結局みんなして喋るだけでしょ、チクるよ〜?笑

 

げっ、絶対やめて

 

つーか次移動じゃん、一緒に行こーぜ!

京介

おう

京介

(…めんどくせぇ)

次の授業の教科書やらを準備してまた教室を出る

京介

(…猫、か)

ちょっと…怖いんだもん

京介

(い゙っ…)

ズキズキと頭が痛む

"あのとき"の情景が苦しいほど浮かぶ

宮代くんって───

 

宮代ー?

京介

っあ、今行くよ

 

そーいえば今日は何で遅刻したの?

京介

京介

…ねぼー?

 

なんで疑問系なの笑

 

宮代も懲りねえなぁ笑

ドンッ

桜笑

わ〜ごめんね

 

おー、だいじょぶ?

京介

(…げっ)

桜笑

こっちは全然!

パッと目が合うも、ニヤッと笑ってそらされる

莉乃

桜笑〜、気をつけなよ笑

桜笑

ごめんごめん笑

 

いや、こっちが見てなかったから…ごめんね

桜笑

こっちもおんなじだから気にしないで〜!!

六花

やばっ、遅れちゃうよ!早く行こっ

莉乃

だね!

京介

(…ん?)

パタパタと去っていく3人を見つめる

と同時にさっき自分が感じたことが蘇る

あいつだって猫被ってんじゃんか

京介

(───違う)

京介

(じゃああれは…なんだ?)

 

2組の三日月ちゃんってなんか…ちょっとかわいーよな

 

それわかる

 

身長ちっちゃいもんなー笑

 

ちょっとー?男子?

 

でもさー、性格に難ありじゃなかったっけ?

 

ええ?そなの?

 

あー、変わってるらしーな

 

そんな風に見えなかったけど

 

それなー

 

なんかね、確か中等部かなんかのときに───

京介

…三日月

 

ん?

京介

あ、いや

京介

初めて知った

 

そなの?

京介

…下の名前は?

 

何、もしや興味持っちゃった?笑

 

たしか…桜が笑うって書くんだっけ?

 

それなんて読むんだよ笑

 

さあ?

京介

(…ん?)

京介

(三日月、桜笑…?)

きみの笑顔が見たいだけ

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